銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

ちひろの絵・その5

2006年12月05日 01時36分00秒 | いわさきちひろ、その人と作品
暖炉の前で猫を抱く少女
1971年



だんだん だんろ

あったかろ

この子重くて ねむたかろ

パチパチ燃えてる 火の中に

わたしのあかぎれ

とんでゆけ



こっそり立った うさぎさん

わたしのえくぼに

雪のせて

ミー子に掻かれる その前に

どうぞお嫁に ゆきなさい



だんだん だんろ

あったかろ

明日がパチパチ 燃えている 

お目々もゆらゆら およいでる

小舟は だんろの

向こう側

あったかセーター

浮かんでる




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4 コメント

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Unknown (はるちゃん)
2006-12-05 14:10:45
この絵、いいですね^^
黒猫抱いてる女の子、可愛いです。
それに足元のウサギ。

詩も温かくて、いいですね。
寒い季節だからこその温もりがありますね。

素敵な作品を紹介してくださって
ありがとです^^

この画像には満面の笑みが出ました。

はるちゃんさんへ (ショパンⅢ世)
2006-12-05 23:57:43
>素敵な作品を紹介してくださってありがとです^^

この絵は、僕も今回初めて見ました。
ちひろの絵で顔がこちら側を向いていない作品は他にもあるのですが、これは寂しそうな雰囲気のものではありませんね。


付随文は初の五七調にしました。女の子が歌を歌っているようにしたかったんです。
Unknown (みー子の姉)
2006-12-06 15:23:48
わぁ、、かわいい!
それにミー子が登場してるなんて嬉しいな。

あったかな詩ですね。
金子みすずを彷彿とさせるような…

いつもぽんぽんとダジャレを連発するショパンさん、この詩も気の向くまま、筆の赴くままにすらすらと生み出したように思うのですが、どうでしょう?
モーツァルトみたいに。
みー子の姉さんへ (ショパンⅢ世)
2006-12-07 02:49:11
>この詩も気の向くまま、筆の赴くままにすらすらと生み出したように思うのですが、どうでしょう?

確かに、ちひろの絵に添付したこれまでの文や、自作の散文よりかはすんなりと書けました。でも、初めに記したものは本文とは少し雰囲気が違ったんですよ。どんな感じだったのかは御想像にお任せします☆
僕の創作はモーツァルトみたいにはいきません(笑)。


僕の文がちひろの絵より目立たないように(絵の世界を壊さないように)、いつも留意しています。


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