見えない蝶に憧れた
枕に左の頬をあずけて
見えない時計の音に憧れたから
幼い悪戯に流れて
目の前の大いなる胸に
どれだけ手を伸ばしただろう
金色の砂をまぶした蝶が
あの日々を滑り台の足に落としてゆく
さりとて
幾多の雨が刻み込んだか知れない砂の跳ね痕のように
2本の足は
ざらざらの褐色にまみれて
…砂……?
ふうらり舞う蝶の羽……?
油絵でもなく
水彩でもない
夜に溶けた命の色が
そう
彷徨の音刻み
蝶はいつでも枕の中に
鼻の奥の涙の尻に
左の胸を幻惑の草原にあずけて
枕に左の頬をあずけて
見えない時計の音に憧れたから
幼い悪戯に流れて
目の前の大いなる胸に
どれだけ手を伸ばしただろう
金色の砂をまぶした蝶が
あの日々を滑り台の足に落としてゆく
さりとて
幾多の雨が刻み込んだか知れない砂の跳ね痕のように
2本の足は
ざらざらの褐色にまみれて
…砂……?
ふうらり舞う蝶の羽……?
油絵でもなく
水彩でもない
夜に溶けた命の色が
そう
彷徨の音刻み
蝶はいつでも枕の中に
鼻の奥の涙の尻に
左の胸を幻惑の草原にあずけて
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