創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

ナルシズム入門より

2015-12-06 16:11:49 | 意識・意思・精神
ナルシズム入門(フロイト) より
児童と原始人を同列にして精神生活を解釈する。では、なぜフロイトは原始人の精神生活を取り上げたのだろうか。彼はいくつかを例示している。
・自己の願望や心的作用がもつ力の過大評価 
・思想の全能性
・言葉の持つ魔力への信仰
・外界に対する技巧
・これらの誇大妄想的な徹底的応用として現れる「魔法」
 そして現在の児童の外界に対する類似性に共通項を見出している。「自画にふりあてられた根源的なリビドーの割当という観念」が「リビドーの格納」として神経症の諸兆候のようにやがて表れるとしている。そしてリビドーは「自我リビドー」と「対象リビドー」とがあり、それらは反比例の関係で対立している。対象リビドーの最高の発展段階を「恋着」といい、自己の人格の完全な放棄の状態。自我リビドーのそれは、偏執病者による世界没落の空想の世界のイメージだとする。

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