鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

営業開始した台湾高速鉄道

2007年01月21日 | 海外

1月5日板橋-高雄(左営)間が暫定開業

 世界で初めてのBOT(民営により建設、運営し35年後に政府に移管)による高速鉄道プロジェクトである台湾高速鉄道は、1月5日に開業となった。

 1999年12月28日、日本連合が優先交渉権を受けてから、ほぼ7年を経過して、ようやく開業の運びとなった。交通部は、昨年12月24日に最終監査結果を検討し合格とし、12月27日営業許可を台湾高鉄公司に与えた。

 事業の経過

 1996年、台湾政府は台北-高雄間約350㌔の高速鉄道プロジエクトをBOT方式により建設・運営すべく、その事業者を募集した。欧州システムをベースとして提案した「台湾高速鉄路連盟」(優先交渉権後は台湾高速鉄路股份有限公司)が、1998年7月に事業権契約を締結した。

 その後、日本連合はE&M(車両・電気設備)について巻き返しを図り、日本の新幹線の初輸出が可能となった。

 土木工事は2000年3月より、また、E&Mは、2001年3月より工事が開始された。一方、軌道についても高速区間の大半を日本連合が2002年7月、2003年2月に受注した。

  走行試験

 2005年8月末より南部の試験線区間で走行試験が開始され、10月末に目標最高速度の時速315㌔を達成した。

 その後、台中、桃園、板橋までと区間を区切って試験を実施し、2005年8月末までに今回の暫定開業区間である、板橋-高雄(左営)間の走行試験はすべて完了した。

 走行試験の完了した区間では、欧米人運転士による訓練運転が進められた。

 開業に向けて

 台湾高速鉄道の開業は当初2005年10月末を予定していたが、これを2006年10月末に変更した。

 しかし、営業運転の準備、開業監査の過程などから昨年12月7日に計画していた内外関係者を招待しての開業式典もキャンセルとなった。

 今回の開業は板橋-高雄(左営)間であり、かつその列車本数は、所用運転士の確保等から、1時間に1本程度の19往復にとどまり、当初計画していた運転本数からは、大きくかけ離れているが、営業運転に至ったことは成功したと考えてもいいと思う。

延長            台北一高雄(左営)間345km
最高速度         300km/h
最小曲線半径      6350m    
最急勾配         25‰(一部区間35‰)
輸送量想定       16万人/日(開業時)
到達時分         90分(台北一高雄間最速)
列車編成        12両編成、定員986人

日本の新幹線が外国を走るなんて素晴らしい事よね。まあお隣の国なんだけどね。でもここで成果が認められれば他の国でも採用したいと言うところが出てくると思うから、そうなれば日本の新たな国際戦略の一つになるわよね。早く全線開業してその勇士を完全に披露してもらいたいですね。


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