鉄道車両アラカルト

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JR貨物 高速石油タンク車を拡大

2007年01月21日 | JR貨物

JR貨物、3月18日ダイヤ改正で
高速石油タンク車を拡大

タキ1000形60両新製投入
川崎貨-郡山、倉賀野に5本新設

 JR貨物と同社グループの日本オイルターミナル(OT)は今年3月18日のダイヤ改正で、最高時速95㌔で走行する高速石油タンク列車「スーパー・オイル・エクスプレス」(SOE)を拡大し、東海道線川崎貨物-東北線郡山間上下2本、同-高崎線倉賀野間上下3本の合計5本を新設する。OTがタキ1000形タンク貨車を60両新製投入し、最高速度を従来の時速75㌔から同95㌔に引き上げるもので、必要な編成数は従来の半分になり、輸送効率は飛躍的に向上。21世紀型の貨物鉄道構築を目指すJR貨物の中期経営計画「ニューストリーム2007」の具現化が図られる。

 JR貨物とOTは2005年(平成17年)12月に、SOEを京葉臨海鉄道千葉貨物-郡山間に上下2本設定しており、今回の新設で合計上下7本となる。

 新設列車のダイヤは、郡山方面は川崎貨物発20時33分、郡山着翌日7時57分。折り返しは18時30分発、川崎貨物着翌日4時48分。スピードアップにより、下りの所要時間は1時間12分、上りは5時間19分も短縮し、必要な編成数は従来の2編成から1編成に減った。

 高崎方面は、下り川崎貨物発5時29分、倉賀野着11時30分(折り返し列車は時速75㌔運行)で、所要時間は3時間13分短縮する。このほか、既に運用効率100%となっている川崎貨物-倉賀野間の上下2本についても、最高速度を時速75㌔から同95㌔に引き上げる。

 最高時速95㌔で走行できるタキ1000形は、日本車輌製造と川崎重工業でそれぞれ30両ずつ、合計60両新製する。OTでは既に10両所有しており(リース車両を除く)、合計では70両となる。

 積載量は、従来のタキ43000形より2トン多い45トン積みで、輸送力も増強される。今回からデザインも変更し、青をベースに明るいブルーやピンク、黄色、グレーなどのだ円を8個配置して、内陸部にある8営業所を表現している。

 3月の改正ではこのほか、JR貨物と日本石油輸送(JOT)でも最高時速95㌔の高速石油タンク列車を関西線四日市-篠ノ井線南松本間上下2本、東海道線浜川崎-倉賀野間下り1本、根岸線根岸-東北線宇都宮貨物ターミナル間下り1本の合計4本を新設する。

 高速石油列車は、OTと合わせると9本増えて上下25本となり、石油タンク列車全体(104本)の約4分の1まで増加することになる。

 JR貨物では、2005年度から3カ年の中期経営計画「ニューストリーム2007」で、鉄道事業の構造改革の一環として、最高時速75㌔の貨車を同95㌔貨車に置き換えることを掲げている。高速石油列車の拡大により、車扱い列車の抜本的な輸送体系見直しがさらに進むことになる。

貨物列車も高速化に対応なわけね。貨物列車といえばトロい。災害に弱い。日数や手間がかかるなど、あまりいい印象なかったけど、徐々に早い、正確、安いなど、ユーザーの希望に沿うように変わってきたのね。今後もこの調子で利用者の拡大に努めて欲しいですね。


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