鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

台湾  阿里山シェイ式機関車

2007年07月07日 | 海外

台湾 阿里山シェイ式機関車

25年前の台湾はまだ軍事政権下で鉄道写真はご法度。しかしその頃は本線上を行く日本製のD51、C57、C55などの蒸気機関車などが平気で走っていた。

 無理に撮影しても警察や憲兵の職務質問に遭遇し、撮影済みフイルムの没収など、さまざまな「妨害」に遭ってしまう。

 そのような環境の中で、阿里山森林鉄道だけは別天地で、撮影は自由。日本から来たシェイファン、軽便ファンのために特別にシェイを運転してくれることもある。

 だがその後、阿里山へは立派な道路が建設され、鉄道は大半をマイカー、観光バスに乗客を取られ、観光の主役の座を明け渡してしまった。

 森林鉄道では人気のシェイ式機関車を運転し、森林鉄道の活性化を目指して、さまざまな鉄道イベントを行っている。大井川鉄道との姉妹鉄道もその一環である。

 しかし、観光道路が整備されてからの阿里山の風景は一変した。大駐車場にはエンジンをかけっぱなしの大型観光バスがひしめきあい、駐車場に入り切らないマイカーの路上駐車が目立ち、観光客のマナーも決していいとはいえない。


 森林鉄道の関係者は「鉄道は赤字で何とか鉄道活性化を……」と言うが、これでは鉄道の衰退はやむを得ない状態である。早急に阿里山へのクルマの乗り入れ規制をしなければ鉄道はおろか、阿里山観光の行く末さえ案じられる。

シェイ式機関車は阿里山運転所で保存してあります。大気汚染などを考えて、ボイラーを改造して、現在は燃料を軽油に代えわずか15分で圧力を上げて出発可能にしてるんですよ。でも地球環境を考えた蒸気機関車というのも妙な感じがしますね。しかもそこに観光客が車で大挙押し寄せてる現状ではあんまり意味がないような・・・



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