鉄道車両アラカルト

今まで全国鉄道の旅をして、いろんな車輌を見ました。そんな車輌たちをまとめてみました。

首都圏私鉄各社 環境対策でVVVF化進む

2007年09月16日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

環境対策を次々と実行
首都圏の私鉄車両、VVVF化進む
沿線環境対策にも配慮

 首都圏の私鉄各社の境境対策が進んでいる。地球環境問題に対応する省エネルギー型の最新車両への置き換えや改造、車両冷房装置の代替フロンの採用、駅舎などへの太陽光発電システムの導入から、車両走行音の低減、線路脇の緑化などの沿線環境対策にもきめ細かく取り組み、環境に優しい鉄道の特性を一層向上させようとしている。

 首都圏の私鉄大手では、東京地下鉄(東京メトロ)を含めて近年、最新型車両への置き換えを加速しており、2007年度(平成19年度)だけで新造計画は500両を超えている。これらの車両は電力消費量の少ないVVVFインバーター制御車で、メンテナンス費用や電力費を含めたトータルコストで旧型車両より優れており、地球温暖化対策の一環としても車両のVVVF化を進めている。

 また、新車の導入と並行して、既存の車両をVVVF制御車に改造する工事を実施するケースが増えており、2007度は京王電鉄が28両を改造するほか、西武鉄道は9000系車両8編成の改造を終了する。京浜急行電鉄も引き続き1500形のVVVF化を進める。

 車両冷房装置の冷媒の代替フロンへの転換も進み、東武鉄道、京成電鉄、相模鉄道などが実施している。相鉄は駅施設の冷房についても同様の転換を進めている。

 駅などの電力の一部を太陽光エネルギーで賄う太陽光発電システムの採用も徐々に増えており、既に小田急電鉄の多摩線6駅と湘南台駅、小田原駅、東京急行電鉄の南町田駅、元住吉駅、京王の明大前駅、若葉台駅、高幡不動車両基地、西武の下井草駅に設置されている。西武は2007年度に東長崎駅など3駅で新たに設置を計画している。

 このほか、京王は駅の駅名看板を電力消費の少ないタイプに交換していく計画。

 沿線環境の保全、改善として車両の走行音の低減に取り組んでいるのは小田急。2007年度以降に新造、改造する車両には従来より走行音が少ない全密閉式のモーターを採用するほか、改造する8000形3編成では、ブレーキやドア開閉用の圧縮空気を供給するコンプレッサーを低騒音化するとともに、滑走防止制御装置を設置して走行音低減を図る計画。

 東急では線路脇の、のり面などの緑化に取り組んでおり、2006年度に新丸子駅下り線で実施した。2007年度は自由が丘駅-田園調布駅間の上り線で実施したほか、用賀駅-二子玉川駅間でも着手した。世田谷線沿線ではこれまでの花の植栽に加えて花木の植樹も進める。

 各社はもともと、エネルギー効率に優れた鉄道を、さらに省エネルギー効果の高い鉄道にしていくとともに、さまざまな環境対策に取り組むことで、沿線社会に責献する企業姿勢を確立していく考え。

もっとも環境悪化が懸念される首都圏において、こういう取り組みは嬉しいですね。VVVF化は省電力で、しかも滑りにくく、いい事尽くめですけど、地方への普及は、経営状態などの問題もあり、なかなか難しいでしょうね。けれど、環境整備は、それ程大きな投資を必要としないから、これからドンドン地方でも採用してもらいたいですね。



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