水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

月組「ピガール狂騒曲」

2020-10-13 | 月城かなと

お久しぶりです、生きてます

更新をサボってる間に106期生の組配属が決まり、今日は専科の、せーらちゃん(星蘭ひとみ)の退団が発表されました

今日付ではなく11/30付けなのはどうしてなんでしょうねネットドラマ(でしたっけ?)が終わるまでってことでしょうか。

どこかの組の公演に出て、大階段を降りて卒業じゃないんでしょうか・・・

 

台風が来そうになってヒヤッとしましたが、それてくれたので月組公演2回目に行けました

月組の下級生はお芝居が上手い子が揃ってるので、アドリブも増え、良くなってました。

ワチャワチャしたお芝居ホント上手いんですよね

1回しか観ないのなら、深く考えずに楽しめる作品だと思います。並びの悪さはどうしようもないですけど

回数観るとアラも見えて来ますが、ご贔屓様にロックオンしてイケメンっぷりを惚れ惚れと愛でてれば気にならないかも

 

ネタバレ多少ありますよ。

ドタバタコメディをお気楽に楽しみたい方は読まない方がいいかもしれません。自己責任でお願いしますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

かなとくん(月城かなと)シャルルはムーラン・ルージュの支配人で、初めは計算高くて腹黒いのかな?と思いましたが、

新しい小屋に客を取られて経営が傾いているのに焦っていて、立て直そうと頑張ってるイケオジでした

ただその方向性がおかしな方へ向かったので、騒動が起きたと言えるかもしれません

熱くて挙動不審なシャルルは誰かに似てるな~と思いましたが、ローマのマリオ風味でしたわ

 

ここのところずっとお笑い担当な感じですがIAFAのリチャードとは明らかに人の良さが違ってました

ムーラン・ルージュを潰したくないのは勿論ですが、そこで働いている踊り子たちにも真面目に向き合って考えてる。

現場を知らないボンボンじゃなく、貧乏な子ども時代を経て美しい物楽しい物に憧れて、興業の世界を目指した苦労人だったようです。

そんなシャルルに接して惹かれていくというのはわかりますね。

 

ただよくわからないのが、シャルルとジャック(ジャンヌ)の年齢差です。

小屋で働かせてほしいと頼みに来た時、ジャック(ジャンヌ)は子どもの時から憧れていた、って言うんですよね。

シャルルがムーラン・ルージュの支配人になったのは、いくつの時なんでしょうね?

お金持ちのボンボンってわけではないので、そこまでたどりつくには結構時間がかかったんじゃないかと思うんですけど

いくつくらいの設定なのか、ちょっと気になりました

 

それからお気楽なドタバタコメディなんだから、そんな目くじらたてなくても、と思いますし、

世界の大文豪シェークスピア様に向かってケチをつけるのは恐れ多い気もしますが。

やっぱりあの最後はご都合主義すぎませんかね

 

夫のゴースト・ライターをやるのに嫌気が差して離婚することにしたガブリエル。

「男に振り回されるのはもう沢山!」と言ってたはずですよね

で、男装のジャック(ジャンヌ)に一目惚れするのはまあいいとして、顔が同じだからってあっさりヴィクトールに乗り換える

結局「顔だけ

 

そしてシャルル。ジャック(ジャンヌ)に惹かれていく様子が1ミリも描かれてないんですが

ジャック(ジャンヌ)に信頼を寄せていって愛着を持つようになり、いなくなったことを心配するのはわかるんですが、

最後まで男だと信じてたんですよね?

それでいきなりキスまでいくとか、どうかしてませんか?現代世界ならともかく、120年前のパリですよ。

 

どこかの時点で、ジャック(ジャンヌ)が女性だと知ってしまうか、

男性(だと思い込んでいる)に惹かれていく自分に葛藤するところがなかったらおかしいでしょう

 

イギリスの話になりますが、ナチスの暗号エニグマの解読や、コンピューターの開発に多大な功績のあったアラン・チューリングが、

同性愛者の告発を受けて強制治療を受けた後、若くして亡くなったのは1954年です。

それに対し、イギリス政府が謝罪し名誉回復されたのはつい最近、2013年のことなんですが。

 

原田くんって絵面は綺麗でお洒落なんですが、こういうとこ雑というか甘いですよね。

あと言葉の選び方も相変わらずなので、リピートするのはちょっと考えてしまいます

これでショーが和物じゃなくて、普通の正統派なショーだったらリピートも辛くないんですけどねぇ

コメント (2)
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