『社会福祉士』第24号
介護老人保健施設に勤務する支援相談員を対象に、インタビュー調査を実施。筆者の先行研究によって明らかにされた実践課題に対して、支援相談員自身がそれらをどのように認識しているのかを確認している。
インタビュー結果がカテゴリー化、コード化されており、その一語一語を読むだけでも、支援相談員が抱えているジレンマのようなものを知ることができ、読み応えがあった。
引用
・(老健のベットを)地域の社会資源の一つと捉え、【ベットコントロール】という側面が単に利益追求という視点だけでなく、幅広くとらえることができている者もいる。組織運営や組織管理という側面において、それらをソーシャルワークの機能としてとらえることができるかどうかによって、支援相談員の実践は変わってくる。
・経営や施設理念への関わり、多職種との協働による実践の効果ろジレンマなど、組織に対する働きかけが、支援相談員の実践にとって重要な位置を占める。今後、そのようなメゾ領域、マクロな領域におけるソーシャルワークとしての関わりのあり方を具体的に示していく必要がある。
高齢者福祉施設であるたゆえに、同じ福祉畑のスタッフが多く、職種間での相互理解はスムーズなのでは?と勝手に思っていた。しかし施設サービスの要のような位置にある「介護=直接的なサービス提供」をする立場ではないため、その専門性のあり方に支援相談員の方々は大変苦慮されているようだ。
ソーシャルワークはどの領域にあっても「明確」であるようで、そうではない。「知られている」ようで、そうでもない。そんな業務/機能であると改めて思わされた。
介護老人保健施設に勤務する支援相談員を対象に、インタビュー調査を実施。筆者の先行研究によって明らかにされた実践課題に対して、支援相談員自身がそれらをどのように認識しているのかを確認している。
インタビュー結果がカテゴリー化、コード化されており、その一語一語を読むだけでも、支援相談員が抱えているジレンマのようなものを知ることができ、読み応えがあった。
引用
・(老健のベットを)地域の社会資源の一つと捉え、【ベットコントロール】という側面が単に利益追求という視点だけでなく、幅広くとらえることができている者もいる。組織運営や組織管理という側面において、それらをソーシャルワークの機能としてとらえることができるかどうかによって、支援相談員の実践は変わってくる。
・経営や施設理念への関わり、多職種との協働による実践の効果ろジレンマなど、組織に対する働きかけが、支援相談員の実践にとって重要な位置を占める。今後、そのようなメゾ領域、マクロな領域におけるソーシャルワークとしての関わりのあり方を具体的に示していく必要がある。
高齢者福祉施設であるたゆえに、同じ福祉畑のスタッフが多く、職種間での相互理解はスムーズなのでは?と勝手に思っていた。しかし施設サービスの要のような位置にある「介護=直接的なサービス提供」をする立場ではないため、その専門性のあり方に支援相談員の方々は大変苦慮されているようだ。
ソーシャルワークはどの領域にあっても「明確」であるようで、そうではない。「知られている」ようで、そうでもない。そんな業務/機能であると改めて思わされた。