社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「英国・子どものホスピスの現状」多田羅竜平(2008)

2010-06-03 19:50:14 | 医学
『週刊医学界新聞』第2778号 2008年4月21日

英国にある子ども専門ホスピスについて紹介。
歴史、制度、課題等、とても分かりやすい論文である。


・1982年 英国オックスフォードに、世界最初の子どものホスピス「ヘレンハウス」が設立される
・イギリスの子どもホスピスは、母体は全て慈善団体であり、運営の95%は寄付でまかなわれている
・対象児童:神経疾患をはじめとした、長期療養を必要とする難病の子どもたち
・入院の目的:レスパイトケアが多い
・「ヘレンハウス」には常勤換算で1.4人のSWが配置されている
・死別後のケア-「ヘレンハウス」では、約半数が継続的なケアを希望し、平均2年程度続けられている


死別後のケアは、平均2年程度続けられている…ということであれば、今の日本で、どのくらいの人が適切なビリーブメントケアを受けられずに苦しんでいるんのか、と切なくなる。
どうすれば、この状況を打破出来るのか…。とても悩む。

*日本では、今年から2012年にかけて、全国で3カ所(北海道、神奈川県、奈良県)の子どものホスピスが開設されるそうだ。もっともっと普及して欲しい。





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