『医療と福祉』No.87 Vol.43-No.2 2010-3
昨年3月に行ったアンケート調査をもとに、調査論文を執筆し、このたび掲載が決まりました。
調査にご協力くださった方々に、あらためて御礼申しあげます。
この調査で把握できた結果として、我が国においてソーシャルワーカーを配置している在宅療養支援診療所は、わずか19機関でした。
上司がいない、同じ悩みを共有できる同僚や仲間がいない…そのような環境においても、よりよい支援を提供したい、ソーシャルワークの専門性は何だろうと、切磋琢磨しながら業務開発をしている様子が伺えました。
在宅ケアが推奨されている現在、在宅医療の現場にもソーシャルワーカーは必要です。
調査結果を踏まえ、論文で述べた自身の考察を紹介させていただきます。
「在宅医療は、生活の中に医療サービスを組み込み、その人の在宅療養生活を支援する役割がある。生活が医療提供の基盤となっているため、医療サービスの実施に際しては生活支援が不可欠であり、その支援が適切に行わなければ、在宅での療養生活そのものが破たんしてしまうこともある。そのため、生活基盤の整備や
昨年3月に行ったアンケート調査をもとに、調査論文を執筆し、このたび掲載が決まりました。
調査にご協力くださった方々に、あらためて御礼申しあげます。
この調査で把握できた結果として、我が国においてソーシャルワーカーを配置している在宅療養支援診療所は、わずか19機関でした。
上司がいない、同じ悩みを共有できる同僚や仲間がいない…そのような環境においても、よりよい支援を提供したい、ソーシャルワークの専門性は何だろうと、切磋琢磨しながら業務開発をしている様子が伺えました。
在宅ケアが推奨されている現在、在宅医療の現場にもソーシャルワーカーは必要です。
調査結果を踏まえ、論文で述べた自身の考察を紹介させていただきます。
「在宅医療は、生活の中に医療サービスを組み込み、その人の在宅療養生活を支援する役割がある。生活が医療提供の基盤となっているため、医療サービスの実施に際しては生活支援が不可欠であり、その支援が適切に行わなければ、在宅での療養生活そのものが破たんしてしまうこともある。そのため、生活基盤の整備や