沖縄塗装工業

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錆びの色々・・・・

2020年06月02日 08時55分24秒 | 日記
 塗装をするにおいて、錆(サビ)はなかなか難しい問題です。 色々な錆止めの塗料などが販売されていますが、メーカーの仕様書だけではあまり信用できず、現場で使用する事と時間の経過を観察して初めて「お、これいいね!」ってな感じになります。
 また、同業者さんから、あのメーカーの錆止めは良かったなど、特に沖縄は高温多湿の亜熱帯気候と言う環境もあり、例えば、塗装してすぐに錆(サビ)が発生しているという事も珍しくはありません。 塗装屋さんが手抜きしている?と言う場合もありますが、湿気が多い環境などや、内部からの錆(サビ)=内部からのサビとは、錆止めされていないまたは、出来ない場所、分かりやすい場所だと消火栓の裏側で壁に付いている箇所などなど・・・
こちらは、参考画像ですが内部の鉄筋からのサビ、但し、建築年数が古いので鉄筋のかぶりも浅いと思われる。
 サビと一言でいっても大まかに分けてこのような種類がありますので、簡単ご説明させていただきます。
 まずは、よく見かける「赤錆」アカサビと呼ばれるもので黄色からこげ茶くらいまでの色で、主に「鉄」をボロボロに腐食させます。 水と酸素のある環境で鉄が酸化して錆(サビ)を発生させます。 錆止め塗料は主にこの錆(サビ)の予防に使われます。


 つぎに、黒錆(クロサビ)と呼ばれる物で、自然に発生する物ではありません。 鉄の表面に人工的(加熱)に作られる酸化被膜のことで、表面に黒錆ができると酸化被膜で赤錆の発生を抑えることができます。 居酒屋さんで使用される中華鍋などが黒いのはこの黒錆(クロサビ)による酸化被膜による物です。

 そして、アルミサッシや亜鉛メッキなどの酸化被膜が破壊された時に腐食し、溶けだした物が白錆と呼ばれる物です。 但し、表面のメッキが腐食しているのですぐに素地を悪くするものではありません。
アルミドアの腐食によりドア内から雨漏りしてビル内に・・・・
 また、10円玉などで使われている銅製品に出来る錆(サビ)で、青緑色(ロクショウ)と呼ばれる物もありますがこれは銅を保護し,腐食の進行を妨げる働きがあります。
 と、言う感じで色々な錆(サビ)がありますが、基本的には赤錆(アカサビ)に対していかに進行を遅らせる処理をするか?が塗装においてに課題になります。  今回、サビのお話しをさせて頂きましたが、私の個人的な意見としては100%サビが発生しないという事は難しいと思います。 (宇宙ではいけるかも知れませんが・・・) では、次回は錆止め塗料のご紹介します。