沖縄塗装工業

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良い施工の基本的な3っのポイント! 

2017年08月30日 14時53分28秒 | 日記
建築現場の監督でさえ、「塗装工事はよくわからん」と言うぐらいに幅が広く、奥が深い塗装の世界。 施工仕様書を読むと、施工日の天候(気温・湿度)はもちろんのこと、安全に施工する設備・装備、 下地の状態の見極めと補修・調整・清掃・養生・塗料の希釈率・塗布量・塗膜厚・工法・塗り回数・塗り重ね 乾燥時間等々。一つでも不適正に施工したならば、不良施工・不良塗膜となって、様々なトラブルの 原因につながると注意書きがあります。 
  また、作業をする職人の技術力が高くても、メーカーが指定する塗装仕様を厳守し、正しいプロセスで施工しなければ、塗料本来の性能は発揮できません、その為にも、下地判断の知識や、現場での様々な判断力がなければ、正しいプロセスの塗装を行うことが出来ません。良い施工をする為のポイント3点をまとめてみました。
 
 
 メーカーが示す「標準施工要領書」の基本を守る
 
仕上げ塗料には、それぞれ「標準施工要領書」と呼ばれるものがあります。
それには、塗装工程順に使用する塗料の種類、塗り回数、使用量、塗り重ね時間、希釈剤、希釈量、などが書かれています。
これらは、基準となる施工手順として、塗料メーカーの責任で必ず添付されているものです。製品の開発段階からテスト施工される中でまとめられている施工標準として参考にし、確認をすることが必要です。
例えば、塗料によっては粘度の調整をする希釈液(薄め液)清水・専用シンナー等を使用してはいけないものもあります。その場合は無希釈と書いてあります。その希釈が不適当であると、必要な塗膜厚が形成できない場合もあります。 
その他にも、塗装工程毎にも必要な間隔時間が指定されています。二液硬化型の材料では完全硬化までに16時間程度など、少し長めの時間指定が表記されてい場合があります。二液硬化型の塗料の場合は、硬化剤の化学反応が完了するのに少し時間がかかります。指触では表面的に乾燥していても、中まで硬化が完了していない訳です。
この様に、それぞれのメーカーの示す「標準施工要領書」に準じて施工することを基本に据える必要があります。

 
 
 素材(下地)と材料(塗料)を正しく判断する
 
 外壁の素材とは、それぞれの建物により異なります。沖縄ではRC造などが多く見受けられますが、中には鉄骨造や木造でサイディング張りやガルバリウム鋼板、ALCパネルなどなど、基本素材の判断とその物に対して焼き付け塗装がされた物から、フッ素樹脂やガラスコーティングなど、上げたらきりがないほどありますが、その外壁または内部の壁など塗料は、その下地の基本素材との適応性を考慮して選定することが必要です。
 その選定を誤ると、後々はく離(ハガレ)などの不具合をおこすことにつながる危険があります。下地素材に合せて、適合する塗料と下地処理剤等の選択が重要になってきます。
 長嶺塗装でも、危険性を予知して分かりづらい場合には、メーカーや材料屋さんに問い合わせるなどの柔軟な対応性が必要です。
 
 
現場環境に応じて塗装方法を選択する
 
先述の「標準施工要領書」は塗装そのものの基準が示されていますが、現実の現場の環境下でどう判断するかについてまで細かく明記されている訳ではありません。
現実の現場では、その地域の気候、その日の天候、建物の下地状態、足場の状態、近隣環境などに合せて、現場での柔軟な判断力が必要となります。
   吹き付け塗装を行うのであればその場合、塗料の飛散の問題が生じない様な対策が必要となります。養生の仕方、その日の風の状態などに注意しながら進める注意力が必要です。
また、敷地の問題から作業性の悪い足場しか組めなかった場合、塗料の持ち運びや、また、人の配置に工夫も要るかも知れません。
そのような細かな工夫があることで、はじめて「標準施工要領書」の基本を守ることが出来きるということになります。
本来の塗料の性能を発揮させる為には、現場での塗装技能や知識・経験が重要となります。現場環境に応じて塗装方法が選択できることが、熟練された技能(塗装職人)と言えます。
 
この3つが、良い施工の必要条件と考えています。