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七里GGニュースウオッチ6/26⑷:条件出さぬ鳩山のヤワさとアヤウさのAIIB諮問委要請への受諾意向 AIIB参加を

2016-06-27 00:34:46 | 日記


【鳩山元首相が中国主導のアジアインフラ銀諮問委に 金総裁が昨秋打診、快諾の意向 「世界は日本が加わらないことに不安感」    産経新聞 - 2016年6月26日
 鳩山由紀夫元首相は26日、北京市内で記者団の取材に応じ、中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の金立群総裁から「国際諮問委員会」の委員就任を打診されていたことを明らかにした。まだ正式な要請は受けていないが、鳩山氏は快諾する意向だという。
 一問一答は以下の通り。
 --総裁からどのような依頼があったか
 「まだ正式に話はいただいていない。昨年11月に北京を訪れたときに、金立群総裁にお会いした。私はもともとAIIBに日本は参加したほうがいいと、こういうときに日中が協力する姿を見せることがアジアの国々にどんなに安心を与えるだろうかということを申し上げていた。そのことをご存じだったんだと思う」
 「お会いしたときにAIIBのスタート後、引き受けていただけないかというお話はあった。自分としては時間のある限り、ありがたい話であると。このことで日中がより仲良くなるということであれば、ありがたい話だ。前向きに話を進めたいと思っていたが、それ以降、金総裁からは最終的な話はいただいていない」
 --会ったのは昨年11月だけか。それ以降、書面などでの要請は?
 「そのときだけだ。書面の要請はまだないが、就任の要請があったことは事実だ」
 --今後の具体的なスケジュールなどは?
 「うかがっていない」
 --今回の訪中で金総裁と会う予定は?
 「ない」
 --金総裁から、どれぐらい会議に参加するかや、報酬などの条件面の話は?
 「そういう話も一切ない」
 --総理経験者としての立場でどういった助言をしてほしいなどの話は?
 「私が日中友好のために努力をしている姿をみておられたと思う。私は、日本政府が必ずしも私をAIIBの諮問委員にすることを望んでいないのではないかという話は申し上げた」
 「しかし、そのときに(金総裁は)日本から選ぶというのではなく、あなたを選びたいのだとおっしゃった。そういう意味で、友好にそれなりに努力をしてきていることが金総裁の頭にあるのではないかと推察する」
 --今後は正式に書面で正式な打診があるのか
 「最後は何らかの署名が必要なのではないか。来たらお受けしようと思う」
 --なぜ金総裁は鳩山さんに打診したのか
 「おそらく日本や米国など参加していない国があるけども、そうした国を除外するつもりはないと。従って諮問委員に日本人を入れる気持ちは持っており、それはあなたが一番適任ではないかと。そういう理由だろう」
 --正式に就任後は、AIIBへのアドバイスとともに、日本政府にも改めてAIIBに参加するように呼びかけていくのか
 「私は日本が参加するのが望ましいと今でも思っている。それとアジアのインフラを各地に整備するときに一番何が求められているのかを自分なりに判断したいと思う。日本の企業も大変な技術力を持っているから、そういったものに対する助言などもできればと思っている」
   --元総理という肩書で就任することになれば、日本にとってどのようなメリットが生まれるのか
 「私は日本にとってという以上に、世界はAIIBに日本が加わらないといことに対する不安感を持っている可能性がある。それに対して少しでもそういう不安を払拭することが望ましいと思っているし、また、できれば早く、日本がAIIBに加わるような環境がつくれないかと思っている」
 --諮問委員会の全容についての説明はあったか
 「若干あったとは思う。参加していない国から、米国からも入れたいという考えは持っておられた。(鳩山氏以外の候補として)政治に関わっている方の名前があったように思う」
 --今回の訪中はAIIBの年次総会と関係あるのか
 「まったく関係ない。本日これから、私の持論である『友愛』に関して講演をするのがメーンだ。(出席者は)民間の方だ」】

【AIIB加盟81か国に…ADB上回る見通し   読売新聞 - 2016年6月25日
【北京=鎌田秀男】中国主導の国際金融機関「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」(金立群総裁)は25日、初の年次総会を北京で開き、少なくとも24か国が新たに参加の意向を示していることを明らかにした。
加盟国は、日米が主導するアジア開発銀行(ADB)を上回る見通しだが、運営の透明性などに課題を残したままだ。
AIIBの加盟国は57か国から81か国以上に増える見通しだ。数ではADB(67か国・地域)を上回るものの、AIIBの事務局は39人しかおらず、当面はADBなどとの協調融資に力を入れざるを得ない。それでも融資の開始を急いだ背景には中国の政治的な事情がある。習近平(シージンピン)国家主席の構想から生まれた組織だけに、関係者は「なるべく早く実績を残す必要があった」としている。】

●現状ではFRBの軍門に下らないで、二股を掛ける以外いずれ襲う金融危機回避策なし
(GG:中国がまた各個撃破策。オメオメとその手に乗る鳩山が危なくてしようがない。なぜ鳩山には駆け引きが出来ないのか!相手が望んだら高く売る駆け引きが。「諮問委員会の全容についての説明はあったか」との質問に
 「若干あったとは思う」と条件面の話が「若干でも」OKする脇の甘さというかアホらしさ。「日本の企業も大変な技術力を持っているから、そういったものに対する助言などもできればと思っている」と、日本企業は技術を盗まれないように懸命なのはどこ吹く風だ。中国は鳩山の足元を見ている、無用になれば使い捨てるだけだ。民進党政権の可能性を見た一手だ。
 GGもAIIBへの日本の参加を期待しているが無条件では有り得ない。議論の透明性と決定参加の平等性、投資の債務保証の確かさの確保が条件は最低条件になる。AIIBは現状ではADB(アジア投資銀行)やBIS(国際決済銀行)と互いに補完的に同等の権利で参加するのが望ましいのではないか?
 今後の金融危機は避けがたく、FRBの軍門に下るのではなく同等の権利を保持しながらヘッジは多いほど良いと考える。投資額もその中で自ずから決まるだろう。長期的には円経済圏を積極的に大胆に志向すべきだ)


七里GGニュースウオッチ6/26⑶:選挙民の選択肢欺く謀略ビラの徹底追及を見逃すなら大規模謀略が…

2016-06-26 22:24:00 | 日記


【野党共闘攻撃の出所不明ビラ/首相と密接 右翼改憲派 「日本会議」が配布    2016年6月25日 9時29分 しんぶん赤旗  
  参院選公示直前に新潟県内で大規模に配布された野党共闘攻撃の出所不明ビラの配布依頼者が、右翼改憲派「日本会議」の同県本部理事長であることが24日、本紙の調べで分かりました。これと同じビラは宮城、山形、福島の各県でも配布が確認されており、安倍晋三首相と関係の深い右派勢力の謀略活動とみられます。
新聞折り込み 神社に掲示も
 問題のビラは「日本の平和と自由と民主主義を守る会」という正体不明の団体名で出されています。「いま、日本が危ない!! 民共一体化」という大見出しで野党共闘と日本共産党を「共産党にむしばまれる民進党」などと口汚く攻撃し、裏面は「平和と繁栄への道」と安倍政権を天まで持ち上げる内容です。新潟県内では、地元紙「新潟日報」20日付朝刊で、下越地域を中心に同紙の県内読者の半数にあたる26万部に折り込まれました。
 この広告の代理店「新潟日報サービスネット」によると、このビラの配布依頼は、日本会議新潟県本部理事長・佐藤日出夫氏によるものでした。
 同代理店は依頼を受けたさい、選挙との関係を懸念し問い合わせましたが、佐藤氏は「選管に確認したから大丈夫」と説明したといいます。
 本紙が新潟県選挙管理委員会および新潟、長岡両市の選管に取材したところ、いずれもこのビラについて佐藤氏からの事前の照会は無く、内容を確認した事実も無いといいます。
 新潟県内では、一部の地域でポスティング業者を使ってこのビラの配布が行われており、神社の境内の掲示板にこのビラが張り出されている事例もあります。
 本紙は、佐藤氏にビラ配布の経緯について説明を求めましたが、指定の時間までに回答はありませんでした。
読者から抗議
 新潟日報サービスネット社の話 ビラの内容に懸念を抱いたが「選管の確認を受けた」という説明をうのみにしてしまった。配布後、読者からかなりの抗議をいただいている。
 日本会議 1970年代から改憲や元号法制化、夫婦別姓反対などの運動を進めていた右翼改憲団体を再編・総結集して97年5月に結成。その国会版である「日本会議国会議員懇談会」の特別顧問は安倍晋三首相で、第3次安倍内閣の閣僚の6割以上が同懇談会メンバーで占められるなど、安倍内閣との関係は密接です。

●警察・検察は選挙に恣意的判断を持ち込み謀略の片棒を担ぐのか?
 (GG:謀略の時代がそこまで来ている。”出所不明の選挙ビラ”はもちろん公職選挙法違反だが形振り構わず意図が成功すれば何よりとの判断で的は共産党離れだ。このような選挙違反ビラが謀略的に撒かれてしまい警察・検察は追及もしないところに危機がある。選挙制度が脅かされている。警察。検察は些細なことだと認識しているかも知れないがとんでもない!選挙民から公党を奪い、選択肢を奪うに等しく、重大事態に発展する懸念大ありだ。今後、与野党伯仲時代に入り、選挙民の選択肢が目隠しされてはならない)


七里GGニュースウオッチ6/26⑵:内需主導経済を訴える志位氏の政策水準の高さ、FRBの呪縛脱却を

2016-06-26 22:01:33 | 日記


【英国のEU離脱 金融・投機マネー頼みの「アベノミクス」は破綻/実体経済・内需主導に転換を 志位委員長が主張    2016年6月26日 9時40分 しんぶん赤旗  
  日本共産党の志位和夫委員長は25日、熊本市や北九州市、福岡市での街頭演説で、英国の欧州連合(EU)離脱をきっかけにした日本での株価大暴落、円高急伸を受けて、「『アベノミクス』の二つの破綻が明らかになりました」と述べ、経済政策の根本的な転換が必要であると強調しました。
 志位氏は、「アベノミクス」の破綻として、第1に、大企業が空前の利益を上げながら、家計には恩恵がなく、「トリクルダウン」が破たんしたと指摘。実質賃金が5年連続マイナスとなり、年収400万円世帯では20万円も目減りし、1990年以降で最悪となったことと、戦後初めて国内総生産(GDP)の6割を占める個人消費が2年連続マイナスになった事実を示して、「まさに『アベノミクス不況』というのが実態です」と強調しました。
 第2に、「『アベノミクス』がつくりだしたのは、強い経済でなく、きわめて脆(もろ)い経済だということです」と志位氏。英国のEU離脱が世界に衝撃を与え、日本で起きている急激な円高や株価の大暴落について、「なぜ日本経済にこんなに大打撃が起こっているのか。それは、『アベノミクス』の結果と言わなければなりません」とズバリ。「『アベノミクス』は、異次元金融緩和で円安をつくり、海外から投機マネーを呼び込んで、株価をつり上げる、投機マネー頼みの円安・株高政策です。これが投機マネーの動きにきわめて弱い経済をつくりだしました」と指摘しました。
 そのうえで「金融頼み・投機マネー頼みの経済から、実体経済と内需主導の経済に切り替えていく必要があります。とりわけ冷え込んでいる個人消費を温かくする経済に切り替える必要があります」と訴えました。
 安倍晋三首相が「こういうときこそ自公だ。民共にまかせたら大変」などと攻撃していることに対し、「『アベノミクス』こそ続けたら大変です。二つの破綻が明らかになった『アベノミクス』からの根本的な転換は急務です」と述べました。
 そのうえで志位氏は、格差をただし、経済に民主主義を確立する日本共産党の「三つのチェンジ」を提案。その内容を一つひとつ紹介するとともに、「アベノミクス」の破綻が明らかになるもとで、「三つのチェンジ」がいよいよ大切になっていると訴えました。】

●「アベノミクスの貿易立国」は内需主導経済に反し、国民の豊かさを二の次に置くもので選挙の死角に脚光を
 (GG:言っちゃあナンだが、志位の理論の高さと政策能力の確かさが分かる。追随するのはどこ?波及効果があるか?NHKの選挙報道では共産党の改憲反対を伝えるが「内需主導経済への転換」は伝えない。植草一秀氏はグローバル経済の新自由主義反対は伝えるが「内需主導経済」は今のところ出てこない。あまりに自明だからなのか?
 この議論こそ今花盛りにすべき議論だ。日本経済の深くて重いテーマで1985年のプラザ合意前年に日本の経済の方向性が議論され、日銀総裁の前川総裁がリポートして世論を喚起したが、米政府とFRBの強権で圧殺されてしまった。日本経済は持ち前の技術力と底上げ経済で円高を跳ね返したのだが同時にバブルが進行した。三重野日銀総裁時代に急激な金融引き締め政策でバブルが破綻して、2000年前後の金融ビッグバンに至る過程で捨てられたのが「内需拡大策=内需主導経済」だ。こここそ根本問題で日本のFRB従属を断ち切るカギとなるに違いない自立経済の要諦だ)


七里GGニュースウオッチ6/26⑴:「英国ショック→EU崩壊」を怖れない 今こそ”内需主導経済”確立へ

2016-06-26 13:17:53 | 日記


【“英国ショック”日系企業直撃でアベノミクス終焉へトドメ   日刊ゲンダイ2016年6月26日
  英国のEU離脱が日本経済を直撃している。24日の日経平均株価は1286円33銭安と約16年ぶりの下げ幅を記録。円も一時、1ドル=99円の高値をつけた。これには安倍政権もパニック状態。麻生太郎財務相が慌てて緊急会見を開いたが、打開策は全く見えない。
  日本に「英国ショック」が駆け巡った。東京株式市場では東証1部銘柄の99%が下落。日経平均の下げ幅は一時1300円を超えた。結局、終値は前日比1286円33銭(7.9%)安の1万4952円02銭と暴落し、約1年8カ月ぶりの安値水準に。下落幅は2000年4月の1426円以来の大きさで、歴代8位という“異常事態”となった。
  市場関係者の間では「あと1000円下がる」「週明けには1万4000円近くまで下落する」との見方もある。
  株式が投げ売りされる一方、安全資産とされる円や国債を買う動きが急速に進んだ。円は一時、約2年7カ月ぶりに1ドル=99円を記録。こうした「円高株安」の動きに、安倍政権や経済界は大慌てだ。
 アベノミクスは完全に終わりつつある。この先、日本経済はどうなってしまうのか。全く底が見えない状態である。
■円高株安で“逆回転”し始める可能性も
 特にヤバイのは、英国で事業を展開する1380社の日系企業だ。24日の東京市場でも、英国に工場を置く日立製作所や、欧州での売上高比率の高いマツダなどの株価が急落した。東京商工リサーチ情報本部の原田三寛氏はこう言う。
 「日系企業の3割近くが製造業です。EU内では関税に優遇があったため、日系企業は英国内で製造して、そこから欧州に製品を流通させてきた。しかし、離脱により優遇がなくなれば、競争力が落ちることは必至です。また、今後は英国以外でEUの“統括拠点”をつくらねばならず、そのコストもかかってくるでしょう」
  円高になれば輸出企業はピンチだし、訪日外国人も減るだろう。株安は金融機関に大きな影響を及ぼす。財務状態が傷んでくれば、激しい“貸しはがし”だって起きる可能性がある。
「円安株高によって支えられてきたアベノミクスは“逆回転”し始める可能性があります。円高株安となれば、企業は含み損を抱え、消費者の購買意欲は落ち込む。賃金引き下げが起こったり、雇用にも影響が出てくるでしょう。最悪の循環です」(原田三寛氏)
  英国のEU離脱により、日本で大リストラが始まってしまうのか。】
 
●内需主導経済論はTPPで粉砕される
(GG:カギは内需主導経済だ。為替や株価で一喜一憂しない内需主導経済の確立だ。戦後一貫して蔑ろにされてきたのがこれだった。プラザ合意で内需主導経済が日銀総裁によって提案されたにもかかわらず、その当時はメディアの関心もあったが、やがて沈黙して政治課題からはシカトされ再び提唱されることは無かったのが内需主導経済だ。つまるところ豊かな国民生活が公共事業も含め循環することにより経済効果を発揮する経済の仕組みだ。
 1%が99%を奪う仕組みの究極はグローバル化にある。1%は生き延びられなくなっておりグローバル化によってパイを広げようとしている。その過程でEUでも99%が貧困に直面した避難民による求職の危機感だ。一般市民が政治参加を強めた結果と、英国・エリザベス女王含めた一部エスタブリッシュが市民の歓心を買いながらの、米・独仏主導のEUからの離脱となった。市民の政治参加が流れとなっており、世界規模で喧伝されているのは大方のマスメディアの予想を裏切った結果だ。マスメディアの予想を超えたのはマスメディアの感度の劣化の結果だが、感度の劣化をさも大きなことが起こっているかに喧伝しているので一般投資家が踊らされている。大手投資家はどう動いているか?この場合は両方に投資する、そしてプラマイ0を確保して直前に情報を掴んで一方に突入する。メディアの未明に振り回されないのは、為替にも株式にも左右されない内需拡大経済の確立だ。それと真逆な関係にTPPがあることは重要だ。
 参議院選投票日まであと10日足らず。党首討論を聞いていて、英のEU離脱が時局がら議論に上っても、「為替・株で一喜一憂しない内需拡大こそ必要」という論者は居ないのが不思議でならない。アベノミクスは内需拡大に主眼を置いたものではなく、規制緩和し金融緩和することでカネをジャブジャブ状態にして銀行借り入れを増やす策だ。投資先が無い今、金融を緩和しても借り入れ投資に回す企業はいない。これまでカツカツの企業が倒産回避のため自転車操業を脱却するためにさらに借りる地獄にはまり込むか、ジャブジャブ余資が株投資に回って国内ではバブル状態にある。
 中間層が崩壊し貧困化が世界的に進む中で政治参加が始まっている。同時にこれまでの先進国の政治支配は綻びを引き起こしている。米大統領選でのトランプ現象も英のEU離脱も貧困層の政治参加の結果だ。この流れはますます世界規模で本流になるだろうことは誰でも感じている。
 内需主導経済は本質的な問題だったのでこれまで議論が避けられてきた。TPPは一国が内需で潤う経済システムを破壊するものだ。世界経済が先方では英のEU離脱のように広域経済から離反する芽生えが生じ、後方ではTPPのように広域経済を迫まっている。EUでは難民受け入れを巡る政治課題から離脱が始まっているが、広域経済圏は民族資本が倒産させられ内需経済が形成できない。広域経済圏は国内で市場を喪失した金融資本が延命するための戦略で1%の延命策だ。
 それすら延命は予断を許さず破綻に驀進しそうな勢いのなか、内需拡大と充実による内需振興経済と小さな政府の豊かな国民生活志向以外にない。安倍が言う、大企業と米国のためではなく、日本国民のために「この国を取り戻せ」だ。舵は速く切らないとEU瓦解のニュースが伝わり、安倍の都合のいい解釈で「アベノミクス」が自賛され「この国の国民生活は奪われる」。同時に自民党憲法草案に見られるように「人権」が無く、「国権」が存在するというインチキ国家が罷り通る)


七里GGウオッチ6/24⑵:残留と言う名の軟禁 米とFRBの英のEU軟禁策の綻びに離脱派が勝機を掴む

2016-06-25 02:10:12 | 日記


【英国民投票“離脱派”が勝利 いよいよEU崩壊カウントダウン  日刊ゲンダイ2016年6月24日
 EU残留か離脱かを問う英国の国民投票は、「離脱派」の勝利に終わった。この結果を受け、欧州各国は大混乱。今後、EU加盟各国に「離脱」の動きが波及する可能性がある――。
  開票作業は、日本時間24日午前6時ごろから全国382カ所の開票所で始まり、同午後1時現在、325カ所で開票を終え、離脱派は1409万8653票(51・7%)を獲得、残留派は1316万7856票(48・3%)。投票率は72・1%だった。
  開票が進んで離脱の票が多数を占めることが確実となると、各国政府や中央銀行などは対応に追われた。G7の財務相・中央銀行総裁は緊急声明を準備し、事態の沈静化を狙う。
  日銀は定例の金融政策決定会合(7月28~29日)を待たずに臨時会合を開いて追加金融緩和を決めるという観測が、市場で流れた。民間の金融機関は英ポンドや米ドルを通常より多く確保し、危機に備えている。
「英国の国民投票が終わっても、EUの火ダネは消えません。むしろ、英国の動きが欧州各国を刺激し、火ダネは大きくなっています。南欧諸国を中心に、EU離脱を求める声は高まるばかりです。EU崩壊のカウントダウンが始まっているのです」(株式評論家の倉多慎之助氏)
  米ピュー・リサーチ・センターの「EUへの好感度」調査を見ると、欧州各国でEU離れが加速していることが分かる。英国は2004年に54%だったが、今春は44%まで低下した。ドイツは同じく58%→50%、フランスは69%→38%だ。イタリアは07年の78%から58%、スペインも同じく80%から47%に急落している。
 「EU存続は危うくなっています。そればかりか、欧州でくすぶっている独立問題が再浮上してくる恐れがあります。英国のスコットランド、スペインのカタルーニャ地方などで独立運動は高まるでしょう」(ちばぎん証券アナリストの安藤富士男氏)
 英国のEU離脱の影響は当然、日本にもやってくる。英国で製品を生産したり、英国を経由してEU各国に輸出する企業は、関税が復活すれば、大打撃は免れない。
  円高も進行していくと予想されている。英ポンドは急落し、ユーロ安も止まらないだろう。投資家がリスクを避け円買いを進めれば、日本国内の輸出企業は「ハイパー円高」にあえぎ、株価も“メルトダウン”必至だ。
  EU崩壊となれば、世界経済は08年のリーマン・ショック程度では済まない。世界恐慌はすぐそこだ。】
 【キャメロン英首相、辞任の意向表明   By JENNY GROSS ウォールストリートジャーナル2016 年 6 月 24 日 16:59 JST
 英国のキャメロン首相は24日、欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で離脱が決まったことを受け、辞任の意向を表明した。
 国民投票の結果判明後に演説したキャメロン首相は、今後3カ月間は現職にとどまり、10月初めの党大会までには辞任することを明らかにした。
 首相は「(英国という)この船を安定させるため、今後数週間および数カ月はできる限りのことをしていく。だが、自分がこの国を次の目的地へと導く指導者となろうとすることが正しいことと思わない」と述べた。】

●習近平の中国は英をAIIBに参加させEU外での市場獲得を促す
(GG:英キャメロン首相が辞任の意向を表明した。「EU崩壊カウントダウン」までは2年かかるか3年かかるかはともかくとして分かりやすい見出しだが、分かっていないのはここに至る構造的な分析と解説。EUの崩壊は通貨比較でドルを強化する作用に働くが世界経済破綻がアメリカだけ延命することに成功するか?中国は?ーーなどなどまだ分かっていないことも沢山ある。
 「英のEU離脱の裏に戦後からの米の欧州統一政策の衰退と英VS独の対立。それに機を得た市民の不満の噴出=一言で言えばEUの強化か崩壊かーーと、中国の英への工作(AIIB強化へ発展途上国支援への工作)が背景」ととりあえず纏めてみた。
 英国の大陸戦略は「ナポレオン戦争前から、欧州大陸諸国を分裂させ、大英帝国が漁夫の利を得て覇権を維持することだった」(田中宇ブログから)。しかし英は第2次大戦で疲弊し、戦後は米の世界戦略に同調する以外無く、米とFRBはEUを創設し、米とFRBの補完機構として機能させた。
 しかし、EUが強力に育たないよう分断策も忍ばせておいた。EUへの英の加盟だ。米とFRBはEU内に独仏と英を同席させて睨みあいの種を撒いておいた。つまり英はEUに軟禁されていたともいえる。EU初期のころは英のとっても利害があったが、米が衰退し、EUのなかでも27カ国が加盟して難民、経済格差、出資金など悪材料が将来的に懸念されるようになった。米の英軟禁策は米の覇権衰退で綻んだ。英のエスタブリッシュ層はEU残留派と離脱派=AIIB支持派に分かれているのではないか?そこに市民の離脱の勝機が生まれた。
 英離脱派エスタブリッシュ層の背後に習近平の中国の影が窺える。中国はまず、EUの弱点である英と独仏を離反させ、英と独仏を別個にAIIBに誘い順次崩して果てはアメリカまでAIIBに中国主導で参加させる構想を描いているのではないか?中国は嗤いを噛み殺しながら見詰め、次の戦術戦略を練っている。
 次はEUの崩壊とリーマン・ショック以上の金融不全・倒産=ドル基軸通貨体制の破綻がどのように発生するかーーだ。外需頼みではない内需に支えられる一国経済の確立。そのための財政的裏付けを急いで体制整備している。
 江沢民が拘留されているとの噂が信憑性を帯びてきた。習近平の足を引っ張る大虎はもはやいない)