葉っぱのミカタ4

100均だって!素人だって!
葉っぱと仲良くお喋りすれば
観葉植物は育ちます♪

お水をください

2008-05-23 10:50:57 | 業務日誌

葉っぱちゃんと水は切っても切れない縁ですが

切れそうで切れないように縁を取り持ってやらないといけない子もいます。

多肉系です。

 

今日は、推定救命のお話です。

 

写真は、ラブハート(過去記事はコチラコチラ

・・・の屍です。合掌。

 

死して屍拾うものなし!の葉っぱちゃんたちですが

そうそう屍になってもらっては困るのですが、やはり月に4~5鉢は廃棄されます。

(されます、って。私が廃棄してるんですが)

 

その死に水を取り、二度と同じ子が倒れないように検視するわけですが

素人検視官(私だ)は孤独なので、屍の検視は困難です。

元気な時でさえ物言わぬ葉っぱちゃんたちなので

日々いかに付き合いを深めるか?によって検視結果を推定するしかありません。

 

その付き合いと何体もの検視の結果、ラブハートのこの溶けちゃう病は

 

水分不足

 

と、想定します。

 

多肉系の他の溶けちゃう病も、おそらく、水分不足です。

お店では、アロエ、フヤジョウなんかが、この溶けちゃう病になります。

 

多肉系は乾燥を好むので、「水分不足」は意外かもしれません。

私も長年、根腐れか圧迫(品定め時の指圧効果)を疑っていました。

 

根腐れ対策としては当然、水をやらない、に尽きます。あと風通し。

 

圧迫は、ただ祈ります。

「この葉っぱたちに圧迫の苦しみが訪れませんように!」と毎朝祈ります。

神通力(?)が通じない時は、仕方なくPOPで訴えます。

「人間には気持のいい指圧ですが、葉っぱちゃんたちにはひたすら苦痛です。

品定めの際には、どうか極力葉っぱをつかまないで下さい。」

・・・極力、というか

 

「掴むな葉っぱ!!」

 

とかシンプルに書きたいですけど。

どうですか、そんな売り場。ドン引きですか。

 

しかし、こうまでしてもなお(というほどの事はしてませんが)

溶けちゃう病は発生するので、何か他の対策を講じなくてはいけません。

葉っぱちゃんたちの友、「水」、「風」、ときたらあとは光。

ラブハート、アロエ、フヤジョウはサボテン系に比べると

わりと暗さに強いのですが、倉庫に置くことをやめました。

 

緊急特命!多肉系も全鉢陳列!

 

(もう全鉢陳列指令の下る子が同時に来ると売り場大変なことになってますが)

(アナタの頭の上。頭の上にいっぱいいます。梁とか壁とか)

(人知れず下界を見下ろす葉っぱたち。葉っぱ仙人ご降臨!)

 

これでもまだ倒れる子は倒れる!

これもある意味、「 シ ブ ト イ 」 というのでしょうか。

(七咲との戦いにおいてそうまで勝ちたいのは何故だ、葉っぱたちよ)

 

そんな折、他の溶けちゃう病も発見!!

ポトスや、フィロデンドロン一族が、溶ける事に気が付きました。

多肉の溶けちゃう病にかまけるあまり、

多肉じゃない子の溶けちゃう病にまでは目を光らせていなかったのですが

これは、明らかに水分不足!水分不足で溶けます。

茎が瑞々しい子は、水分不足で溶ける!!

 

水分不足→枯れる

 

とは、一概に言えないんじゃないか?と疑念を持ったので

多肉系の水やりに気を配るようにしました。

そういや、サンセベリアも溶ける!!

 

今まで、多肉系は入荷してから売れるまでほとんど水をやらなかったのですが

10日に1度くらい、様子を見て水をやるようにしました。

そうしたら

 

超!生存率アップ!!GJ!自分!

 

いまのところ、溶けちゃう病は発生しておりませんですよ。

 

先の冬頃までずっーと、溶けちゃう病に悩まされてきましたが

この春に、一応の解決を見た思いです。

とはいえ、まだ試行錯誤の段階なので様子をみないといけませんが

(枯れる時と溶けるときの違いは何なのか、とか)

もし、おうちで多肉系の子が溶けちゃって、

 

水をやらないようにしてるのに根腐れで枯れちゃったわ、なんで?

 

とお嘆きの場合、水不足を疑ってみてください。

もしかしたら、お店の例のように、生存率アップが見込めるかも知れません。

 

乾燥状態を保てていて、光にも気を配って、それでも枯れるなら、水でしょうか。

やっぱり植物はお水が必要なので。

切れそうで切れないように、上手に縁をとりもちながらお水をあげましょう。