中田真秀(なかたまほ)のブログ

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会津若松市のOpenOffice.orgへの取り組み: 課題 112830

2010-07-02 08:16:35 | 日記
今回はOpenOffice.orgの課題112830、会津若松市のOpenOffice.orgへの取り組みについて書きます。

会津若松市とOpenOffice.orgは協力するという素晴らしい関係ができています。市の業務の間、出てきたものを、無理の無い程度にやっていただいているという認識です。こういう、公共財を使う際に、あたりまえの共存共栄関係を今後とも築きたいですし、他の地方自治体、企業ともやっていきたいと思います。OpenOffice.org日本語プロジェクトの立ち位置は、どういった貢献ができるか、というコンサル、アシストをしたい、というところにあります(もちろんこれだけではないが)。

さて、本題ですが、会津若松市情報政策課が業務などで認識し、報告したバグというのを、中国のredofficeのチームをお手本に、プロジェクトリードの中田の呼びかけを参考にいただいて会津若松市情報政策課の目黒さんがIssue 112830として、まとめました。これは、"aizuwakamatsucity"というアカウントで報告した、OpenOffice.orgのバグたちを、まとめて見られるようにするという、「メタ課題」です。

この課題の報告の重要性はいくら強調してもしたりません。重要な点は次の三つに集約されると思います。
  • OpenOffice.orgへの貢献、バグ報告、というのを「具体的に目に見える形で」行っているという点。
  • 公共財という性格を強く持ったソフトウェアへのフィードバックを地方自治体が実際にできている点。
  • 無理なくできる範囲での貢献。コストをものすごく割いてるわけではない、という点。

あたりまえのことですが、これをあたりまえとしてやっている(こんなあたりまえのことが日本の他の企業、自治体はできてない)、地方自治の模範だと思いますし、他の地方自治体をリードしていっていると思っています。実際に手を動かし、根付かせることが何よりも重要です。日本語はお金で買えません。この一歩は、次世代に日本語を残し、すみよい社会をつくために、大変重要な、すばらしいものだと思います。