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音楽を聴く仲間の会

スウェディッシュ・トラッドや世界の民族音楽の制作を行う「音楽を聴く仲間の会」のブログ。自然農や料理の話題も。

大豆100粒運動

2006-06-06 19:12:03 | 自然農

  大豆100粒運動に参加しています。

この運動は「日本人の重要な蛋白源であり、食文化の一翼を担ってきた大豆をまき育てよう」と、料理家・辰巳芳子さんの提唱により2004年から始まりました。

大豆と一緒に送られてきた小冊子から「運動の意志」引用させていただきます。


生命は、もろいものです。
とりわけ、幼い生命は大変傷つきやすいものです。
それは、どれ程見守っても充分とは言えぬほどのものです。

 この命を大切に致したく、手はじめに、この国の大豆を再興することから手をつけました。 

方法の第一は、
学童が掌一杯、約100粒の大豆を播き、その生育を観察・記録し、収穫を学校で揃って食べることを奨励・拡大することです。

第二は、
各風土の特質ある大豆、即ち、在来品種とその食方法を調査し、復活・振興をうながし、援助することです。これは誰にとっても、興味つきぬ命題で、生き甲斐にさえつながりましょう。

第三は、
大豆再興が、地域の着実な「底力」になるよう、情報交換し、「合力」することです。

「大豆100粒運動の意志」辰巳芳子


信越放送から先週、100粒の大豆が速達で届いたので、6月5日に実家に帰り、種蒔きをしてきました。いただいた大豆は長野県中条村産のナカセンナリという種類です。

直播にすると鳩の餌になってしまうので、小さなポットに2粒ずつ播きました。ナカセンナリ以外に、越後ハニー、えんれい大豆、三河島枝豆なども含め210粒の大豆を蒔きました。粘土質で水分をたくさん含む土地にどの種類が合うかと色々播いてみました。

ここ数年、日本の食料自給率の低下や食の安全が守られていないことへの危機感を強く感じることが多くなりました。自分たちで食べるものさえ、自給せずにアメリカや中国からの輸入に頼るという状況。しかもそれらは化学肥料と農薬と石油によって育てられた野菜。遺伝子操作された野菜を食べた虫が死んでしまったという話、と不安の種はつきません。国が動くのを待っていても、なんら状況は変わらない。ならば、個人でできることからという想いで、種を申し込みました。

大豆を播き、育て、食べるという一連の作業、そして仲間と繋がることを通して、進むべき方向がまた少し見えてくるような気がしています。

狭山で茶つみ

2006-05-05 19:58:35 | 自然農
お茶仲間のお誘いで入間市からバスで30分のところにある増岡園の有機栽培のお茶摘みの手伝いをしてきた。お茶つみをするのは初めてだが、狭山はうちからも近いので、一度、やってみたいと思っていたのだ。

8時に現地集合。集まった茶摘ボランティアは約20名で、そのほとんどは地元のおじさんたちだった。「お茶作り業界でも後継者不足は深刻で、できればお茶作りに興味を持ってくれる人を発掘したくてこの講座を開始した」と入間市の担当者は話していた。

山を10分くらい登ったところにある茶畑まで徒歩で移動。
摘む前に増岡さんから簡単な説明があった。まず行うのは一芯二葉つみ。これはお茶の品評会に出すために作るお茶を3キロを摘む。新茶のいちばん美味しい部分のみ厳選して摘む作業だ。少しでも虫食いの跡があったり、形が悪いものは摘んではいけない。迷ったら、摘まないようにと指示された。そんな大切なことを素人に任せて大丈夫かとボランティアは思っていたようだった。

籠を持って、黒い網で遮光された茶畑に入り、作業開始。
新芽はやわらかく、爪を立てなくても、横に倒してひっぱるとぷつんと折れる。3キロなんてあっというまだと思ったが、小一時間かかった。
お茶はすぐに酸化するそうで、お茶っぱたちはすぐに工場へ運ばれていった。

小休止を入れて、お昼の12時まで茶摘第二段を行った。今度はそんなに神経を使わずに新しい芽をすべて摘んでいく。こうして、手摘みしたお茶はほとんど一般市場には出せないそう。売るとしたら一芯二葉茶で100g5000円以上、次に摘んだお茶でも3000円以上はするそうだ。手にいれて、自分たちで摘んだお茶を味わってみたいと思った。美味しいお茶作りには手間がかかるのだ。

増岡さんの畑は有機農法に切り替えて25年経つ。
虫がさぞたくさんついているんだと思ったが、この日、お茶畑にいた虫は尺取虫、かめむし、アブラムシと蟻、蜘蛛くらいだった。山の落ち葉とお茶の木が落とした葉っぱを一年以上発酵させて堆肥を使うくらいで化学肥料は使っていないそうだ。
「恰好のいいものを消費者が喜んで買うから、生産者は農薬を使うんだ。そんなものを買わなくなれば、農家も考え方を変えるだろうに」という言葉に好感を感じた。


写真:一芯二葉つみした葉を秤で量る

生い茂る雑草の中で

2006-04-24 11:05:07 | 自然農
暖かい日が続いたためか、畑には雑草が生い茂っていた。
野菜の芽よりも雑草の方が格段に成長がはやい。
雑草に埋もれてしまっているところだけ、軽く刈り取り、野菜の周りに敷いた。野菜たちも雑草くらいの勢いですくすく育ってくれるといいのだが。

今回、新たに発芽していたのは、3月に植えたジャガイモとごぼう。

3月、そして2週間前にまた蒔いた人参や葉葱はさっぱりだめ。
何が原因なのか、誰かに訊きたいと思ったが、前日に川口由一先生の畑と田んぼの講座があったためか、先輩たちはほとんどいらっしゃらず。(仕事が休めなかったので講座には行けず。どなたか様子をお聞かせくださいね)

2週間前に蒔いたコリアンダーもまったく発芽していない。コリアンダーは夏に作る料理にとても必要な食材なので、今回も蒔いてきた。それから友人にもらった里芋を植えて、雨が大降りになる前に撤収。

帰りに飯能の野口種苗店へ。

人参が発芽しないことをお話したところ、「土のかぶせすぎと乾燥が原因だろう」といわれた。薄っすらしか、土はのせなかったのに、といったら、「じゃー飛ばされてしまったのかも」と。こんなとき、もっと近くに畑があれば毎日でも見に行けるのにと思う。片道、2時間というのは辛い。

「人参の種が蒔ける時期はとても長いけれど、梅雨の時期に蒔くのが楽。そうでなければ、発芽するまではまめに水をやること。」そういえば、何かの本にも人参はもともとは水辺の植物だったと書いてあったような。
「それから、発芽したら、さっさと間引かないと、葉っぱばかりが育って、実が大きくならないからしっかり間引きなさい」とアドバイスをしてくださった。もったいないと思っていないで、さっさと間引かないとだめですね。

今年は味噌用の大豆を育ててみたいと思っているので大豆の種蒔きのことも訊いてみた。
「大豆は野菜の中でもしっかりと蒔く時期を守らないといけないものの一つ。いちばん気をつけなくてはならないのは花が咲く時期のこと。気温が35度くらいになると、大豆の花粉は飛ばなくなるので受粉できないので、暑い時期に花が咲いてしまう蒔き方はするな。品種によって、また蒔く地方によっていつが蒔き時か調べて蒔きなさい」ということだった。
う~ん、的確なご指摘だ。

早生あずき、三河島枝豆とラブリー・キャロット(丸型人参)の種を購入。

連休には有機農法をやっている実家の父の畑に種蒔きに帰る予定。

ローゼンダールの固定種

2006-04-10 20:25:15 | 自然農
2週間ぶりに鶯の谷へ行ってきました。
乾燥を防ぐために薄く敷いた草の間から、可愛い双葉がのぞいていました!

芽が出たのは、

ルッコラ
ふくすけ春菊
レタス
時無し大根

まだ、発芽していなかったものは

じゃが芋
葉葱
大浦太牛蒡
キャベツ
人参


狭い畑でも場所によって微妙に土の状態が違います。
人参と葉葱のみ別の場所に蒔きなおしをしてきました。
鶯の谷は気温が低いので、里の畑のようにはいかないようです。


この日はスウェーデンで見つけた、種も蒔いてきました。
Palsternacka以外は固定種です!

Palsternacka:見かけは白い人参。味はとってもあまいお菓子みたいな感じです
Rucola:vild 野生のルッコラ 
Koriander:coriandrum sativum コリアンダー 
Gurkort:borago ボリジ 紫色の花がつくハーヴ

固定種の種を見つけたのは、ローゼンダールというところ。
温室の中に作ったレストラン、園芸コーナー、天然酵母で作ったパンやいろいろな種類の小麦や雑穀がところ狭しと並べられていました。

夏に行くとここで育てた野菜を使った料理も食べられるんだそうです。
シュターナーの農法で育てられる野菜たちを機会を作って、見に行ってみたいと思いました。
サイトはスウェーデン語のみですが、雰囲気はわかりますので、よかったら覗いてみてください。


スウェーデンはまだ東京の2月くらいの寒さで、ストックフォルムの郊外に行くとまだ雪が残り、シャーベットのような氷が川や湖に浮かんでいました。
外の畑に種まきができるのは早くても6月に入ってからでしょうか。 



鶯の谷

2006-03-27 15:43:23 | 自然農
先週の日曜日に蒔いた種はまだ地中で眠っているようでした。
蒔いた種は野口種苗店で先月買ったものなので、発芽率が悪いものだとは考えにくい。
芽を出すのに十分な地温になっていないのだとうと判断し、追加で同じ種を蒔くのは止めました。

今回、蒔いたのは、

・大浦太牛蒡...千葉原産の太い短根ごぼう(根長60㎝)煮物に最適
・ルッコラ...アブラナ科はすぐに交配してしまうが、ルッコラはしないそう
・ガーデン・レタス...5種類のレタス・ミックス


宇治のめぇさんに倣って、畑に名前を付けました。
命名:鶯の谷

先週も今週もうぐいすの鳴き声を聞きながらの作業。
気持ちよかったです。

次回の畑はスウェーデンから帰ってきてから。
4月に中旬になりそう。


写真:先週、植えた「さやえんどう」に蕾が


種蒔き日和

2006-03-20 15:35:36 | 自然農
青梅の自然農の畑に種蒔きに行ってきました。
ぽかぽかの種蒔き日和でみんなの畑を見学したり、みんなで味噌汁を作ってお弁当を食べたり、写真を撮ったりしてのんびりとした一日を過ごしました。

東京賢治の学校の「畑の学校」という名前の講座だが、誰か講師の先生が来るというわけではなく、先輩たちのやっているのを見たり、本で調べたりしてやってみるところ。

この日は講座に9年前から参加しているSさんの大根の種蒔きを見せてもらった。
まず、植えるところに生えている草だけ刈り、土の表面をのこぎり鎌で薄く削ぐ。そこに一粒ずつ大根の種を置き(種と種の間隔は約3~4センチくらいだった)軽く土をかけ、手で押さえる。仕上げはじょうろでの水撒き。川口由一さん流だと最後に刈った草を蒔いたところにのせるんだそうです。土地が乾かないようにするためか?

私と友人Yさんの二人で約4畳くらいの小さな畑に初めて種蒔きをした。去年は使っていなかった畑のようで、ものすごく生命力のある草がはびこっていました。

さっきの先輩のやり方をまねして、種蒔きするところだけ草を刈り、土を削ぎ、一粒一粒、種蒔きした。今回、蒔いたのは、野口種苗店で買った黒田五寸人参、葉ねぎ、時なし大根と葉っぱが縮れたキャベツ。この日蒔いた種の量は今まで私が蒔いていた量の半分以下。今まではばら撒くように蒔いていたから、いつも間引き大会になっていた。一粒も命なのだから、大切に蒔かないと。

そして、友人にもらってしばらくうちのベランダで育てたさやえんどう。隣の畑からおすそ分けしてもらったじゃがいも2つ。さやえんどうはまだ10センチくらいにしか育っていなかったけれど、支柱を立ててきました。

小さな畑なので、少しずつにしないとすぐに蒔くところがなくなってしまう。あまった種は田舎の父の畑の隅っこにでも、こっそり蒔くことになりそう。

次回の畑は今度の日曜日。
果たして芽が出ているでしょうか。

自然農を始めました

2006-02-27 20:14:26 | 自然農
雨の中、東青梅にある「畑の学校」に行ってきました。
駅からバスで約20分、そこから更に山道を上がり、息が切れてもうだめというころで、ようやく「畑の学校」が見えてきました。
家を出てから約2時間で現地に到着。

この学校でこれから一年間、自然農を学びます。
昨日は第一回目の区分けの日で、畳4畳程度の自分の畑をもらいました。

虫や草を敵とせず、耕さず、、、
人間の役割は自然のサイクルがうまく回るように、ホンの少しだけ手を入れる、ということらしいです。
理屈はよくわかりませんが、自然農で育てた野菜はとてものんびりしたペースで育ちますが、草の中でたくましく育った野菜の味の濃いことといったらありません。
昨日の昼食は収穫した小松菜と大根で味噌汁を作りましたが、出汁を入れなくてもコクのある味噌汁ができました。

行く末は半自給自足の生活をしたいと思い、申し込んだ講座ですが、はやり一番の動機は「おいしい野菜が食べたい」ということ。

3月は種蒔きに行ってきます。