大豆100粒運動に参加しています。
この運動は「日本人の重要な蛋白源であり、食文化の一翼を担ってきた大豆をまき育てよう」と、料理家・辰巳芳子さんの提唱により2004年から始まりました。
大豆と一緒に送られてきた小冊子から「運動の意志」引用させていただきます。
生命は、もろいものです。
とりわけ、幼い生命は大変傷つきやすいものです。
それは、どれ程見守っても充分とは言えぬほどのものです。
この命を大切に致したく、手はじめに、この国の大豆を再興することから手をつけました。
方法の第一は、
学童が掌一杯、約100粒の大豆を播き、その生育を観察・記録し、収穫を学校で揃って食べることを奨励・拡大することです。
第二は、
各風土の特質ある大豆、即ち、在来品種とその食方法を調査し、復活・振興をうながし、援助することです。これは誰にとっても、興味つきぬ命題で、生き甲斐にさえつながりましょう。
第三は、
大豆再興が、地域の着実な「底力」になるよう、情報交換し、「合力」することです。
「大豆100粒運動の意志」辰巳芳子
信越放送から先週、100粒の大豆が速達で届いたので、6月5日に実家に帰り、種蒔きをしてきました。いただいた大豆は長野県中条村産のナカセンナリという種類です。
直播にすると鳩の餌になってしまうので、小さなポットに2粒ずつ播きました。ナカセンナリ以外に、越後ハニー、えんれい大豆、三河島枝豆なども含め210粒の大豆を蒔きました。粘土質で水分をたくさん含む土地にどの種類が合うかと色々播いてみました。
ここ数年、日本の食料自給率の低下や食の安全が守られていないことへの危機感を強く感じることが多くなりました。自分たちで食べるものさえ、自給せずにアメリカや中国からの輸入に頼るという状況。しかもそれらは化学肥料と農薬と石油によって育てられた野菜。遺伝子操作された野菜を食べた虫が死んでしまったという話、と不安の種はつきません。国が動くのを待っていても、なんら状況は変わらない。ならば、個人でできることからという想いで、種を申し込みました。
大豆を播き、育て、食べるという一連の作業、そして仲間と繋がることを通して、進むべき方向がまた少し見えてくるような気がしています。