16時間無視・・・

クリスと大阪で久し振りに会うことが決まり、
僕は早速、ホテルを予約したのでした。
そして、予約画面をクリスに送ったが、反応はないのでした。

そして、クリスの『ゲイ出会いアプリ』を覗くと、
オンラインになってるのでした。
Facebookを覗いて見ると、
クリスはシアトルにいるのでした。

そして、GPSの位置情報をシアトルに移動させ、
２つの『ゲイ出会いアプリ』を起動させると、
2つのアプリ上のクリスの横に、
Facebookでクリスの書き込みによくコメントをしてる
中華系のアジア人、ＧＳがいるのでした。

Facebookの情報によると、
このＧＳ、前はカナダのトロントに住んでいて、
最近、シアトルに引っ越してきたのでした。

クリスがよくトロントへ出掛けていたときに、
ＧＳはトロントに住んでいて、
最近、クリスがやたらシアトルに行くな～と思ってたら、
彼はシアトルに引っ越していたのでした。

クリスは休みの日、よく彼に会いに行っているようで、
怪しい・・・。
僕はガマンできなくなり、クリスにメッセを送った。


　僕　：クリス

クリス：何？

　僕　：怪しい
　　　　今、どんな友達と会ってるの？

クリス：普通の友達
　　　　結婚前から

　僕　：その人、ゲイの友達でしょ？

クリス：違う

　僕　：本当？

クリス：うん

　僕　：話せる？

クリス：あとで

　僕　：クリス、今は何してるの？

クリス：ナップタイム（お昼寝の時間）

　僕　：そかそか
　　　　夜、話せる？


それから、クリスの返信はないのでした。


5時間後・・・

クリス、話せる？


5分後、2回電話を掛けたが、反応はないのでした。

15分後、メッセを送った。


　僕　：クリス、大事な話がある


メッセはスルーされるのでした。


8時間後・・・


　僕　：クリス、起きたらメッセして


5時間後、Facebookを見ると、クリスは起きてるようなので、
電話を掛けたてみたが、応答はないのでした。
1分後、メッセを送った。


　僕　：おはよう

クリス：おはよう


16時間ぶりに返信が返ってきたのでした。

I do not treat you good

あるときから、僕とクリスは、チャットとかではなく、
Facebookの書き込みからお互いの行動を知るようになっていた。
僕は急な用件が無い限り、
クリスへ送るメッセは2、3日に1回にしていた。

Facebookでクリスがメキシコへ出張したことを知り、
メキシコ時間で朝になるタイミングでメッセを送った。


　僕　：今日も1日、がんばってね！！

クリス：ありがとう


5時間後、僕が寝てる時、
クリスから珍しくメッセが届いたのでした。
メッセの受信音で目が覚め、寝ぼけながら携帯を見ると、


クリス：俺はエイチに対して、良いことしてないね。
　　　　それで、悲しく感じた。
　　　（原文：I do not treat you good. Makes me feel sad.）


という英語のメッセが届いたのでした。
普段、日本語でメッセしてくるクリスがいきなり英語でメッセしてきた為、
僕はビックリし、慌ててクリスに電話を掛けた。
しかし、クリスは電話を拒否し、
メッセを送ってきたのでした。


クリス：ちょっと待って

　僕　：うん
　　　　どうした？　ディズニーの写真？


僕はずっとクリスとディズニーランドに行きたい行きたい言ってるけど、
クリスは僕と行く時間、計画を作ってくれない。
その為、僕はディズニーランドの招待券の期限が切れるギリギリのタイミングで
仲の良いゲイの友達とディズニーへ行ったのでした。そして、
その写真を前日、Facebookへアップしたのでした。
クリスはその写真を見て、悲しく感じたのだろうと思ったのでした。


クリス：ちょっと考えした。
　　　　それだけ

　僕　：今、話せる？

クリス：ちょっと待って

　僕　：うん


そして、しばらくすると、
クリスから電話がかかってきて、話をしたのでした。


クリス：もしもし

　僕　：もしもし
　　　　クリス、どうしたの？

クリス：なにもない

　僕　：本当に？

クリス：うん

　僕　：なにもなくないよ
　　　　ちゃんと言って

クリス：なにもない

　僕　：本当に？？

クリス：うん

　僕　：クリス、最近、なんか僕、スゴく寂しいよ。
　　　　もうクリスと3カ月会ってないでしょ？
　　　　それに、クリスは今月末に大阪に来るけど、
　　　　またいつもみたいに会えないかもしれないでしょ？
　　　　だから、不安だよ。

クリス：エイチ、会えるよ。
　　　　まだいつ大阪に戻るか分からないけど、会えるよ。

　僕　：本当？

クリス：うん

　僕　：わーい。そういえば、
　　　　僕、ディズニーランドにいるとき、
　　　　ネックレスして、ずっとクリスのことを考えてたよ。

クリス：そうなんだ

　僕　：うん、僕の夢はクリスとディズニーランドに行くことだからね。

クリス：電波が悪い

　僕　：そかそか

クリス：またあとで電話するよ、OK？

　僕　：うん、じゃあね


こうして電話は終わった。


　僕　：クリス、LINEの音声通話じゃなくて、
　　　　国際電話を掛けてもいい？

クリス：本当に電波は悪い、メキシコだから

　僕　：電話でも難しいかな？

クリス：うん

　僕　：OK

　僕　：クリス、僕、寂しい時も沢山あるけど、でも、
　　　　クリスは僕が寂しくて話したいって言うと、
　　　　いつも話してくれるでしょ？
　　　　クリスは僕に対してしっかりtreat me goodしてるよ。
　　　　僕は、クリスが今までにしてくれたことに、感謝してるよ。
　　　　だから、この前、ハッピーレターを送ったよ。
　　　　クリス、昼休み中に電波が良ければ、電話で話そうね。
　　　　カンクン、楽しんできてね！！

クリス：ありがとう

　僕　：クリス、悪い考えはダメ！！

クリス：オッケー

　僕　：良い考えだけしてね(笑)

クリス：うん


こうして、クリスとのチャットは終わった。
いつもはネガティブなことを言わないクリス、大丈夫かな？？
ちょっと気になるのでした。


5時間後、僕は仕事の昼休み（アメリカ時間：夜）、
僕はクリスにメッセを送った。


　僕　：今、昼休みだよ。


クリスからは普通に既読スルーされるだけなのでした。

電話、本当にやめて

翌日、僕はいつも通り、クリスにメッセを送った。


　僕　：おはよう


50分後、クリスに電話を掛けたが、反応はなかった。


　僕　：クリス


1時間後、再び電話を掛けたが、反応はなかった。


1時間半後・・・


　僕　：クリス、来月の休暇の海外旅行の飛行機を予約しようと思うけど、
　　　　今度、大阪でクリスと会うのは、来月の29日と30日の2日間でいいの？


2時間後、再び電話を掛けたが、反応はなかった。


　僕　：話せない？
　　　　返信ないと寂しいよ～
　　　　時間あるときにメッセしてね


10分後、2回電話を掛けてみたが結果は同じだった。


　僕　：クリス、忙しいのにゴメンね。
　　　　話したいことがいぱいあるよ。


5分後、3回電話を掛けてみたが・・・。


　僕　：クリス、話したいことが沢山あるよ～
　　　　朝から全然、メッセ読んでくれないし、
　　　　返信もくらないし・・・
　　　　着信を切るだけ・・
　　　　忙しいのは分かるけど、
　　　　スゴク寂しくなるよ。


2回電話を掛けたが、拒否


　僕　：クリス・・・


そして、4回電話を掛けたのでした。
これらも全部、拒否
そして、ようやくクリスからメッセが来たのでした。


クリス：本当にやめて

　僕　：ゴメン

クリス：同僚とご飯食べてるよ
　　　　バッテリーは残り５％

　僕　：だって、全然返信くれないから、
　　　　不安になっちゃった。
　　　　ゴメンね
　　　　話したいことがあるよ、
　　　　明日の朝、話せる？

クリス：オッケー

　僕　：ゴメンね
　　　　同僚と楽しんできてね。


どうして、クリスは僕のことをこんなに放置できるんだろう・・・。
もう少し、マメな人や、思いやりのある人と出会えたらいいのになぁ・・・、
良い人が現れたら、クリスなんかじゃなくてもいいやと
思うようになっていたのでした。

今月は会えるといいなぁ・・・

電話が終わってから5分後、メッセを送った。


　僕　：今日は仕事だから、
　　　　アメリカ時間の13時～17時半くらいか、
　　　　22時～23時の間しか話せないよ。


45分後・・・


　僕　：クリス、短い時間でもいいから、
　　　　クリスがＯＫなら話したい


5分後、クリスに電話を掛けてみたが、反応はないのでした。


10分後・・・


　僕　：クリス、ゴメン
　　　　月末にクリスの住む町を訪ねて、
　　　　クリスの会社の福利厚生施設を使っていい？
　　　　ダメなら教えて
　　　　ダメなら、他の旅行プランを作って
　　　　飛行機を予約しなきゃいけないから、
　　　　話して、早く決めたいよ。


そして、もう1回、電話を掛けてみたが、反応はないのでした。

30分後・・・


クリス：福利厚生施設、使ってもいいけど、
　　　　連休で沢山の人が使うから、使えるかどうかは
　　　　当日にならないと分からないよ。

　僕　：そうだよね、
　　　　じゃあ、来年、行ってもいい？
　　　　今月、大阪で会えるもんね

クリス：でも、もしエイチが他の旅行プランを作って、
　　　　中国人の元彼と会ったら、それは残念。

　僕　：中国人の元彼とは会わないよ。

クリス：他のゲイの人とは会うでしょ？

　僕　：僕はゲイの人と会うために旅行に行くんじゃないよ。
　　　　観光だよ。
　　　　クリスが、僕が他のゲイの人と会うのが嫌なら会わないよ。
　　　　クリスは僕にゲイの人を会わせたくないでしょ？


クリスから返信が来るどころか、
メッセを読もうともしてくれなく、
僕はだんだん不安になっていった。
しばらくすると、クリスから電話がかかってきた。


クリス：もしもし

　僕　：もしもし、昨日はゴメンね

クリス：エイチ、どうしたの？

　僕　：クリス、朝から全然、返信くれないから、寂しくて。

クリス：エイチ、前にも言ったけど、着信拒否するときは。
　　　　忙しくて電話に出れない合図だよって話したじゃん。

　僕　：だって、朝からメッセ送っても全然、返信くれないんだもん。

クリス：中国は変な国、スパイとか沢山いるよ。
　　　　ＲＦ（中国人の元彼）も偵察しに日本に来てるよ。
　　　　だから、会わない方がいいじゃん。

　僕　：ＲＦ（中国人の元彼）はスパイじゃないよ(笑)
　　　　クリス、7月下旬は大阪で会えるよね？？

クリス：うん

　僕　：クリスと2日間の日程で会いたいよ。

クリス：まだ来月の予定が分からないけど、来月の始めも休みがとれて、
　　　　大阪で過ごすことができれば、2日間、会ってもいいよ。
　　　　でも、今月しか大阪に行くことができないなら、
　　　　2日間、会うのは難しいかも。

　僕　：そっか、分かった。
　　　　7月下旬の日程で会おうね。

クリス：今、手元にスケジュールがないから、分からない。

　僕　：OK

クリス：まだ眠いから、これから寝るね

　僕　：うん

クリス：大好きだよ、ちゅー

　僕　：僕も大好きだよ、ちゅー


こうして電話は終わった。
僕と会う為の時間は積極的に作ってくれないのに、
僕が他のゲイの人とリアルすることをとても嫌がるクリスなのでした。

約束だよ！ うん・・

翌日、僕はクリスと話したい気持ちがいっぱいで、
ロクに寝ることもできず、
朝の4時（アメリカ時間：14時）にクリスへメッセを送った。


　僕　：おは

クリス：おはよう
　　　　元気？

　僕　：うん
　　　　クリスは？

クリス：うん

　僕　：今、話せる？


15分後・・・


　僕　：？？


10分後・・・


僕はクリスに電話をかけてみたが、応答はないのでした。
そして5分後、再び電話をかけたが、結果は同じなのでした。


　僕　：クリス、話せるとき、教えて
　　　　急ぎで話したいことがある

クリス：ランチなう

　僕　：食べ終わったら教えて
　　　　話したい
　　　　今日は何時の飛行機に乗って家に帰るの？

クリス：19時半

　僕　：そかそか
　　　　飛行機に乗る時間？

クリス：19時半

　僕　：クリスの住んでる町には何時に着く？
　　　　話せる？


しばらくして携帯を見ると、
クリスから不在着信が入っていた。
そして、僕はクリスへ電話を掛け、話をした。


クリス：もしもし

　僕　：もしもし、お疲れ様～
　　　　アメリカ旅行のことなんだけど、
　　　　7月末にクリスとは日本で会えるから、
　　　　止めておく。その代わりに、
　　　　1月か2月にアメリカに行ってもいい？

クリス：いいよ、アメリカにいたら。

　僕　：アメリカにいないの？

クリス：香港の会社に転職するかも。

　僕　：そうなの？

クリス：うん、今のアメリカの会社は俺が求めるサービスレベルじゃない。
　　　　アパートに帰ったら、エントリーする予定。

　僕　：そっか。アメリカから、いなくなっちゃうなら、
　　　　今のうちに行っておいた方がいいね・・

クリス：エイチは国内旅行に沢山行ってるから、
　　　　アメリカに来なくてもいいじゃん。

　僕　：やだ。僕は普通は年に２、３回、海外旅行に行くけど、
　　　　最近は全然行ってないよ。1年、行ってないから、海外に行きたい。
　　　　7月末からアメリカに行ったらダメ？


クリス：アメリカはダメ。

　僕　：どうして？そうやって、福利厚生施設使わせないつもりなんだ～。

クリス：違う。エイチは俺に会うことが目的じゃなくて、旅行目的だから。
　　　　エイチは旅行第一だね。

　僕　：なんでそういう言い方するの？
　　　　クリスが住んでるん町に行って、クリスとデートしたいよ。
　　　　でも、クリス、いつまでも経ってもアメリカ旅行、OK出してくれないから。

クリス：仕事があるから仕方ない。

　僕　：じゃあ、ニューヨークに行こ～。

クリス：ダメ。中国もダメ、タイはもっとダメ。台湾はOKかな。

　僕　：じゃあ、クリスがアメリカにいたら、
　　　　1月か2月に会いに行くからね。約束だよ！

クリス：うん・・

　僕　：なんか、微妙そうな返事だった～。約束だよ。

クリス：うん

　僕　：もう約束して、1年以上延期してるよ。
　　　　今度、延期したら、本当に怒るからね。
　　　　今月末だけど、絶対に会おうね！

クリス：うん、時間があったら。まだ大阪の予定は分からないよ。

　僕　：時間があったら？ダメ。絶対に会おうね！

クリス：OK、多分(笑)

　僕　：多分じゃダメ、絶対だよ、絶対(笑)

クリス：分かった

　僕　：東京ディズニーランドにも行こうね。

クリス：エイチは別の人と行ったから、行かない。

　僕　：ひどい、だって、クリスが先月、日本に来てくれなかったから、
　　　　他の人と行ったんじゃん。

クリス：今、空港に行く電車が来た。またあとで電話するよ。

　僕　：OK

クリス：じゃあ


話したいことはちゃんと話せなかったし、
クリスからの冷たい反応、
僕の心はどんどん不安定になっていったのでした。