来る2日(日)には、本団の上進式が行われます。
多くの団は、9月の第3月曜日のスカウトの日に前後に済ませているようですが、本団では伝統的に10月初めとなっています。
本年度は、ビーバー課程からカブ課程へ1名、カブ課程からボーイ課程へ1名、ボーイ課程からベンチャー課程へ1名が上進します。
上進者のみなさんは、新たな課程においてもスカウト活動をがんばってください。
それぞれの隊のスカウトは、新たな仲間を温かく迎え、手助けしてやってください。
上 進
最近、私の息子が初等学校からパブリックスクールに進学したのを見て、私の若いころの経験を思い出した。 …略… その時、私は自分が偉いと思っていた小さな学校の幸せな巣から離れ、チューターハウスという大きな社会の上級生たちの足元では、自分は新入りのつまらない人間だと思っていた。 …略… そこでだ。ウルフカブたちがスカウト隊に上進した時、これと似たようなことはきっとあると思う。先に述べた理由と非常によく似た理由で、カブたちは上進したいと思わないし、もし上進したとしても、元気を無くして隊をやめてしまう。
隊長や副長、特に班長が学ばなければならないのはこの点である。そして、彼らは年少の進入隊員がもっと気楽に活動できるように努めるべきである。最初にちょっと余分に気遣って手助けしてやれば、隊を離れていくのをとめる効果があるし、それは結局、スカウト仲間として仕事の1部でもあるのだ。…略 (B-P卿 雑誌スカウターへの寄稿から 出典は日連発行「B-Pの展望」p78)
ところで、インターネットが普及し、以前よりも手軽に、多く、他の団の活動の情報が入手しやすくなりました。
そして気がついたのが、同じボーイスカウトの活動といっても各団様々だということです。
上進式でいえば、川に見立てたロープを飛び越え、下位の課程のスカウトが上進の意を表す儀式です。この儀式、あちこちの団のHPで見かけるのですが、はずかしながら私の団では一度も行った記憶がありません。この儀式は、どこかでオーソライズされているものなのでしょうか?
ちなみに、B-P卿の著作「スカウティング フォア ボーイズ」には載っていませんでした。
(もっともSFBを書かれた当時は、ボーイスカウト課程のみだったので上進の儀式については記述がないのは当然ですが…)
スカウトの入隊
仮入隊員をスカウトにする儀式の参考例をあげよう。
隊は馬てい形に整列して、そのあいたところに隊長・副長が立つ、副長が仮入隊者の帽子を持っている。隊長が前に出るように命令すると、班長は仮入隊者を連れて中央に出る。隊長が「君は名誉とは何であるかを知っていますか」とたずねる。
仮入隊者は「はい。僕がうそを言わない誠実な者だと信用されることです」(または同じ意味のほかの言葉)と答える。
「君はスカウトのおきてをしっていますか」
「はい」
「君が名誉にかけて一生懸命スカウトの誓いを守ると信用してもよいですか」
仮入隊者が、スカウトサインをしてちかいをとなえる。その間、全部の隊員もスカウトサインをしている。
隊長「君が名誉にかけてこのちかいを守ると信用する。君は今や世界のスカウトの兄弟の一人となった。」
隊長が記章を、次いで副長が帽子を与える。班長が肩に班別章をつけてやる。
隊長が入隊者と左手で握手をする。
新しいスカウトは隊に向かって敬礼する。
隊が答礼する。
隊長が「班に帰れ、かけ足」と命令する。
新しいスカウトと班長は班に帰る。
(B-P著「スカウトティング フォア ボーイズ」から)