BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
各隊のプログラム、活動報告、コラムなどを掲載しています。仲間になろうよ!

Do a Good Turn Daily vol.46

2006年09月08日 | コラム:日日の善行
 お猿もすなるパトローリングをしてみむとて、するなり 

 
 チンパンジー:状況に応じて役割変える 初めて確認

 京都大霊長類研究所の松沢哲郎教授(霊長類学)らのグループは、ギニアでチンパンジーの群れが道路を横断する際、偵察や最初に渡る先陣、見守り役などを明確に分担し、状況に応じて役割を変えていることを初めて確認した。5日発行の米科学誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。松沢教授は「各自の役割を理解して行動しており、高度な知性が群れの助け合いに表れている」と話す。

 狭い道の場合は、道路の左右を見渡して危険がないか確認する偵察役は、すべてのケースでそのまま先陣となって横断。序列2位の雄が務めることが多かった。
 また、広い道の方は、横断に伴う危険が高いため、経験のある年長のチンパンジーが先陣となって偵察と役割を分担したり、危険度の高い最後尾を決めるなど、状況に応じて役割を変え、助け合うことが確認された。
 横断の様子は、http://www.greenpassage.orgで動画が見られる。(毎日新聞 2006年9月5日)



♪ 先頭は2番 右翼は5番
左翼は4番で進め
しんがり3番 まん中班長
6、7、8番助手だ
見よパトローリング 
威風堂々と班旗を立てて
サインを追うて
「そなえよつねに」で進め

(『パトローリング』中村知・作詞、”Tramp”・作曲、スカウト歌集p49)



 ♪先頭は2番…それ!おサル班パトローリング体型を取れぇ!!



 パトローリングとは、何か?

 パトローリングとは、何か?
 それは、「班行進隊形」(Patrol Formation)による観察、推理のチームワークである。いやしくも観察推理を欠くならば、それはスカウティングではない。その観察推理を能率的、自発的にやらせる方法として、班行進隊形がB-Pによって考案されたのである。

 即ち、一人一人がそれぞれの分担の任務をもち、その責任を通し、その協働によって班活動が出来上がるのである。一人の傍観者も許されない。
 2番は前方を、4、5番は左右両翼方面を分担、3番は後方を観察推理し、6、7、8番は1番(班長)のそばにあって計時、記録、伝令を分担し、1番は旗艦の役目でチーム全体を統轄し方向づけるという有機的構成の隊形だ。
 
 私は、このパトローリングの実体がパトロールであり、ing がついたパトローリングの方は、この実質実体の行う機能、活動を意味すると思う。
 パトロールという英語を「班」と訳したのは適訳ではないと思う。私は観察推理分担チームとでも訳したならば、正体を表現できるように思う。警官のパトロールでもそういうイミがある。
 
 「班」という日本語に、二つのイミがある。第1は---人を何人かにワケルこと。第2は---仕事をワケルこと。第1だけとって第2の方を忘れてはならない。むしろ第2のために人をワケルのだ。

 スカウトハイキングを正しく行って倦むことなければ、本当のパトロールシステムが了得出来る。(中村知著「ちーやん夜話」から)



     今年の班の役割を決めよう!!まず会計係ぃ~
     じゃんけんぽん!!
     まけちゃったぁ…じゃぁ僕が…
    
       おいおい!!


 ハイキングを、十分に味到していない者は、いまだ「班制度」の本質と機能がつかめていない。そういう人は、口さきだけで「班制度」の講義をするのを差し控えてほしい。それよりか、ハイキングをされたい。(中村知著前掲)



Do a Good Turn Daily vol.45

2006年09月01日 | コラム:日日の善行




 20世紀前半の25年の間にかなりの影響を与えた書物を、6冊だけ指摘するように言われて、『スカウッティング・フォア・ボーイズ』を掲げる人は、まずあるまい。それにもかかわらず、この本は、ひとつの世界的運動を始めるに至り、その売れ行きは、原書、翻訳の別を問わず昔から現在に至るまで一貫してぼう大なものである。何といっても、この本は世界のベスト・セラーの一つなのである。

 この本を、かくも魅力的にそして説得力あるものにしたのは、いったい何であったか。一見すると、それは逸話の寄せ集めであり、著者のスケッチによって説明された知識の断片のように思われるかもしれない。このつぎはぎ細工的なところが、この時代の、いく分かは読み書きできる少年たちにぴったりだったのである。
もう少し硬い感じのするテキスト・ブック風な扱いをしたなら、B-Pの狙いであった売子や新聞売子の心をなんらとらえることができなかったであろう。
 
 文明が外面的に変遷しても、なんら変わることのない少年の心の琴線に、不思議な巧みさで著者は触れたのである。
(E.E.レイノルズ「スカウト運動」から)


 スカウト運動の発端となったスカウティング・フォア・ボーイズ(SFB)ですが、最近のスカウトは読んでいるのでしょうか。
 昔(何十年も前になります。)は、どこの隊でもボーイ隊上進時に制服などに併せて購入するよう指示していたとおもいますが、今はそうでもないようです。
 私は、わが隊の活動を充実させるため、もう一度スカウト運度の原点に戻ろうと、SFBなどB-Pの著作を読み直しています。
 しかし、ほんとうに読めば読むほど、今更ながらなるほどと思うことばかりです。そして、B-Pが提唱したスカウティングは、現代でも全く魅力的なものと再確認できます。
 スカウトにも、SFBぐらいは読んでもらいたいと思います。
 ぜひ、SFBが書棚の肥やしにしている人は、引っ張り出して、持っていない人は、県連の需品部に行って買って、読んでみてください。


 ボーイスカウトが蓄積したノウハウはいつのまにか、あらゆる場所に普及してしまった。ベーデン-パウエルがスカウティングをあまねく広げようとしたもくろみは見事に達成されたが、ボーイスカウトの組織発展にとっては大きな問題である。(田中治彦「ボーイスカウト」p172)

 キャンプやハイキングはもはや一般的なレジャーとなりました。
 NPO、企業等の主催するキャンプ学校や自然塾は、必ずしも低廉でない参加費でありながらも、毎回満員盛況と聞きます。
 グループワークや結果ではなく過程を評価することは、もはや教育の基本となっています。
 ネイチャーゲームやプロジェクトアドベンチャーなどのゲーム形式で自然に親しんだり、協調性など人間性を高めていく活動も非常に活発に行われ、高い評価を得ています。
 いずれもB-Pがスカウティングで提案した手法のある一部に特化し、深化したものではないかと思います。
 しかしながら、振り返って、本家本元であるわがスカウト運動はどうでしょうか? 加盟員数は年々減る傾向にあります。
 一体その原因はどこにあるのでしょうか?どうしたらいいのでしょう?
 みなさんはどのように考えますか?(コメントがあるとうれしい。)


  



 昨日、県連に行ったら新しいベンチャーのハンドブックが発売されていました。
 内容は…以前のに比べれば格段によい。見やすく、写真や事例、ちょっとためになるコラムも多い。
 リーダーにとっては、活動支援のあり方・方法のなど参考となる記述が多い。実際の活動にそって、その狙いや方法もわかりやすく解説いる。これを読めば、隊長ハンドブックよりもずっとベンチャー活動がどのようなものかがわかる。
 その分、全体に書きすぎで、本来スカウトが活動を通じて気づいてもらうべきことまで書いてしまっているような気がする。まるで、種あかしをしながら手品を見せてもらっているよう…
 だから、スカウト自身がこれを手に取り、これからのベンチャーリングにワクワク感がもてるかというと…??? といった点が残念。
 

 これは、京都連盟が出している「ボーイスカウト向けの班長の手引きです。
 「班長の手引き」といえばジョンサーマンの同名の著作が有名ですが、これはこれをベースに、今の時代にあうよう改訂されたものともいえるでしょう。
 内容は盛りだくさんです。企業の中間管理職研修にだって使えそう。しかし、何の素地もない班長さんには宝の持ち腐れになりうる。
 本文は、「キミは…」というように、読者である班長に話しかけるような書き方となっているのも好感が持てます。ここで入手方法がわかります。

Do a Good Turn Daily vol.44

2006年08月18日 | コラム:日日の善行




 
  イェー!!
  ピース!ピース!
 
 日本ジャンボリーの一こまですが、日本全国のスカウトがまるで古くからの友人のように打ち解けています。

 それにしても、全員が見事にピースサインをしていますねぇ…

 ピースサインは、Vサインとも言われ、勝利をアピールしたり、平和を祈るサインとして用いられています。
 通常は、人差し指と中指の二本の指を立ててポーズを取るのですが、使用する指に決まりはないそうです。
 ジャンボリーから帰ってきて、うちのスカウトが得意げに親指と人差し指でポーズ(こんな感じ)しているので、どうしてなのか聞いてみたら、
 カナダではそうするのだと、ジャンボリーで知り合ったあちらのスカウトに教えてもらったんだとか…(真偽は不明)


 わかりづらいのですが、人差し指立てて、挑発しているのではありません。カナダ式ピースサインだとか…
 ん…よく見たら小指も立てているような…それじゃぁ、さばらじゃないれすかぁ???



 もともと、ピースサインは、第二次世界大戦中、イギリスの首相チャーチルが始めたものだといわれています。
 戦争の継続と勝利への強い意欲を表現するため、Victoryを意味するVの字を表現したとか…
 それが、1960年代、世界中で反戦気分が高まり、平和集会などで参加者が平和への願いを表す手段として広く用いるようになり、さらには、写真撮影のときに、撮影者に向かって「ピース」といってポーズをとるようになったといいます。

 ところで、ピースサインの形で年齢がわかると、どこかのHPで読んだことがある。
 やってみればわかりますが、年をとると、どうしてもスカウトのように見事な「V」にならない。

  立てた人差し指と中指の間が大きく開きづらい…
  2本の指が伸びやかに反り返らず、くたびれたように曲がっている…

 これは加齢からくる指の関節の衰えからなんだとか…トホホ


   しかしだ!!

 ピースサインもよいが、スカウトならば「三指の敬礼」がデフォルトでしょう!!

 ハイ、みんなスマートに敬礼するぅ!!

 『『敬礼は品位ある人々の間の合図だ。
 昔、自由人はみんな武器を持って歩くことが許されていて、会った時はお互いに右手を上げて武器を手にしていないこと、友人であることを表した。
 武器を持った人が、身を守るすべのない人や婦人に会った時も同様にした。
 奴隷や農奴は、武器を持つことが許されていなかったから、自由人に会うと、何の合図もしないでよけて通らなければならなかった。
 やくざ者には敬礼をする資格がなく、自由人や勤労者の目につかないようによけて通らなければならない。
 
 敬礼は、ただ君たちが正しい人間で、相手に好意を持っていることを表すものだ。
 
 もし、知らない人が君に向かってスカウトサインをしたら、君はすぐにスカウトサインをかえすべきで、それから左手の握手―スカウトの握手をする。
 その時、相手がスカウト記章を見せるか、スカウトだということを証明したら、相手を兄弟スカウトとして扱い手助けをしてあげなければならない。』
(SFBから)


Do a Good Turn Daily vol.43

2006年08月15日 | コラム:日日の善行


 Scouts of the World -- Brothers Together
 世界のスカウトは皆兄弟 B-Pによる水彩画(1919作)


 1939年、世界の総長ベーデンーパウエルは、自分の知らないうちにノーベル平和賞に候補に推薦されていた。1938年とそれまでの30年間に、ボーイスカウト運動を通じて“諸国の友愛を最も振興させ、常備軍の撤廃と縮小、平和会議の設立と増進に貢献”した’者ということであった。

 1939年の秋にノーベル平和賞はなかった。というのは、世界に平和がなかったからである。

 ヒットラーが進軍を開始した。


 (W・ヒルコート著「ベーデンーパウエル 英雄の2つの生涯」p541)



 今日、8月15日は、終戦記念日である。
 1945年(昭和20年)8月6日の広島、9日の長崎への原爆投下と、9日のソ連参戦を受け、日本政府は、国体の護持を条件に8月14日にポツダム宣言の受諾を決定した。
 翌15日(61年前の今日)正午、昭和天皇が終戦の詔書を読み上げた玉音放送が全国にラジオ放送され、全ての戦闘行為は停止した。
 日本国民はここに日本の降伏と太平洋戦争の終戦を知った。
 この戦争でのわが国は戦没者300余万人の犠牲を出した。

 第二次世界大戦は、人類史上二度目で最大の戦争で、1939年9月1日のドイツのポーランド侵攻から、日本が降伏文書に調印した1945年9月2日までの間とされている。
 特に、1941年12月8日の日本海軍による真珠湾攻撃からから、1945年9月2日ミズーリ号上での日本の降伏文書調印までの間の大日本帝国と、主にアメリカ・イギリス・オランダなど連合国との戦争は、太平洋戦争(当時の日本政府による呼び方は大東亜戦争)と呼ぶ。


 『諸君は人生が始まったばかりです。
どうぞ幸福で豊かな人生でありますように。
それは諸君がどこにいようともどんな地位にあろうと、人生を通じてスカウトの掟を守るよう最善の努力をすれば、達成できます。
諸君全員がユニフォームにジャンボリーのバッチを着けているように希望しています。
…それは、このキャンプでの楽しい時の思い出となるでしょう。
そして人生の道標として、スカウトの掟の十のポイントを忘れないようにしてくれるでしょう。
 また、大勢の友を思い出させるでしょう。
 また、その友は、諸君と友情の手を取り合い、友好を通じて神の国の平和が人類の間にもたらされるよう助け合う仲間です。
 神の加護が諸君一堂にありますように』
(1937年第5回世界ジャンボリー閉会式ベーデンーパウエルの言葉)


第5回世界ジャンボリーでお別れの言葉を述べるB-P

Do a Good Turn Daily vol.42

2006年07月21日 | コラム:日日の善行
 今日から夏休み。
 しかし、今年は長梅雨のようで、外に遊びに出かけるのはまだ先になりそうですね。
 こんな時は、普段できない読書にじっくり取り組んでみるのはどうですか?
 今年のボーイ隊のテーマは『狼』で統一しています(7月は「蒼き海狼たち」ですよ。)ので、『海』、『狼』の名のついた小説を集めてみました。
 夏の読書感想文の本としても挑戦してはどうでしょう。



 海狼伝 白石一郎(著) 
 対馬で育った少年が史上名高い村上水軍の海賊集団に参加、海のウルフに成長していく青春を描く。朝鮮海峡・対馬海峡・瀬戸内を舞台とする、波瀾万丈の海洋小説の傑作。昭和62年上期の直木賞を受賞した作者の出世作でもある。(文春文庫 ¥660)


 蒼き海狼 火坂雅志(著)
 時は二度の元寇という国難に瀕する鎌倉時代。三度目の侵攻を食い止めるため、フビライ汗率いる大モンゴルに潜入し攪乱を図る謀者、海の民・朝比奈蒼二郎。彼の活躍によりモンゴルの矛先は南へ転じ…。壮大なスケールの痛快時代小説。(小学館文庫 890)


 シリーズ百年の物語(3)海の狼 ジャック・ロンドン(著)
 青年ワイデンは遭難して漂流中、帆船ゴースト号に救出される。だが、その船は恐るべき体力と知性を持った船長、狼ラーセンが支配する地獄船だった。恐るべき迫力で描く、20世紀最高の海洋冒険文学。(トパーズプレス 1,427)


 “海の狼”駆逐艦奮迅録―第七駆逐隊太平洋海戦記 大高勇治(著)
 日本海軍きっての「行儀の悪い」司令を親分にいただき、太平洋せましと暴れ回った「海の車引き」駆逐艦野郎たちの裸の艦隊ぐらし。司令部付掌通信士の見た迫真の実戦記。(光人社 1,995)


 シー・ウルフ(海狼) 呉民民(著)
 戦後1年目の夏、下関近郊の海岸に血まみれになった元日本兵が密かに上陸する。朝鮮の新聞を騒がせた伝説の“海狼”の正体だった。米ソ冷戦の「鍵」を握る「海狼」をめぐり争う米ソと日本警察。中国の話題のサスペンス小説(小学館 1,680)

Do a Good Turn Daily vol.41

2006年07月14日 | コラム:日日の善行
真の成功とは幸福だけだ。
THE ONLY TRUE SUCCESS IS HAPPINESS



 『真の成功とは幸福になることだけだ。
しかし、幸福とは受身的なものではない。すなわち、じっと座っていて、受け取りえるものではない。そんなものは幸福より小さいもので―快楽である。
 われわれは進んで働くために、腕や脚や頭や豊富を授けられている。真の幸福を得るには受身よりも積極的であることのほうがむしろ重要である。

 幸福への二つの鍵

1 ものごとをあまり深刻に考えず、自分の得たものに最善をつくし、人生をゲームと考え、世間を競技場と考えること…終局の目的は尊敬されるように、りっぱに、勝ち抜くことである。

2 君の行動と考え方とを愛(LOVE)によって導くこと。
愛とは、他の人々に善行したり、親切をつくしたり、思いやりをしたりする時に示す心の優しい精神、君のあらわす感謝の気持ち…』
(B-P著『Rovering to Success』から)




現役ながら既に伝説の男
6年連続の偉業を達成…早くも殿堂入り
アメリカの愛国心を刺激する日本人!
The Tsunamiと呼ばれる男


 これって誰だと思いますか?

 中田英寿?

  ぶぅー

 イチロー?

  惜しい……でも違ぅ…

 かつて『TVチャンピオン』(TV東京)や『フードバトルクラブ』(TBS)といったテレビ番組や各地の大食い競技会で活躍したプリンスこと小林尊氏のことです。



 ホットドッグ:早食い、小林さんV6 12分間に53個余
 12分間で53個4分の3を食べて優勝した小林さん=AP 米独立記念日恒例のホットドッグ早食い競争が4日、ニューヨークのコニーアイランドで開かれ、小林尊さん(28)=長野市出身=が6連覇を達成した。小林さんは制限時間の12分間に53個4分の3を食べ、自身が04年に作った53個半の最高記録を更新した。


 日本では、不幸な事故が契機となり、テレビ局が早食い・大食い番組の制作を自粛したことでブームが沈静化しましたが、小林さんは、アメリカを拠点としてずっと「競技者」として活躍していたのです。
 この記事にある、アメリカの独立記念日の恒例イベント、「ネイサンズ」のホットドック早食い競争では、2001年の初参加時に、それまでの世界記録のほぼ倍となる50本を完食し、優勝!以後6年間タイトルを保持しています。

 特にアメリカでは、彼こそ真のアスリート、セレブと高く評価され、アメリカの有名人検索サイトで日本人を検索すると三島由紀夫、黒澤明、雅子妃殿下、イチロー、東条英機…セーラムーン、ゴジラ、キティ(←おいおい)と伍してランクインされているほどです。
 現在は、2005年に「United Food Fighter Organization(UFFO)」という団体を立ち上げ、早食い・大食い競技をスポーツとして確立すべく活動を続けてられています。


 6年前と現在。
 6連覇を成し遂げるために鍛え上げられた肉体を見よ!!
 身体が小さいことをハンデとせず、代謝量を上げるための筋力トレーニングでアイスもなかのように鍛え上げられた腹筋…
 そして、フードファイト競技に対する真摯な態度が、彼をここまで大きく変えたのです。


 小林尊公式サイト http://takeru-kobayashi.com/
 彼のブロクでは、トップアスリートとしての日々闘う彼の生き様、仲間やファンへの感謝の気持ちが書き綴られています。





Do a Good Turn Daily vol.40

2006年07月07日 | コラム:日日の善行
自分のカヌーは自分で漕げ
Paddle your own canoe.


 『君は君のカヌーを漕いでいる。ボートを漕いでいるのではない。

 このカヌーとボートとのちがいは、カヌーでは、君の目はいつも前方に向かい、自分を常に前へ前へと送っている。
 ところがボートでは、君は進行方向に目を光らせていないで、船尾にいる舵取りを信頼している。
 その結果、自分の位置がよくわからないから、気がついた時には、暗礁にのりあげるということになる。
 
 いいですか。自分でカヌーを漕ぐのだよ―ほかの者に君のボートを漕がして、君はそれにたよるのではない。

 君たちは「幼児時代」という小川から、いまや冒険的な航海のたびに出発しようとしているのだ。「青春期」という河に沿って、「成人」という大洋をわたり、自分の望む港に到着するのである。
 
 君たちはいろいろな苦難と危険に出会うだろう。
 けれども、およそ危険の伴わない人生というものは、だらしのないものだ。
注意周到な水先案内、公明正大な航海と快活ながんばりによるならば、君の船旅が完全に成功しないという理由はない。
 
 君のスタートした小川は、それがどんなにちいさかろうと、問題ではない。』
(B-P著『Rovering To Success』から)


 サッカーワールドカップ2006も来る7月9日、イタリアとフランスによる決勝戦で長かった戦いの幕がおります。
 日本は、残念ながら今大会は、1次リーグ敗退でした。

 ボーイスカウトの創始者ベーデン-パウエル卿は、自らもサッカーを愛好し、サッカーを『世の中で一番素晴らしいゲームのひとつである。』と言っています。
 サッカーは、健康と体力、活動と勇気、規律と節度を教えるのに適しているとし、『とりわけ、味方の勝利のためには利己的な勝手な動きをしないこと、及び自分が賞賛されることを考えないことは、このゲームの一番大きな教えである。』といっています。
 
 さて、日本チームの結果以上に、サッカーファンにとって残念なニュースは中田英寿選手引退でしょう。
 今日は、中田英寿選手が現役選手を退くことを発表した「Hide's Mail」を紹介したいと思います。
 冒頭で紹介した「自分のカヌーは自分で漕げ」というB-P卿の教えと併せて読んでみてください。




人生とは旅であり、旅とは人生である” 2006.07.03


~1985年12月1日 - 2006年6月22日~

俺が「サッカー」という旅に出てからおよそ20年の月日が経った。
8歳の冬、寒空のもと山梨のとある小学校の校庭の片隅からその旅は始まった。

あの頃はボールを蹴ることに夢中になり
必死でゴールを決めることだけを目 指した。
そして、ひたすらゲームを楽しんだ。
サッカーボールは常に傍らにあった。

この旅がこんなに長くなるとは俺自身思いも寄らなかった。
山梨の県選抜から関東選抜、U-15、U-17、ユース、そしてJリーグの一員へ。
その後、自分のサッカー人生の大半を占める欧州へ渡った。

五輪代表、日本代表へも招聘され
世界中のあらゆる場所でいくつものゲームを戦った。

サッカーはどんなときも俺の心の中心にあった。
サッカーは本当に多くのものを授けてくれた。
喜び、悲しみ、友、そして試練を与えてくれた。

もちろん平穏で楽しいことだけだったわけではない。
それ故に、与えられたことすべてが俺にとって素晴らしい“経験”となり、
“糧”となり、自分を成長 させてくれた。

半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に
約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた。

何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない。
今言えることは、プロサッカーという旅から卒業し“新たな自分”探しの旅に出たい。
そう思ったからだった。

サッカーは世界で最大のスポーツ。
それだけに、多くのファンがいて、また多くのジャーナリストがいる。
選手は多くの期待や注目を集め、そして勝利の為の責任を負う。
時には、自分には何でも出来ると錯覚するほどの賞賛を浴び
時には、自分の存在価値を全て否定させられるような批判に苛まれる。

プロになって以来、「サッカー、好きですか?」と問われても
「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。
責任を負って戦うことの尊さに、大きな感動を覚えながらも
子供のころに持っていたボールに対する瑞々しい感情は失われていった。

けれど、プロとして最後のゲームになった6月22日のブラジル戦の後
サッカーを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。
自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。

それは、傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサッカーへの思い。
厚い壁を築くようにして守ってきた気持ちだった。

これまでは、周りのいろんな状況からそれを守る為
ある時はまるで感情が無いかのように無機的に、またある時には敢えて無愛想に振舞った。
しかし最後の最後、俺の心に存在した壁は崩れすべてが一気に溢れ出した。

ブラジル戦の後、最後の芝生の感触を心に刻みつつ
込み上げてきた気持ちを落ち着かせたのだが、最後にスタンドのサポーターへ
挨拶をした時、もう一度その感情が噴き上がってきた。

そして、思った。

どこの国のどんなスタジアムにもやってきて
声を嗄らし全身全霊で応援してくれたファン――。
世界各国のどのピッチにいても聞こえてきた「NAKATA」の声援――。
本当にみんながいたからこそ、10年もの長い旅を続けてこられたんだ、と…。

サッカーという旅のなかでも「日本代表」は、俺にとって特別な場所だった。

最後となるドイツでの戦いの中では、選手たち、スタッフ、そしてファンのみんなに
「俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか」、それだけを考えてプレーしてきた。

俺は今大会、日本代表の可能性はかなり大きいものと感じていた。
今の日本代表選手個人の技術レベルは本当に高く、その上スピードもある。
ただひとつ残念だったのは、自分たちの実力を100%出す術を知らなかったこと。
それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに4年間やってきた。
時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。
だが、メンバーには最後まで上手に伝えることは出来なかった。

ワールドカップがこのような結果に終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
俺がこれまでサッカーを通じてみんなに何を見せられたのか、
何を感じさせられたのか、この大会の後にいろいろと考えた。
正直、俺が少しでも何かを伝えることが出来たのか…
ちょっと自信がなかった。

けれどみんなからのmailをすべて読んで
俺が伝えたかった何か、日本代表に必要だと思った何か、
それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。
それが分かった今、プロになってからの俺の“姿勢”は
間違っていなかったと自信を持って言える。

何も伝えられないまま代表そしてサッカーから離れる、というのは
とても辛いことだと感じていた。しかし、俺の気持ちを分かってくれている“みんな”が
きっと次の代表、Jリーグ、そして日本サッカーの将来を支えてくれると信じている。

だから今、俺は、安心して旅立つことができる。

最後にこれだけは伝えたい。

これまで抱き続けてきた“誇り”は、
これからも俺の人生の基盤になるだろうし、自信になると思う。
でもこれは、みんなからの“声”があったからこそ
守ることが出来たものだと思う。

みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。

そう思えればこそ、この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと
乗り越えていけると信じられる。

新しい旅はこれから始まる。

今後、プロの選手としてピッチに立つことはないけれど
サッカーをやめることは絶対にないだろう。
旅先の路地で、草むらで、小さなグラウンドで、誰かと言葉を交わす代わりに
ボールを蹴るだろう。子供の頃の瑞々しい気持ちを持って――。

これまで一緒にプレーしてきたすべての選手、関わってきてくれたすべての人々、
そして最後まで信じ応援し続けてきてくれたみんなに、心の底から一言を。

“ありがとう”


http://nakata.net/
(転載の許諾申請済)

Do a Good Turn Daily Vol.39

2006年06月23日 | コラム:日日の善行


 □ 狼煙についてあれこれ(その2)

 スカウト諸君は、この夏第14回日本ジャンボリーが行われる石川県珠洲市に「狼煙」という名の町があるのを知っているだろうか。
 
 狼煙は、能登半島のいちばん先端にある小さな集落だ。
 日本ジャンボリーの会場である鉢ヶ崎と狼煙間には奥能登観光開発バスの路線バスがある。木ノ浦行きに乗り海岸線に沿って北に向かって走ると、30分ほどで狼煙に着く。狼煙は、能登半島最先端に位置する禄剛崎灯台への最寄停留所でもある。

 集落を見渡すことのできる海原にせり出した断崖に、禄剛崎灯台がそびえ立っている。この灯台は、明治16年(1883年)、イギリス人技師の指導で建てられたもので、日本海航路の重要な道標として今も活躍している。
 狼煙という地名は、古代からこの一帯では、海上交通の安全のために狼煙台が置かれて狼煙があげられていたことに由来する。今は、この灯台が狼煙の役目をしているのだ。
 ここからの眺めは雄大で、佐渡から立山連邦まで180度のパノラマが広がる。日の出、日の入の両方が同じ場所から見ることもできるという。

 この灯台から木ノ浦まで約8キロが自然歩道として整備されている。機会があればぜひ立ち寄ってほしい。



 ※ 画像は、Google Earth を利用。使ってみたいスカウトは、画像をクリック!!

 グーグルマップで「狼煙町」を検索 





その他にも

 長崎県にある長崎七高山の一つに烽火山がある。ただしこれは、「ほうかざん」と読む。
 烽火山は長崎を取り巻く長崎火山帯に属し、標高426m、西に金比羅山、南に彦山と相対している。
古くは斧山又は遠見岳と呼ばれていたが、島原の乱平定後、異国船入港の異変を急報させるために「烽火番所」(狼煙台)が頂上に設置されたため、この山を「烽火山」と呼ぶようになったという。

  

Do a Good Turn Daily vol.38

2006年06月09日 | コラム:日日の善行


 スカウトは、ある場所からほかの場所へひそかに情報を伝えたりお互いに信号をし合ったりすることが上手にできなければいけない。


 □ 狼煙についてあれこれ(その1)


 ボーイ隊の6月のテーマは『狼煙(のろし)をあげろ』である。

 狼煙(のろし)は、煙を上げ、それを離れたところから確認することにより情報を伝達する手段である。夜間など煙が見えない場合は火そのものも使われる。
 特徴としては人や馬が手紙を運ぶよりも遠距離を高速に情報伝達できる。リレーすることで、距離も伸ばすことができるなどである。
 欠点としては天候に影響される。基本的に煙の有無だけなので伝えられる情報量が限られるなどである。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から引用)


 写真は2005年おかやま国体で行われた狼煙リレー

 のろしの起源は明らかではないが、古くから敵の攻撃を知らせることなど戦の合図に使われた。戦国時代に最もよく使われ、歴史的なのろし台の跡を今でも各地で見ることができる。

 『戦国時代の武将武田信玄。その武田軍といえば騎馬隊の強さが象徴的ですが情報戦略においても非常に優れていたと言われています。
間者(いわゆるスパイ)を育て、烽火(狼煙)による情報通信ネットワークも整備しました。
 狼煙自体は古くからありましたが、「甲斐は盆地がすべて峻険な山岳に囲まれていて、その盆地の中央からやや北の隅に武田館と、その後詰めの城である積翠寺の要害が設けられていたから、館から八方に通信網と道路網が張りめぐらされていて、狼煙の規模と精緻さは、他の追随を許さないものをもっている。」だそうです。』(戦国時代のインターネットから引用)
 

 さて、のろしは、漢字では「烽火」、「狼煙」と表記される。
 しかし、なぜのろしを狼の煙と書くのか?

 それは、古くはオオカミのフンを燃料としたからである。
 肉食動物の排泄物には、尿素、アンモニア、アミン類を多量に含み、それが長時間風雨にさらされると酸化し、土中の硝酸バクテリアによって硝酸塩に変化する。 これは、火薬の原型になるものだ。
 オオカミのフンを燃すと、その煙は風があっても真っすぐに上昇すると伝えられているが、この硝酸塩の作用によるものである。

 戦国時代に書かれた「築城記」でも、『のろしはかがりを焼く如く木を積みておくなり、用のとき火を付る。狼のふんをくぶるなり』とある。

 ただし、硝酸塩は水溶性なので、雨に打たれたフンでは効果は無く、常に新しいオオカミのフンを捜し求めていたそうだ。

 硝酸塩
 自然界には硝石(硝酸カリウム)として存在している。古代から黒色火薬(火薬)の製造につかわれ、分解して酸素を発生するので瞬間的に強力な燃焼(爆発)をおこさせる。ほかに、肥料、金属を熱処理するときの薬剤、食品添加物などの用途がある。(MNSエンカルタから引用)

 ≪参考≫
 ロックなオオカミ…狼煙 http://www3.ocn.ne.jp/~snowwolf/wolf/story/smoke.htm



 煙を作るには、乾いた細い棒や小枝をたくさん使って普通に火を起こし、よく燃えたら、その上に青葉や青草、湿らせた枯れ草をのせて煙を出す。
 濡れた毛布でその火をおおう。毛布をどけて煙をあげ、再び毛布を火の上にかける。上げる煙の大きさは、毛布を取る時間の長さできまる。短い煙を上げるには、2つ数える間毛布を上げ、かけて8つ数える。長い煙を上げるときは、約6秒毛布をあげている。
(SFBから)



 次回は、狼煙という名の町について…スカウトの君なら知っているあの場所のそばにあるぞ!!
 次の次の金曜日まで待て


 もっともっと狼煙のことを知りたい君に贈る本

『烽(とぶひ)の道 古代国家の通信システム』
 シンポジウム「古代国家とのろし」・宇都宮市実行委員会他編 青木書店 定価3,150円 ISBNコード4-250-97042-6



Do a Good Turn Daily vol.37

2006年06月01日 | コラム:日日の善行


 日本ではボーイスカウト人口は、残念ながら減少しています。
 
 わが団も隊員がなかなか増えません。
 
 しかし、君たちの真剣な活動風景を見れば、私も参加したい、うちの子もぜひ参加させたいと思う人も少なくないはず…
 
 仲間を増やすには、知った人からの口コミ、そして、実際に見てもらう、体験してもらうことが何よりも効果的です。

 君たちのお父さんお母さんにも協力者になってもらいましょう。
 君たちがどんな活動をしているか知ってもらい、協力者になってもらうとよいと思います。
 集会でどんなことがあったかお父さんたちに報告していますか?
 
 集会の見学・体験入隊も歓迎しています。

  
      
     
  
 2005年5月のデータでは、世界のスカウト人口は約2600万人だとか
 
 ここで問題です。
 スカウト人口の一番多い国はどこでしょう? 

 アメリカ???

 
  ぶぅー


 実はインドネシアの891万人。
 アメリカは2位の624万人
 日本は、22万人

 なぜ、インドネシアはスカウト人口が多いのかというと
 学校教育にスカウト運動が組み込まれて、国が運動の普及に力を入れているからです。
 こういった例は、インドネシアの他、フィリピンやインド、タイ等アジアでは珍しくありません。
 『子供の興味関心から出発しながら社会づくり、国づくりへの貢献を目指すボーイスカウト運動は、国民一丸となって先進国に追いつこうとしているアジアの発展途上国にふさわしい運動なのかも』(田中治彦著「ボーイスカウト」p174 中公新書)しれません。


       


 そのインドネシアでは、5月27日午前5時54分(日本時間午前7時54分)頃、ジャワ島中部のジョグジャカルタ市沖合でマグニチュード6.2の地震が発生。
 報道によれば、この地震による死者は2,500人を超え、負傷者も約3,000人に達し、被害は今後更に拡大する可能性があるとのこと。
 
 海外の私たちの仲間にも被害が出ています…
 ボーイスカウトで現時点では救援金の募集は行われていない(?)ようですが、
赤十字が5月29日から募金を行っているので、紹介しておきます。

  日本赤十字 ジャワ島中部地震災害救援金募集のお知らせ
 http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/946.html


 今年は日本ジャンボリー、来年はイギリスで世界ジャンボリーと、日本や世界のスカウトが一堂に集うビックイベントも開催されます。
  うちは今は少ないですが
 実は君たちの周りには多くの仲間が、日本各地、世界各国で、おなじ3つのちかい、2つの制度、1つの目的で活動しています。
 仲間が困っているときに、君たちができることを一度班集会などで考えてみてください。


        <僕にもできること???? 




 

Do a Good Turn Daily vol.36

2006年05月26日 | コラム:日日の善行

 ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ (オノ・ヨ-コ)


 「スカウトは友情にあつい」とスカウトのおきてにあります。
 しかし、ただ同じ制服を着ているから、スカウト仲間だというのではなく、スカウトの活動を重ねて、スカウトとして温い友情を育んでもらいたいと思います。
 友情の広がりは、先ず、身近かな班の活動から始まります。信頼できる友を得ることは人生を豊かにし、幸福な毎日の生活につながります。


  <カエル班集合!! オー


 全ての胸に友情バッチを…
 君たちは友情バッチを知っていますか?
 このバッチは、進級のためのバッチとは別に定められています。
 友情バッチは、君がスカウトの活動を友達に紹介して、その友人が新しい仲間になったときにそのきっかけとなった紹介を行った君に授与されるものです。
 1人紹介で銅色、3人紹介で銀色、5人主お買いならば金色が授与されます。
 君が活動の中で楽しいと感じたことを友達に話すチャンスがあれば、また新しい仲間がこの運動に加わる可能性があります。

 ぜひ君の胸にも友情バッチを輝かせてください!


  <コノ前キャンプデローストチキンヲ作ッタヨ。スッゴク面白カッタヨ!君モボーイスカウトニ入イラナイカ???


<参考>
日連発行 おきて指導の手引き、スカウトハンドブック


   





Do a Good Turn Daily vol.35

2006年05月12日 | コラム:日日の善行


 班長。今度のキャンプファイアのスタンツどうしますか??

 ん~。困ったなぁ。隊長は“仲間”がテーマだっていってたけれど。何かいいアイディアある???

 あ…あのぉ…僕が好きなBump of Chickenの曲、すっごく詞がいいから参考にしてください…




   ダンデライオン


 主人公のライオンは、サバンナの嫌われ者です。
 だから、いつも一人ぼっち。

 ある時、ライオンはつり橋を渡り、そこで太陽によく似た姿の「彼」に会います。
 「彼」は、ライオンを見ても、逃げもせずじっとしたまま。
 ライオンにとってこんなことは今までなかったことです。
 ライオンは、「彼」に尋ねます。
 
 「おれが怖くないのか?」

 すると、「彼」は、吹き抜ける風とともに一度だけ頷きます。
 ライオンは、生まれて初めて友達ができたような気がして喜びます。うれしくて、うれしくて泣き出してしまったほどです。
 
  悲しくもないのに、なぜ涙が出るんだろう
 
 それから、毎日毎日、天気の日も雨の日でも、ライオンは、橋を渡って、「彼」に会いに来るようになりました。
 「彼」は、ライオンに何をするわけでも、何かを言うわけでもありません。
 ただ、静かに迎えてくれるだけです。
 それでも、ライオンは、満足で、「彼」を訪ねます。
 
 ある時、いつものようにライオンがつり橋を渡っていると、突然雷がライオンを襲います。
 つり橋は落ち、ライオンは、深い谷底に…
 ライオンは、立つこともできないほどの重傷を負いました。
 
 しかし、ライオンは、深く傷つきながらも、大きな声で谷底から「彼」に呼びかけます。何度も何度も…

 「この元気な声が聞えるか。この通り 全然平気だぞ 。」

 なぜ…?
 息をするのも辛くて仕方がないくらいなのに…

 それは、ライオンは一人ぼっちがどんなに悲しいことか知っているので、「彼」が自分がいなくなってしまって、一人の寂しさで泣いてしまわないよう、必死で、元気な声で、「彼」に言葉をかけるのでした。
 
 ライオンは、次第に弱っていきます。
 もう死にそうで、声も出なくなりました。
 でも、ぜんぜん寂しくも辛くもありません。
 むしろ、最後まで友達のためにしてあげられたことで満足です。
 
 もし、生まれ変われるのなら、「彼」のような姿になりたい。そうすればみんなに愛してもらえるはず…

 そう思いながらライオンは、静かに息を引き取ります。


 季節は巡り春が訪れました。
 ライオンが落ちた谷底には、一面、タンポポの花が咲きました。



  ダンデライオン Bump of Chicken (作詞・作曲 藤原基央)から







 ライオンがかわいそうです…だって、タンポポに何かしたって、花だから何もしてくれないよ…

 そうかなぁ…やっぱりライオンは幸せだったと思うよ。なんていうか…

 お礼とか、見返りを期待するといったことなしに、他の人と付き合うというか、思うというか、助けるというというか…それって大切じゃないぁなぁ

 なかなか、深い意味がある詞だね。もっとみんなで考えてみようよ。







Do a Good Turn Daily vol.34

2006年04月14日 | コラム:日日の善行


 今年度のわがボーイ隊の月間テーマは、隊唯一(泣)の班であるオオカミ班への声援として、「オオカミ」にちなんだことで統一しています。
 
 スカウト活動は9月が新年度開始月となります。新しい仲間がカブ課程からの上進してきました。
 ということで、「オオカミの群れにようこそ」です。

 10月は、「イムピーサ(眠らぬ狼)」。
 イムピーサは、B-Pが、マタベルの反乱鎮圧の際、神出鬼没、昼夜の分けなく大活躍したので、敵から「イムピーサ:眠らぬオオカミ」とあだ名されたことに由来します。このときはオーバーナイトハイクを行いました。

 11月は、「狼牙を磨く」で、手旗、ロープなどスカウトの基本技能を磨きました。

 12月は、「天狼星の下」。
 天狼星は、美しい冬の星空にひときわ青く輝く星、シリウス(天狼星(てんろうせい))にちなんだものです。
 シリウスが輝く下で、耐寒キャンプを予定していたのですが、残念ながら予想外の大雪でキャンプは中止となってしまいました。

 1月は、「狼(けもの)道を探せ」で地図とコンパスの基礎を、
 2月は、「狼(けもの)道を行け」で、ハイキング(オリエンテーリング)をしました。

 3月は、「狼森(おいのもり)に入る」でした。
 このテーマは、宮沢賢治の作品「狼森、笊森、盗森(おいのもり、ざるもり、ぬすともり)」にちなんでいます。この物語には、自然と人とが共生する姿が書かれています。
 春のキャンプでの、スカウトがじっくり自然と対話してほしいとの願いをこめてつけました。


           


 前置きが長くなりましたが、今月、4月は、「オオカミ族の少年(クロニクル千古の闇)」です。

 『おまえに誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ。“天地万物の精霊”が宿る山だ。…そこにしか望みはない」―紀元前4000年の森―巨大なクマの姿をした悪霊に襲われた父との誓いを守り、“精霊の山”をさがす旅に出たトラク。道連れは、生まれて間もない子オオカミのウルフ。“案内役”とは?精霊にささげる“ナヌアク”とは?…いよいよ冒険が始まる。』(本の扉書きから)

 主人公の少年トラクは12歳。
 父の最期の言葉に従い、悪霊を退治するために旅に出ることになります。
 12歳なんて、まだまだ何もできない子供のような気がしますが、トラクは、すでに一人で生きていく術を父から学んでいます。
 食料の調達、露営の仕方…筆者が考古学に基づいて物語を書いたとのことなので描写もリアル。
 倒した獲物は、自然からの贈り物を無駄なく使わさせていただくという気持ちで、肉や臓物を食料にするのは勿論、皮や爪に至るまでどう利用するのかも細かく書かれています。


         
  
 
 わがボーイ隊の主力メンバーは、ちょうど主人公と同じ12歳。
 中学生となり、環境も変わる中で、彼らにもトラクと同じように、何事にも負けずに、何でも挑戦してほしいとの願いをこめてつけてみました。


               
               

 物語りも大変面白いものです。よければ、皆さんも、ぜひ読んでみてください。

 □ ミシェル・ペイヴァ-著「オオカミ族の少年」評論社 ISBN:4566024113 価格:¥1890


 

 今年度は、残りあと4月。今後毎月付けられるテーマにもご注目ください。


Do a Good Turn Daily vol.33

2006年04月07日 | コラム:日日の善行


緑の募金お願いしま~す!!

 4月15日(土)午後3:30~5:00までの間、名古屋市千種区イオン千種ショッピングセンターで74団の緑の募金を行います。お買い物の際は、ぜひ募金もお願いします。

□ 緑の募金
 昭和25年、春の国土緑化推進運動の象徴として緑の羽根募金が開始されました。
以来、緑の羽根募金は、私たちの身近な環境の緑化や緑化意識の高揚等に大きく貢献してきました。
 平成7年には、「緑の募金による森林整備等の推進に関する法律」が制定され、緑の羽根募金は緑の募金としてその活動が強化され、今日まで続いています。
 緑の募金は、毎年、植樹祭シーズンの2月1日から5月31日まで、育樹祭シーズンの9月1日から10月31日までの範囲内で、各県の緑化推進委員会が期間を定めて実施しています。
 緑の募金の寄付金は、森林整備や緑化の推進等の事業に役立てられています。

 社団法人愛知県緑化推進委員会 http://www010.upp.so-net.ne.jp/ai-ryoku/index.html


  『スカウトだから君は森の保護者だ。スカウトはナイフやおので木を切りつけて、木をいためるようなことは決してしない。木を切るのには時間はかからないが、育てるには長い年月がいるのだから、スカウトは十分な理由がなければ―ただおのを使ってみたいために木を切り倒すようなことはしない。1本木を切ってたら2本の木を植えなければならない。』(SFBから)





 ≪こちらも応援を!!

 毎月11日イオン千種ショッピングセンター内マックスバリューで買い物をすると、黄色いレシートが渡されます。
 このレシートを、店舗入口横に設置してある『幸せの黄色いキャンペーン』コーナーのボーイスカウト名古屋74団のBOXに投函してください。
 投函されたレシートお買い上げ金額合計の1%分が団の活動に役立てられます。
 次回は4月11日火曜日です。



Do a Good Turn Daily vol.32

2006年03月31日 | コラム:日日の善行

 3月のボーイ隊のプログラムのテーマは、「狼森に入る」でした。
 これは、宮沢賢治の童話からとったものです。

 同じく賢治の作品の中に「生徒諸君に寄せる」という詩があります。
 4月から新しいスタートを切る君たちに今日はこの詩を送ります。




生徒諸君
諸君はこのさつ爽たる
諸君の未来圏から吹いて来る
透明な清潔な風を感じないのか
それは一つの送られた光線であり
決せられた南の風である

諸君はこの時代に強いられ率いられて
奴隷のように忍従することを欲するか

今日の歴史や地史の資料からのみ論ずるならば
われらの祖先ないしはわれらに至るまで
すべての信仰や徳性は
ただ誤解から生じたとさえ見え
しかも科学はいまだに暗く
われらに自殺と自棄のみをしか保証せぬ

むしろ諸君よ
更にあらたな正しい時代をつくれ

諸君よ
紺色の地平線が膨らみ高まるときに
諸君はその中に没することを欲するか
じつに諸君は此の地平線に於ける
あらゆる形の山岳でなければならぬ

宙宇は絶えずわれらによって変化する
誰が誰よりどうだとか
誰の仕事がどうしたとか
そんなことを言っているひまがあるか

新たな詩人よ
雲から光から嵐から
透明なエネルギーを得て
人と地球によるべき形を暗示せよ

新しい時代のコペルニクスよ
余りに重苦しい重力の法則から
この銀河系統を解き放て

衝動のようにさえ行なわれる
すべての農業労働を
冷く透明な解析によって
その藍いろの影といっしょに
舞踊の範囲にまで高めよ

新たな時代のマルクスよ
これらの盲目な衝動から動く世界を
素晴らしく美しい構成に変えよ

新しい時代のダーウィンよ
更に東洋風静観のチャレンジャーに載って
銀河系空間の外にも至り
透明に深く正しい地史と
増訂された生物学をわれらに示せ

おおよそ統計に従わば
諸君のなかには少くとも千人の天才がなければならぬ
素質ある諸君はただにこれらを刻み出すべきである

潮や風......
あらゆる自然の力を用い尽すことから一足進んで
諸君は新たな自然を形成するのに努めねばならぬ

ああ諸君はいま
このさっ爽たる諸君の未来圏から吹いて来る

透明な風を感じないのか




 賢治の母校盛岡中学校(現・盛岡第一高等学校)には、この詩の詩碑が立っています。在学中賢治は、寮の仲間と交友を深め、付近の山々を歩き、多くの書物に親しみました。

 詩碑の写真は http://www.ihatov.cc/monument/055_.htm


 この詩は、1946年に「朝日評論」という雑誌に紹介されました。
 実は、現存する賢治の詩稿では、中身が断片のばらばら状態でしか残っていません。したがって、朝日評論掲載時に、詩稿の断片を誰かが詩として構成しなおしたものだろうといわれています。
 それでも、この詩の持つ爽快なメッセージは色あせるものではありませんよね。

 賢治の作品をもっと知りたいときは http://why.kenji.ne.jp/