長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

ミズバショウとリュウキンカ(いもり池・むれ水芭蕉苑・大谷地)

2010年05月10日 | 山歩き
2010年5月9日 いもり池(妙高市)・むれ水芭蕉苑(飯綱町)・大谷地(長野市)に行ってきました。

最初、黒姫高原の御鹿湿原に向かっていたのですが、途中にある公園内の池で既にミツガシワが咲いていたので妙高市のいもり池に行ってみることにしました。いもり池のミツガシワは例年ですと5月中旬から花が咲き始めます。やはり、ミツガシワはまだ咲いていませんでした。それにミズバショウは終わり近くで見頃を逃したのでした。


いもり池のミズバショウと妙高山
 朝は全くの順光でのっぺりとメリハリの無い写真になってしまいます。手前のミズバショウはほとんど終わって葉が大きくなり始めていました。このミズバショウが見頃であれば良い風景となったことでしょう。


ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)
 いもり池の近くで咲いていました。早春の定番となる山野草です。魅力的な濃紅紫色の花色をしています。


エンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)
 既に子房が大きくなり始めていました。外花被片だけの地味な花です。三枚の輪生する葉が印象的。
 いもり池の近くに遊歩道が整備されています。森林セラピーロードやリブランの森遊歩道と名付けられています。今回、リブランの森遊歩道を通って狐池を巡ってきました。


狐池
 池畔に桜が一本ありました。濃いピンクの花でしたが落花さかんで葉も伸びてきていました。狐池は溜池として利用されています。平成元年竣工。


ミズバショウの群生
 遊歩道の途中にミズバショウの群生がありました。こちらはまだ見頃でした。


ミズバショウ(サトイモ科ミズバショウ属)
 かすかな芳香が漂っていました。




むれ水芭蕉苑
 こちらもミズバショウはほぼ終わっていました。リュウキンカとニリンソウの群落の中にミズバショウの葉がアクセントとなっています。


リュウキンカの群生
 水芭蕉苑の東にある湿原です。奥の山は霊仙寺山?。午後になり山は白っぽくなりましたが、朝の光ならば山もくっきり見えたことでしょう。


リュウキンカとニリンソウ、それにコブシ
 咲くタイミングが合う植物です。黒姫高原の御鹿湿原でもこの組み合わせを見ることができます。今日は時間の都合で御鹿湿原には行きませんでした。





大谷地
 かつてここもリュウキンカの大群落がありました。でも、最近湿原のアシが勢い盛んとなってリュウキンカはだいぶ減っているようです。以前からアシが刈り込まれていた木道近くは元気に咲いていました。


シロバナエンレイソウ(ユリ科エンレイソウ属)
 上記のエンレイソウとは違ってこちらは白い内花被片があって花らしい花です。外花被片は緑色で細長く先が尖っています。