イタリアワインをこよなく愛する名古屋の歯科医ブログ

イタリアワイン好きの名古屋の歯科医が、診療室でおこる日々の出来事や、その日出逢ったワインのことを綴ります

掲載誌が届きました!

2012年02月28日 | Weblog

昨年の後半に執筆していた二本の論文の掲載誌の早刷り版が一挙に届きました

 

一冊目は「インプラントYear Book 2012」(クインテッセンス出版)
ここから立ち読みできます

国内で流通しているインプラントや周辺機器の潮流を解説した本ですが、

僕がメインに使用しているアストラテックインプラントのパートを担当させていただきました 。

15年来使用しているインプラントですので、その特徴をしっかりと伝える事ができていると思います。

メーカー名のあいうえお順で掲載されますので、アストラだと一番前に出てきて少し嬉しいです(笑)
 

二冊目は「Dental Implantology」(クインテッセンス出版)

ここから立ち読みできます

日本で最もメジャーなインプラントの専門誌ですが、

その中で「インプラント審美」というコーナーに症例を提示させていただきました。

表紙に出ている写真が僕の症例の写真です。

「上顎多数歯の抜歯後即時埋入症例 ~Symmetry & Balance、理想的な軟組織形態をめざして~」

という題で、ここ数年取り組んできた前歯のインプラント審美に関して、

総まとめのつもりで書かせて頂きました。

 

講演やセミナー以外にも、こういった執筆活動も定期的に行なっているのですが、

文章に残すという作業は、実は自分自身が一番勉強になります。 

多くの文献も読まなければなりませんし、自分の考えもまとめていかなければなりません。

本当にいい機会になります。

 

歯科関係者の方は、ぜひ目を通していただけると嬉しいです

 

 

 


歯周病菌が肝炎に関係していた!

2012年02月24日 | Weblog

歯科の二大疾患と言われる虫歯と歯周病、

これまで、歯周病が様々な全身疾患と関わりを持っていることは広く知られてきました。

特に、心疾患、糖尿病、早産と歯周病の関わりは、多くの研究により明らかにされています。

 

今回、横浜市立大学のグループが、

歯周病菌(P.g菌)と非アルコール性脂肪肝炎が関連していることを突き止め、

イギリスの医学誌の電子版に掲載されました

 

内容をまとめると、

 非アルコール性脂肪肝炎患者が歯周病菌を保有する割合は52%で、健康な人の3.9倍高い。

 非アルコール性脂肪肝炎患者に歯周病治療を行うと三ヶ月後には肝機能の数値がほぼ正常になった。

 肥満状態のマウスに歯周病菌を投与すると、3ヶ月後に肝臓が1.5倍に肥大化し肝炎が悪化した(写真)

 

歯周病菌を投与され、太ったマウスの肥大化した肝臓(右)と投与していないマウスの肝臓

(中島淳横浜市立大教授提供)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0222&f=national_0222_203.shtmlより引用

 

お口の中に感染した、歯周病菌は 歯周組織に炎症を引き起こし、

炎症で弱くなった組織から容易に血管内に入り込み、全身の様々な部位で悪さをします。

お口の中の病気は軽視されがちですが、実は生命に関わる重大な病気に大きく関与しています。

口臭、歯茎からの出血、歯がグラグラする、歯石がたくさん付いているなどの症状を感じたら、

放置せずに歯医者さんできちした歯周病治療を受けましょう。

 

当院では、

今回問題にされているP.g菌などの歯周病細菌をリアルタイムPCR法という検査で同定、定量し、

さらに指先から少量の血液を採取する血漿抗体価検査を合わせて行うことで

これまでの歯周病菌の感染の経験も調べ、

どのような細菌にどれだけ感染しているかを把握し、

通常の歯周病治療と、歯周病を除菌する歯周病抗菌療法などを組み合わせて

患者様それぞれに、個々の感染状態と症状にあったオーダーメイドの歯周病治療をご提案しています。

 

お口の中の病気は自然治癒することはありません。

異常を感じたらいち早く歯科医院を訪れ、軽症のうちに治療しましょう。

また、自分ではなかなか発見しにくい病気でもありますので、

定期的な歯科医院での健診と予防処置をうけることをお薦めします

 

 


季節の楽しみ「柳家」@瑞浪

2012年02月02日 | Weblog

名古屋からJRで40分弱のJR瑞浪駅から、タクシーでさらに30分ほど山の中へ走っていくと、

有名シェフのファンも多い、和風ジビエで全国的に有名な「柳屋」さんに到着します。

 

囲炉裏を囲んで、お酒を飲みながら、店主が囲炉裏で焼いてくれる山の恵みをいただきます。

お正月明けのこの時期は、鴨の季節です。

この日の食材です。真鴨がメインですが、小鴨の半身もあります

 

こうして、囲炉裏に徳利を突き刺して熱燗をいただきます。風情があって最高です!


 

地元のお酒、三千盛の貴重な二年熟成ものをお冷でいただきました。

 

真鴨のロースです。こんな感じで焼き上がりを待ちます。

首の皮のねぎまです。

 

今回は鴨つくしで頂きましたが、11月ころのジビエの時期におじゃますると、

鹿、ウリボウ、ヒグマなんかがいただけます。

 

これはヒグマですね。脂身に臭みが全くありません!

お肉をたらふく食べたあとは、季節の食材で鍋をいただきます

そして締めは、自然薯の麦飯!

 

夏は川魚もいただけます 以下は去年の夏に訪れた時の写真です。

アマゴや

鮎。

全部店主やお友達が釣ってきたものです!

天然鰻も最高です!

松茸もありです。

秋と春はまだおじゃましたことがないのですが、きのこや山菜がいただけるようです。

 

ここに来ると、日本に生まれてよかったと、つくづく思います 

 

[番外編]

今回のVictims   合掌。  青首鴨が綺麗です。