イタリアワインをこよなく愛する名古屋の歯科医ブログ

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「歯科衛生士不足に危機感」中日新聞より

2010年07月20日 | Weblog
今日の中日新聞朝刊の地方版に、「歯科衛生士不足に危機感」というタイトルの記事が出ていました

歯科衛生士不足と言われて久しい感じですが、
新聞の記事になると、その深刻さが際立ってきます

記事によると、愛知県の2008年の人口10万人当たりの就業歯科衛生士数は、なんと全国最下位 !!
全国的にも歯科衛生士不足と言われる中、
全国平均82.3人に対して、愛知は41.3人、ちょうど半分くらい、驚きです

愛知県民の口腔衛生を司る歯科衛生士がなんと全国の半分しかいない

最近では、誤嚥性肺炎の予防などの、在宅介護や病棟での口腔ケアーの場面で
歯科衛生士の存在の重要性も叫ばれる中、この就業歯科衛生士不足は深刻です
(なのに、県立歯科衛生士学校は来春廃校に!Why?)

ただし、「就業」と付いているように、
結婚、出産、子育て等で、未就業の歯科衛生士はたくさんいるはずで、
この未就業者の復職支援に歯科医師会が乗り出したと、記事には書いてあります

保守的な土地柄の愛知県では、
結婚とともに歯科衛生士としてのキャリアに終止符を打ってしまう方が大半です
そして、復職しようにも、新しい機材や診療方法への不安から、
歯科衛生士としての復職にためらいを感じている方が多くいらっしゃると思います

そんな方に、求人紹介や診療所見学の斡旋を歯科医師会が行っていこうと言うことらしいです
しかし、開始して3ヶ月で、利用者は2名ということで、かなり寒い感じですが、
この制度が認知されていけば、もう少し利用者がでてくるのではと思います

特に、在宅や病棟での口腔ケアーの場面は、ベテラン歯科衛生士にはもってこいだと思います
拘束時間も短いと思うので、家事との両立も可能でしょう
そういった分野での、復職へ向けた教育のシステムや、医科への啓蒙と連携も重要ですね

しかし、根本的には歯科衛生士の成り手がいないというのが、大きな問題なので、
待遇も含めて、魅力ある職業、職場へと改善していくことと、
高校生に向けての進学アピールを、歯科医師会と歯科衛生士学校で頑張らないといけませんね

ともあれ、ナディアパークデンタルセンターには14名の歯科衛生士が、
みんな前向きに、いきいきと働いてくれています


毎月の院内勉強会


先輩から後輩へ、居残りトレーニング


歯科衛生士が集まらないとお嘆きの歯科医院の院長先生、
やりがいの有る職務、環境、システムを用意することがまず大切ですね




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