伊達の十役

２月１９日（木）

染様の「伊達の十役」を観て来ましたー。

大きいポスター、ワクワクするね。

幟もいい感じでこっち向いてた。


悪役の１人、仁木弾正。うーん、色悪とでもいいましょうか。悪役は悪役でカッコいいですな。


まずは染様の口上。十役のお役、それぞれを解説されます。
お話自体は伊達藩のお家騒動。そこに出て来る正悪老若男女の十役を染様が１人で演じるのね。
十役だからって１０回だけ替るんじゃなくて、早替りの回数は４０回を超える程。
特に発端の場は仁木弾正、赤松満祐の霊、絹川与右衛門の三役しか出て来ないんだけど、三役とも染様。
うっかり目を離せない忙しさ。

かと思えば、三幕目の足利家奥殿の場では、「伽羅先代萩」でもお馴染みの乳人政岡をたっぷりと演じる染様。
政岡は女形のとても大きなお役で、猿翁丈が伊達の十役を復活させたのも、元はと言えばこの政岡をやりたかったからなんだそう。
今までに何回か「伽羅先代萩」も観たことあるけど、主君を守るために、自分の子どもの死を前にしても動揺せず平然としていた政岡が、人の目がなくなると辛い心情を吐露するシーンが、本当に泣けるの。
「ＫＡＢＵＫＩ　ＮＩＧＨＴ」で、裏話的なお話も聞けていたので、ここは本当に集中して観ました。
そうそう、「ＫＡＢＵＫＩ　ＮＩＧＨＴ」の中でご出演の皆さんの色んな裏話を聞けたんだけど、それを思い出したりして、途中で相当可笑しくなったりもしました。
中村隼人丈が３分しか舞台に出ていない話とか、片岡孝太郎丈が政岡をやっている染様を羨ましがっている話とか、染様扮する荒獅子男之助は実はネズミくらいの大きさなんじゃないかって話とかね。
行ってて良かった「ＫＡＢＵＫＩ　ＮＩＧＨＴ」！

もちろんお話は大団円で終わり、たっぷり３時間半染様＆歌舞伎を楽しみました。

パンフレットにこのポスターが付いてたー。どのお役の染様も素敵だわん。
久々の生染様観れて、本当に楽しい１日でした。