ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

悪人

2010年10月20日 | 観た
2本目は「悪人」です。


原作は2年前に読みました。
その時の感想は以下。

本当の悪人なんて本当はいないのかも。
私は性悪説主義者だけど。
偶然が偶然を呼び、一人の人間が死んだ。
殺した人間は悪人だ。悪人だけれども・・・本当に殺したくて殺した訳じゃなかった。
私もいつ人を殺してしまう状況に陥るかもしれない。
その落とし穴はすぐ隣にぽっかりと開いていてもおかしくはないのだ。(08/06/02)

ですって。
偉そうに書いてますね。
映画、随分評価されてますが、私はそこまでじゃなかったな。
やっぱ原作を超える映画って出ないもんかしら?
原作を読んだときと同じ感想は持ちました。
一体悪人って誰なんだろう?
誰も彼もがちょっとづつ悪いところがある。たまたまその巡り会わせが悪くて最悪の事態を招くことになる。人生の落とし穴、怖いなぁ。
コメント (2)
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十三人の刺客

2010年10月20日 | 観た
10月20日(水)

今日はレディスデーだったので映画はしごしてきました。
まず観たのは「十三人の刺客」です。


以前、「十一人の侍」という作品を観たのですが、てっきりその映画のリメイクだと思っていました。
それとは別にちゃんと「十三人の刺客」って映画が1963年に片岡千恵蔵主演であったのね。
内容がすごく似ていたのであれ?と思ったら「十一人~」の方は同じ監督が1966年に監督していた作品だったのでした。
ふーん。

で、「十三人~」。
圧巻でした。

まず映像が暗くていいのです。
最近のペラッとした映像じゃない、時代劇らしい暗さのあるスクリーンでした。
昔の、本当に蝋燭や行灯の灯りしかなかった時代の闇の深さ。限られたところにしか光の届かない感じ、夜の町の暗さが‘江戸’を感じさせてくれました。
あと、すぐに思ったのは月代の皮膚感!
昔の時代劇のようにひたいとかつらの境目がバッチリわかるような、そんなんじゃない!リアルに皮膚っぽかったけどメイクの技術?それとも映像処理?
うーん、すごい。

役者さんたちは皆さんすごい方ばかり。
チラッとしか出ないのに内野さんとか幸四郎パパとかいい役者さんいっぱい!
特に岸部一徳さんが超面白かった。本当にちょびっとしか出てないのに。やっぱ味だわな。
まあそこは話の本筋とは別物なんだけど、本筋はビッチリすごかったですよ。
役所さんはじめ12人の侍とプラス1の壮絶な戦い。血と泥にまみれて本気の戦いです。
敵役のゴロちゃんがまたすごいです。新境地では?
うーん、超ヤバイ。権力を持った快楽殺人者です。あんな人、危険すぎる。
初演版の敵役、菅貫太郎氏は残酷な権力者役というのが十八番となって終生演じ続けたとか。
確かに「十一人~」の方の敵役も菅氏でしたね。
ゴロちゃんもああいう雰囲気の役多いような・・・きれいな顔してその本性は悪魔って役。とっても似合ってたし、雰囲気がタップリだからこれからもこういう路線でやってくといいのかも知れないね。

随分バッサリ人が斬られていくし痛いシーンいっぱいなので一概にオススメ!とは言いませんが、時代劇好きにはけっこうたまらん映画でした。
大満足でした。
コメント (2)
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