ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

久坂部羊2冊

2007年02月05日 | 読んだ
2月5日(月)

図書館で表装が気に入って借りた久坂部羊の「無痛」と
更にこの作家の作品が気になったので借りた「廃用身」を読了。

CD屋でジャケ買いしたくなるCDがあるように、
図書館では表装を見て読みたい!と思う本がある。
久坂部羊の本もそうやって図書館をウロウロしながら見つけた、そそられる表装の本だった。
プロフィールには「医師」と書かれている。
作品の中にも専門的な医学の話などが多い。

先に読んだ「無痛」はタイトルとは真逆に、すんごく痛い話だった。
無痛症の男性がキーワードだが、痛みとは自分を守るためにとても重要な機能だという事が良く解る。

次の「廃用身」だが、廃用身とは、『麻痺などでどんなにリハビリしてももう元には戻らない四肢』の医学用語だそうだ。
廃用身・・・ちょっと恐ろしい言葉だなぁ。
こちらは老人介護がテーマ。
介護のために廃用身を切り落とす事で、より快適な介護が出来るようになると提唱する医師が登場する。

どちらもゾゾゾと背中が冷たくなりながらも、作品が提示している問題を考えつつ読み進めた。
もちろんホラー小説ではないが、ある意味ホラーよりもエグくて恐怖を感じる本だった。

痛い話が好きな人、是非!
コメント
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