今日は雨になりましたが、傘をさして買い物に出かけました。
こうもり傘を両手で広げて、傘を見上げた時・・・
ふと子供の頃を思いました・・1953(昭和28)年、
私が小学校一年生の時の話です。
私は広島県の田舎で育ちました。
通学は子供の足で30~50分もかかる山道でした。
終戦の年生まれの私は、同じ地域に同級生がいなくて、
放課後まで姉を待って一緒に帰ったり、
少し慣れてからは、その山道を一人で帰ったものです。
一年生に成った時、父が雨の日の為に傘を買ってくれました。
今のように、何でも有る時代ではなかった頃です。
その傘は、番傘でした。竹の骨に油紙を貼ったものです。
クラスで何時も、一番前か二番目の小さい私には、
その傘は、ちょっと重かったことを覚えています。
そして、両親が入学直後は、小さい私を気遣ってくれて、
一人で雨の中を帰れるかと心配したのでしょう・・きっと。
ある雨の日、父が迎えに来てくれたことが有りました。
あの時ランドセルを背負い、父の背中におんぶされて、
番傘をさして、家に帰ったことを思い出しました。
もう50年以上昔の話です。
でも私の頭の中には、あの日の父と私の姿をはっきりと、
写し出すことができます。
こうもり傘を広げて・・私の昔の思いでも広がった雨の日でした。
(写真・・ベゴニア)
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