2月28日の読売新聞のトップ記事は、
温暖化「年148兆円損失」
というものでした。
温暖化の影響で世界全体の穀物生産量は今後10年ごとに、
最大2%ずつ減少、
となっていました。
そして、海面上昇による土地の消失や、
観光への影響を含めて最大に見積もった場合、
今世紀末までに年間148兆円損失、
ということだそうです。
日本の来年度国家予算は98兆円。
一方世界の人口は、
現在は71億人。
2006年は65億人。
2050年の予測は91億人。
です。
主要穀物は10年毎に2%ずつ減少、
そして人口増により需要は14%増えますから、
つまり人口に対して食料が大幅に足りなくなる、
ということにもなってきます。
他の温暖化による影響としては、
大規模な河川洪水の被害人口が3倍に増加、
海洋資源が熱帯地域では減り、高緯度で増える。
そのために国家間の緊張が高まる、
2度の上昇で珊瑚礁が激減、
などが挙げられています。
今生きている人にとっては、
「今世紀末」というのはもう関係ない時間に入っていくかも知れませんが、
今世紀末「まで」となっていますから、
もう既に現実的なことなのです。
さて、ではどうするのか。
気候変動に関する政府間パネル
の報告では、温室効果ガスの削減に加え、
高温に強い作物の開発や、河川の護岸工事や移住、
伝染病対策などの必要性を挙げています。
しかし今の現状では根本的な対策が出来ていない、
というのは言うまでもありません。
さて、では「個人」としてどうすればいいのか。
本気で真剣に考えないといけないのではないか、
と思います。
環境問題に関し、僕個人でもやれる事はやってきたはずなのですが、正直なところ、色々と限度があったのも事実です。これらの問題は本当に深刻ですね。
やはり芸術家として何ができるか、私も真剣に考えてみたいと思います。