指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

郁文館夢学園、音楽鑑賞教室

2013年06月22日 | Weblog

昨日は東京トロイカ合唱団で、音楽鑑賞教室をやってきました。
生憎の雨模様でしたが、こういうコンサートは天候にあまり左右されませんので助かります。
この郁文館夢学園は各学年ごとに鑑賞教室を開く、
というとても羨ましいシステムを取っていて、
だからこそ一年生に合唱を聴かせて、校歌も一緒に憶える、
ということのようです。
そして聴いて下さった生徒さんから私の過去のブログ記事にコメントがありましたので、
一部を抜粋させていただきます。
 
僕はミュージカルが大好きでオペラ座の怪人を見に行ったときに、オペラに少し興味を持ちました。そして学校から東京トロイカ合唱団の鑑賞があると聞いたとき、とても嬉しくなりました。今日の合唱はとても素晴らしい物でした。また機会があったら見に行きたいと思います。ありがとうございました
 
こういう感想をもらえる、というのがやはり一番嬉しい事ですし、
これからの励みにもなります。
演奏会というのはほとんどの人がチケットを買って、
自らの意思で来て下さるわけですが、
学校の音楽鑑賞教室というのは学校の行事の一部として、
言ってしまえば強制的に聴かされるものです。
受験の対象になるわけでもありませんし、
クラシック音楽を好きでもない生徒も聴かなければなりません。
ということは演奏するこちら側としては、
普段の演奏会の何倍もの知恵を絞り、エネルギーを使わないといけません。
聴いてくれた生徒が、「なぁんだ、音楽や合唱ってつまらない・・・」
と思ってしまったら、将来のファンを減らす事にもなってしまいます。
そんな鑑賞教室も年々、いろいろな事情で減ってしまっているのが現状ですが、
しかしやはり十代のうちに、こういう生の演奏会を聴いておく、
というのは大事なことだと思います。
良いものに触れる、ということは感性を育てる事に欠かせない事ですし、
良いものかどうかを判断する、というのはその感性がないと不可能です。
上記の様に、いやいや聴かされている生徒さんもいるでしょうが、
だからこそそういう生徒さんも「聴いて良かった」
と思ってもらえるような演奏を常に目指したいと思っています。
 
 
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