指揮者 神尾昇の一言

日々の生活の中でちょっとした事などがあったら、ちょろっと書き留めて行く、そんなブログです。

中学校音楽鑑賞教室の準備

2013年06月13日 | Weblog

昨日は、21日に東京トロイカ合唱団で音楽鑑賞教室を行う、
郁文館夢学園へ、鑑賞教室前のワークショップに行ってきました。
コンサートの中で、校歌と、「翼をください」を全員合唱するための、
下準備ということで、合唱指導をして来た、というわけです。
郁文館というのは、ワタミの創始者、渡邉美樹さんが理事長の私立学校ですが、
夢学園というのはその中学校に当たります。
こういう鑑賞教室は時々依頼を受けてやっていて、
小学校、中学校、高等学校とやるのですが、
実は中学生相手が一番難しいです。
なぜなのかは説明しないでもお分かりになると思いますが、
黙って集中して聴いてもらう、
とか、一緒に歌う、というのは中学生にとっては結構困難な、
ともすると辛い事なのです。
中学生というのは「大人の事情」というのを、
理解はできる、が従いたくはない、という年代ですから、
学校から半ば強制的に押し付けられる鑑賞教室などかったるい、
皆で歌うなんてアホらしい、
と思ってしまっても仕方ないのです。
それをいかに聴いてもらって、歌ってもらうか、
というのがこちらの手腕になってくる、
というわけです。
そして昨日のワークショップですが、
みんなとても熱心に練習に参加してくれました。
今までの経験ですと、熱心に参加する生徒ももちろんたくさんいるのですが、
立ちあがっても面白く無さそうな顔をして全く歌わない、
会場には来ているけれど、一番後ろに陣取って立ちもせず椅子に足を投げ出すグループがいる、
というのが定番なのですが、
そんな生徒は全くいませんでした。
一年生だから、というのはあるのかも知れませんが、
とても積極的な活気のある中学生たちでした。
わたしは「素直な良い子」というのは良い子の基準ではない、
と思っているので、反抗的な子がいても全く意に介さないのですが、
それでも全員が積極的に参加してくれる、
というのは実に気持ちのいい事でした。
21日にまた彼らに会えると思うと、とても楽しみです。
 
 
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