昨日は、21日に東京トロイカ合唱団で音楽鑑賞教室を行う、
郁文館夢学園へ、鑑賞教室前のワークショップに行ってきました。
コンサートの中で、校歌と、「翼をください」を全員合唱するための、
下準備ということで、合唱指導をして来た、というわけです。
郁文館というのは、ワタミの創始者、渡邉美樹さんが理事長の私立学校ですが、
夢学園というのはその中学校に当たります。
こういう鑑賞教室は時々依頼を受けてやっていて、
小学校、中学校、高等学校とやるのですが、
実は中学生相手が一番難しいです。
なぜなのかは説明しないでもお分かりになると思いますが、
黙って集中して聴いてもらう、
とか、一緒に歌う、というのは中学生にとっては結構困難な、
ともすると辛い事なのです。
中学生というのは「大人の事情」というのを、
理解はできる、が従いたくはない、という年代ですから、
学校から半ば強制的に押し付けられる鑑賞教室などかったるい、
皆で歌うなんてアホらしい、
と思ってしまっても仕方ないのです。
それをいかに聴いてもらって、歌ってもらうか、
というのがこちらの手腕になってくる、
というわけです。
そして昨日のワークショップですが、
みんなとても熱心に練習に参加してくれました。
今までの経験ですと、熱心に参加する生徒ももちろんたくさんいるのですが、
立ちあがっても面白く無さそうな顔をして全く歌わない、
会場には来ているけれど、一番後ろに陣取って立ちもせず椅子に足を投げ出すグループがいる、
というのが定番なのですが、
そんな生徒は全くいませんでした。
一年生だから、というのはあるのかも知れませんが、
とても積極的な活気のある中学生たちでした。
わたしは「素直な良い子」というのは良い子の基準ではない、
と思っているので、反抗的な子がいても全く意に介さないのですが、
それでも全員が積極的に参加してくれる、
というのは実に気持ちのいい事でした。
21日にまた彼らに会えると思うと、とても楽しみです。