漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

この人怖い、演技に見えない

2016年06月23日 | テレビ 映画 演芸

高島政伸さんと云う役者さんは不思議な人です。

若いときは、善良で愚直なホテルマンを演じて、
人気を博していたかと思えば、

泥沼の離婚裁判のあたりからは、
悪徳院長など、強烈なキャラクターを演じ、

我が同居人ドノをして、
「あの人見てたらホントの異常性格者に思えてしまう、
演技に見えない」、と怖がらせるほどの悪人ぶりを見せる。

その高島さんが、大河ドラマ「真田丸」で、
北条氏政と云う難役を楽々とこなして好評だったようです。

わたしも、チラチラとしか見てないのですが、
今回の演技は、以後、北条氏政を演じる人に影響を与えずには置かないでしょうね。

初代の北条早雲いらい、
四代にわたって栄えた小田原北条氏を滅ぼした凡将と云う氏政の評価が変わるかもしれない。

戦国武将は、勝者には誉れ高いが、
名門の家柄を引き継ぎながら亡びた人には評価が低い。

北条氏で云えば、浪人から戦国武将になり上がった早雲が、
その陰謀と裏切りを駆使した生涯にもかかわらず、

英雄とされるのに対し、

氏政は家を潰した愚か者、と云う具合。

戦国武将には、
氏政と同じく、今川義元や朝倉義景、武田勝頼など、
小説や映画では、名門を亡ぼした凡将、愚将とされる人も、

学者の書いたその伝記を読むと、
教養豊かな文化人であったり、武将としても才能ある場合が多い。

大河ドラマがそう云う人たちにも新しい評価を与えるなら、価値がありますね。





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