漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

背に腹は

2012年10月25日 | せけんばなし

そう云えばこのごろ、
週刊誌を読まなくなったな、と

週刊朝日の、
橋下大阪市長に関する記事について報道されている新聞を見ながら気付いた。

だいたい、週刊誌なんぞと云うモノは、
本屋で買うものではなく、駅のスタンドで買うものだから、

電車に乗らなくなったり、

たまに乗っても、
揺られながら活字を読むのが億劫な年になると縁遠くなってしまうのだ。

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 週刊誌が今、
 過激さを競い合うのは活字不況、

 つまり売れないのが大きな理由ではないか。

 かつて1誌で100万部も売れていた時代は夢の夢。

 万人を納得させるより、
 敵か味方か、白黒はっきりさせて、

 数は減っても、
 それを好んで買ってくれる読者に的を絞る方が

 何とか商売が成り立つかもしれない。

 で、エスカレートする。

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これは、問題の週刊朝日の記事について批判した、
毎日新聞の論説委員、与良正男氏による

“「朝日」の深い罪”と題したコラムの書き出し。

週刊誌は読まなくなったが、
毎週、新聞に載る週刊誌の広告は私も見ているから、

年々、「見出しが過激になっている」のは、良く承知している。

別に週間朝日に限らず、
与良さんの社の系列の「サンデー毎日」も、キワドさでは引けをとっていない。

かっては上品さを売り物にした大新聞系の週刊誌が、
かくも下品になったのは、

食うためには、
「背に腹はかえられぬ」と云う処まで追い詰められたからと云うことなら、

いや、もう週刊誌どころではなく、
本体の新聞自体が、

「背に腹はかえられぬ」処まで来ていると云うことは、

まさか、ないのでしょうね、・・・大新聞社のみなさまがた。

   
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【背に腹はかえられぬ】
 (腹を守るためには背を犠牲にしてもやむをえない)

  さし迫った苦痛を逃れるためには、他を犠牲にすることもやむを得ない。








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