近ごろ我が同居人ドノは、
「健康的だから」と、友人に教えられたとかで、
毎朝、おいしそうに、
抹茶に黒砂糖を溶かしたものを飲んでおります。
コレ、はじめて見たときは、
まだ寝起きのボ~っとした頭で思ったんですよ。
自分の飲むコーヒーと比べて、
「あちらはなんであんなに鮮やかな緑なんだろ」って。
でも、分かればアタリマエの話で、
コーヒーは種から煮出すのに対し、
抹茶は葉っぱを粉にして湯に溶かすだけですからね。
種と葉ではそりゃ色が違う。
処で、ひと月ほど前、小旅行に行ったとき、
そこでお茶が名産だからと、
小さな売店で、
抹茶ソフトクリームなるものを打っていたんですね。
値段は400円と高めで、
「観光地価格だけど、まぁおいしそうだから」と一つ買い、
少し離れた木陰のベンチでペロペロと食べだしたら、
後で若い男女の声がする。
女性が、
「あの、抹茶アイスおいしそう、買おうっかな」、
処が連れの男性が、
「よせ、よせ、あの緑色は虫で色をつけてあるんだぞ」。
それを聞いて女性は唖然。
「え~、うっそ~」
「そうだよ、こないだネットで見たもん、
そのままでは茶色だから、青虫で色をつけてあるんだって」。
そのまま買わずに、
二人は通りす過ぎていきましたが、思ったのですよ。
可愛そうにあの女の子、
もう一生、抹茶アイスは食べる気にならないだろうなぁ、と。
確かにペットボトルで売っているお茶は、
茶色だからそう思うかもしれないが、
あれは茶の葉を乾燥、加熱して煎り、
更にそれを煮出してあるから茶色なのであって、
本来の茶の葉は綺麗な緑色なんですがねぇ。 (笑)