漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

【漫文・おもしろ古事記 】 ■八十神たちの迫害

2018年01月18日 | ものがたり
【漫文・おもしろ古事記】大国主神

■ 『八十神たちの迫害』(八十神({やそがみ}はオオクニヌシの兄神たちのこと)


さて稲羽に着いたオオクニヌシの兄神たち、

勇んで、
ヤガミ姫に求婚したんだけど、

「ゼッタイ や~よ、
 だってわたし、あんたたちの言うことなんか信用しないモン、

 結婚するなら、
 カッコ良くて気立てのいいオオクニヌシさんの方がダンゼン素敵」

これを聞いた、兄神たちが怒ったのなんの、
振ったヤガミ姫にじゃなくて、モテたオオクニヌシに。

自分たちの身勝手は棚に上げ、
「あんな弟殺してしまえ」と衆議一決。

愚か者ほど、
悪い相談はスグにまとまる。(笑)

さて、どう殺すか悪知恵を出し合い、

伯耆の国の手間山の上から、
火で焼いた岩を落として、焼き殺してしまおう」。

「でもそれが奴に当たるかどうかは分からないよ」

「そこはうまくやるさ」

ニヤリと笑った兄神は、
手間山のふもとへオオクニヌシを呼び出すと、

「この山には赤い大イノシシがいる、

 今から、我らがそのイノシシを追い落とすから、
 お前は必ずその大イノシシを抱き取れ、逃がすでないぞ」と命じると、

真っ赤に焼いておいた、
イノシシに似た大岩を、山上より一気に転げ落とす。

オオクニヌシその岩をしっかと抱き取れば、
何ぞたまらん、焼け岩に焼きついて、あっという間に死んじゃった。

それを知ラされた
オオクニヌシのおっかさん、み母のミコト、

泣きながら高天原に昇ると、
神ムスビの神に窮状を話し、息子の蘇生をお願いした処、

神ムスビの神は快く了承、
スグ、赤貝の姫とハマグリの姫を御遣わわしになった。

両姫は直ちに行動、
赤貝の殻で作ったコナをでハマグリの出す白い乳を練り合わせ、

その秘薬を、
オオクニヌシの身体に塗りしかば、

あ~ら不思議、

たちまちオオクニヌシは、
うるわしき青年としてよみがえり、スタスタ歩き出した。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

イエ、私が言うんじゃない、
だって、古事記にそう書いてあるんんだもん、しかたない。





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。