漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

新井式廻轉抽籤器

2015年06月20日 | せけんばなし

きょう、行きつけのスーパーの入口で、
ガラガラ、ポンの昔なつかしい福引をやってました。

当たりの玉が出てると、ガランガランと派手にカネを鳴らすのも昔と同じ。

近年は市場や商店街がさびれてしまい、
昔の風俗も消えかけてますが、ふしぎとこの抽選器だけは生き残ってます。

これ、正式には、新井式廻轉抽籤器と云うのだそうで、
むかし、新井さんと云う帽子屋さんが、帽子の空き箱で始めたのが最初だそうです。

もう、大昔の話ですが、
私の友人が商店街の大売出しで、

福引場のアルバイトに雇われましてね、
その時のウラ話を聞いたことがあるのですが、

あれ、当たるにはコツがあるんだそうです。

その時の彼が見ていると、
たくさん買いものをして、意気揚々、

勢いよく、
10本も20本も続けて引く人には、不思議と当たらない。

ところがお使いかなんかで買い物に来て、

ガラガラに手が届くかどうか、と云う少女が引くと、
たった一回だけなのに二等や三等と云った良い景品が当たる。

不思議に思って、世話役jさんに聞いたら、

「内緒やけどナ、
これ、いきおい良う回したらアカンね、

ゆっくりゆっくり、そーっと回したらよう当たるネン」と教えてくれた。

なんでも、圧倒的に多い、ハズレの赤玉は、
ほかのタマよりチョッとだけ比重が重くしてある。

だから回すと、遠心力で、外へ外へ、

特等なんかのオオアタリは軽くしてあるから、
回せば回すほど、浮き上がって中へ中へ、

そうでなくとも赤ダマが多いのに、
元気のいい人が20本もまとめて引こうと、

勢いよく
ガラガラを回し続ければ、きれいに赤ダマの層が外側を固めるわけで、

張り切ってたオッチャンやオバチャンが、

「ナンや、カスばっかや、
これ、インチキ違うか」とぼやくことになる。

災難なのは、そんな人の後から引く人で、

勢いよく振り回して、
「層分け」したあとでは、まず、良い景品があたるきづかいはない。 (笑)

本日の教訓。

「ガラガラを回すときには、処女のようにオズオズと」。
(笑)







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