漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「俺は有るで」

2018年04月18日 | テレビ 映画 演芸
先日のテレビで、
ダウンタウンの浜田さんが、

若手歌舞伎俳優から質問されてました。

「私は先輩方の舞台を見てるときは、
 自分でもかなりやれるんじゃないかと思ってたんです。

 でも実際にその役をもらってやってみると、とても難しい、
 自分が頭の中で描いてた半分も出来ない。

 ああ、俺はこんなに実力がないのかと思い知った。

 ダウンタウンのお二人はそういう経験はありませんか?」

「なんやバラエティでそんなまともな質問すんのかい」と、
松本さんが混ぜ返したら、

浜田さんがいつにない真剣な表情で、
「俺はあるで」と、ポツリ、

「いま、昔のビデオ見たらヘタやな思うもん、

 プロになってそのこと分かったから、
 先輩はどないしてんのやろ、思て、舞台袖からいっつも見てた」

そして参考にした先輩として、
上方よしおさんと中田ボタンさんを上げてました。

確かにお二人ともツッコミですが、芸風はちょっと違います。

よしおさんはいかにもツッコミと云う芸風ですが、
ボタンさんは、ツッコミなのに、ボケに見えると云う芸風、

つまり、よしおさんは相方のボケで笑わせるツッコミ、
それに対し、ボタンさんはボケに切り返されて笑いをとる芸風。

むかし、藤山寛美さんが、
「アホの寛美で売り出したころ、

「あのね、モシモシ」と知恵遅れのようなシャベリで登場して
芝居の山場に差し掛かると、

つい、我欲や見栄からウソをつくオトナをこの阿保ボンが たしなめる。

つまり、阿保のはずのボンボンが、
素朴ながらまっとうなことを言い、

さっきまで偉そうなことを言うてた社長や重役がオタオタする。

そのオカシサ。

ボタンさんの芸は、
そおオタオタで笑いをとる。

ほかに、麒麟の川島さんは、
ツッコミのように見えるボケだし、

中川家のオニイチャンも、
うっかり見てたら、弟さんのほうがボケに見える。

浜田さんのいつにない真剣な顔を見て、
シロウトながら、そんなことをウダウダと考えました。


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