昔、「末は博士か大臣か」云う映画があった。
文芸春秋社を興した「菊池寛」の、
貧しさの中、作家を目指す苦節の人生を脚色、映画化したもの。
主役にフランキー堺、
映画の中、
貧しい学生菊池寛は、
図書館の蔵書を質入れした疑いを掛けられる。
その本は、
友人に頼まれ質入れしたもので、
この疑いはヌレギヌだったのだが、
その友人の父が教育者であることを知り、
寛は、黙ってその罪をかぶり、退学を決意する。
この映画のひとつのヤマ場です。
その寛の通う学校が「一高」、現在の東京大学。
題名の「末は博士か大臣か」は、
若い日の菊池寛が、周囲の人々から嘱望され、云われたセリフ。
一時は流行語になった。
処で、
この正月中に、
一人の元代議士が高層マンションから飛び降り自殺した。
彼は、
東大を出て大蔵省、そこから代議士と云う、
まさに、「末は博士か大臣か」のコースを歩むはずだった。
しかし、功を焦り、
時の自民党幹事長の醜聞を暴こうとして、
偽メールに引っ掛かり、代議士の地位を失う羽目となった。
それから二年、
再起がはかれず、精神的にも追い詰められていたようだ。
まだ39才、
東大、大蔵省と云う彼の経験を生かせば、違う生き方もあったろうに。
新聞にある彼の経歴を見る限りでは、
これまでが、
あまりに順調な人生だったため、
たった一度の挫折に耐え切れなかったのかなと云う気もする。
菊池寛のように、
艱難辛苦、様々な経験を積んでいたら、また違ったろうにと思う。
飛び降りた場所には、
遺書を記したノートと、
その横に、紙パック入りの焼酎がカラになっていたと云う。
文芸春秋社を興した「菊池寛」の、
貧しさの中、作家を目指す苦節の人生を脚色、映画化したもの。
主役にフランキー堺、
映画の中、
貧しい学生菊池寛は、
図書館の蔵書を質入れした疑いを掛けられる。
その本は、
友人に頼まれ質入れしたもので、
この疑いはヌレギヌだったのだが、
その友人の父が教育者であることを知り、
寛は、黙ってその罪をかぶり、退学を決意する。
この映画のひとつのヤマ場です。
その寛の通う学校が「一高」、現在の東京大学。
題名の「末は博士か大臣か」は、
若い日の菊池寛が、周囲の人々から嘱望され、云われたセリフ。
一時は流行語になった。
処で、
この正月中に、
一人の元代議士が高層マンションから飛び降り自殺した。
彼は、
東大を出て大蔵省、そこから代議士と云う、
まさに、「末は博士か大臣か」のコースを歩むはずだった。
しかし、功を焦り、
時の自民党幹事長の醜聞を暴こうとして、
偽メールに引っ掛かり、代議士の地位を失う羽目となった。
それから二年、
再起がはかれず、精神的にも追い詰められていたようだ。
まだ39才、
東大、大蔵省と云う彼の経験を生かせば、違う生き方もあったろうに。
新聞にある彼の経歴を見る限りでは、
これまでが、
あまりに順調な人生だったため、
たった一度の挫折に耐え切れなかったのかなと云う気もする。
菊池寛のように、
艱難辛苦、様々な経験を積んでいたら、また違ったろうにと思う。
飛び降りた場所には、
遺書を記したノートと、
その横に、紙パック入りの焼酎がカラになっていたと云う。