桂米朝さんの書いた昔の本に、
こんな小話があります。
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大陸横断の長距離列車、暑い夏の日盛りです。
着飾った貴婦人が
しきりに氷水をほしがるので、
その夫である紳士が
車掌にたのむが「ありません」という返事。
そこで、
金はかかってもよいから・・・と押して頼むと、
しばらくして
カップに大きな氷のかたまりを持ってきて、
「一ドルです」と言う。
貴婦人はすぐ
それをたいらげて、もっとほしいと言う。
紳士はまた車掌にたのむと、
しぶしぶ前よりも小さな氷を持ってきて、
こんどは二ドル請求する。
貴婦人はもっともらってくれというので、
さらに頼むと
車掌は渋りながらも
また前より小さな氷を持参して
三ドルの金を受け取りながら
「もういくら おっしゃてもだめですよ。
これ以上氷をとったら、
死がいがくさりますからね」
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きのう、
解剖医の先生の話を書いていて、
ふと思い出し、探し出してきました。
こんな小話があります。
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大陸横断の長距離列車、暑い夏の日盛りです。
着飾った貴婦人が
しきりに氷水をほしがるので、
その夫である紳士が
車掌にたのむが「ありません」という返事。
そこで、
金はかかってもよいから・・・と押して頼むと、
しばらくして
カップに大きな氷のかたまりを持ってきて、
「一ドルです」と言う。
貴婦人はすぐ
それをたいらげて、もっとほしいと言う。
紳士はまた車掌にたのむと、
しぶしぶ前よりも小さな氷を持ってきて、
こんどは二ドル請求する。
貴婦人はもっともらってくれというので、
さらに頼むと
車掌は渋りながらも
また前より小さな氷を持参して
三ドルの金を受け取りながら
「もういくら おっしゃてもだめですよ。
これ以上氷をとったら、
死がいがくさりますからね」
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きのう、
解剖医の先生の話を書いていて、
ふと思い出し、探し出してきました。