漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

秋の夜の夢

2012年11月22日 | 政治・経済・こぼれ話

「第三極」とやらで中小政党が乱立、
有権者には「ナニがナンやら」と云うのが、今の政治状況ですが、

今からホンの十五年前はもっとすごかった。

なにしろ、小沢一郎党首が、
新進党の突然の解党を決めたのが、暮れも押し詰まった12月27日。

年明けまでの四日のうちに政党の体裁を整えないことには、
政党助成金が下りてこないとあって、

ドタバタ喜劇ともいえるような、突如の新党ラッシュが始まるのです。

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 小沢党首の回答宣言によって空中分解した「新進党」は、
 小沢氏が自らに忠実な議員だけを集めた「自由党」を結成するのだが、

 残った議員のうち、
 自民党出身議員のうち小沢と対立する立場のものが「国民の声」、

 旧民社党の議員は「新党友愛」をつくり、
 旧公明党議員はさらに「新党平和」と「黎明クラブ」に、

 そして他の保守党系議員が「保革クラブ」といった具合であった。

 さらに年が明けると離合集散は本格化、

 前年、鳩山兄弟を中心に結成された「民主党」へ、
 「国民の声」、「新党友愛」さらには「太陽党」と「フロムファイブ」が合流、

「民主友愛太陽国民連合」(民友連)を結成したのである。

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皆様方は、これらの政党をどの程度ご記憶ですか。

私は・・・と云うと、殆ど覚えていない。(笑)

こんなことを思い出すと、

今の民主党が四分五裂するのは、
ごく自然な先祖帰りであって、むしろ良いことなのかもしれない。

それにしても、
その民主党の創業者とも言える「鳩山由紀夫元首相」が、

まるで「石もて追われる」ごとくに、
政界を去るのも、世の無常と云うモノでしょうか。

「おごれる人も久しからず、ただ秋の夜の夢のごとし」、ですなぁ。







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