「この人可愛かったのになぁ」と、
ちょっと残念そうなようすで、我が同居人どのがつぶやいている。
手もとの雑誌をのぞき込むと、
グラビア写真の美女が嫣然(えんぜん)とほほえんでいる。
「でも、美人やないの」と言うと、
「以前はもっと肌がピチピチしてた、
きっと、ダイエットのし過ぎで肌の水分が枯れているのよ、」とのこと。
確かに最近、ダイエット番組は花盛り、
ベストセラーの上位もダイエット本が占めているし、
女優さんに限らず、「町のオバチャン」までが体重を気にする時代。
ふっくらして健康的なのが美人だと思ってる当方などは、
若い娘さんを誉めたつもりで、
うっかり、「ぽちゃぽちゃとして可愛いね」などと、言ってしまい、
キッとした顔でにらみ返された経験が何度か。
私などの世代から見ると、
現在のダイエット流行りは行き過ぎ、
当今はやりのスレンダー美女など、「栄養失調」にしか見えないのだ。
ハシのように細い足を見ると、
あれで良く、足が折れずに歩けるものだと感心してしまう。
あんな腰周りで、
まともに妊娠・出産できるのだろうかと不思議に思っていたら、
いつぞやの新聞記事に、骨盤がせま過ぎては、出産に危険があるとあった。
実際、我が同居人の友人の娘さんなど、
細すぎて、
「正常分娩は難しい」とお医者サンに言われて、慌てたとか云う話も聞いた。
みんなが「ダイエット・ダイエット」と云うと、
健康で正常な娘さんまで「痩せたくなってダイエット」、
その結果が「健康を損なう」などと云う事が、
笑い話でなく、現実に起きていると云う記事も見かけた。
日本女性の体形は、
本来、胴長短足、お尻周りがドッカリした安産型が基本。
その体形でも綺麗に見せるのが和服の良さなのだが、
このごろは「洋服全盛」、
洋服は動きやすくて便利だが、確かに細い方が似合う、
ただ困るのは、「病的なほど細くても」美人に見えてしまうこと。
それでも、今さら和服に戻るわけにも行くまいから、
洋服が続く限り、世の女性は「少しでも細く」なりたがる時代が続くのだろう。
ただしもし、地球的規模で大飢饉がおき、
世界中が食糧不足になり、栄養失調の人だらけになったら、
その時は、「ふっくら太るのがあこがれ」と云うことになるかもしれない。
もっとも、そんな時代が来て欲しいとは思わないから、
食料が有り余る状態で、
女性たちが「痩せたい、痩せたい」と願っている現状の方が仕合せなのだろう。
ちょっと残念そうなようすで、我が同居人どのがつぶやいている。
手もとの雑誌をのぞき込むと、
グラビア写真の美女が嫣然(えんぜん)とほほえんでいる。
「でも、美人やないの」と言うと、
「以前はもっと肌がピチピチしてた、
きっと、ダイエットのし過ぎで肌の水分が枯れているのよ、」とのこと。
確かに最近、ダイエット番組は花盛り、
ベストセラーの上位もダイエット本が占めているし、
女優さんに限らず、「町のオバチャン」までが体重を気にする時代。
ふっくらして健康的なのが美人だと思ってる当方などは、
若い娘さんを誉めたつもりで、
うっかり、「ぽちゃぽちゃとして可愛いね」などと、言ってしまい、
キッとした顔でにらみ返された経験が何度か。
私などの世代から見ると、
現在のダイエット流行りは行き過ぎ、
当今はやりのスレンダー美女など、「栄養失調」にしか見えないのだ。
ハシのように細い足を見ると、
あれで良く、足が折れずに歩けるものだと感心してしまう。
あんな腰周りで、
まともに妊娠・出産できるのだろうかと不思議に思っていたら、
いつぞやの新聞記事に、骨盤がせま過ぎては、出産に危険があるとあった。
実際、我が同居人の友人の娘さんなど、
細すぎて、
「正常分娩は難しい」とお医者サンに言われて、慌てたとか云う話も聞いた。
みんなが「ダイエット・ダイエット」と云うと、
健康で正常な娘さんまで「痩せたくなってダイエット」、
その結果が「健康を損なう」などと云う事が、
笑い話でなく、現実に起きていると云う記事も見かけた。
日本女性の体形は、
本来、胴長短足、お尻周りがドッカリした安産型が基本。
その体形でも綺麗に見せるのが和服の良さなのだが、
このごろは「洋服全盛」、
洋服は動きやすくて便利だが、確かに細い方が似合う、
ただ困るのは、「病的なほど細くても」美人に見えてしまうこと。
それでも、今さら和服に戻るわけにも行くまいから、
洋服が続く限り、世の女性は「少しでも細く」なりたがる時代が続くのだろう。
ただしもし、地球的規模で大飢饉がおき、
世界中が食糧不足になり、栄養失調の人だらけになったら、
その時は、「ふっくら太るのがあこがれ」と云うことになるかもしれない。
もっとも、そんな時代が来て欲しいとは思わないから、
食料が有り余る状態で、
女性たちが「痩せたい、痩せたい」と願っている現状の方が仕合せなのだろう。