きのうの夕方、私は出かけていて知らなかったのだが、
帰宅したら、我が同居人ドノが「タイヘンだったのヨ」とひと言。
なんでも日本人がイスラム国に換金され身代金を要求されたとかで、
NHKは「天下の大事件!!」とばかりに、
相撲中継を中断しては、臨時ニュースを連発していたそうだ。
なんだ、そんなことか、ネットの映像を見たら、
人質とは云え、
ひとりは自分のほうから飛び込んでいった軍事オタクだし、
もうひとりは、「フリーのジャーナリスト」だそうだから、云わば賞金稼ぎ、
危ない目に合えば「ハクがつく」と思っていそうな人たち。
危険は承知だろう。
国内で平和に暮らしていた市民が襲われたのとはワケが違う。
それを「さも大事件のように」騒ぎたてるNHIの品位を疑う。
大騒ぎすればするほど、
「誘拐犯の思うツボ」だと云うことくらい私にでも分かるのに。
夜、テレビでサッカーを見ていたら、
岡崎選手の交代を見た実況中継のアナウンサーが、
「少し強引なところもありました」と交代も当然のような言い方をした。
素人だから偉そうなことは云えないが、
私の見るところ、岡崎選手のプレーは“積極的”ではあっても、強引とは見えなかった。
そのとき、思ったこと、
NHKと云う大組織にいると、公務員と同じで、
「ポイントあげる」ことをさほど評価せず、
「ミスをしない」ことを最重視すると云う社員体質ができあがる。
このアナウンサーも、中継中に「思わず」そう云う体質が出たと云うことだろう。
人質事件となれば、
「とりあえず大騒ぎして」おいて、
世間がそれほど騒がなかったらそれでよし、
もしホントの大事件になっても
「NHKはできるだけの報道はしましたよ」と言い分けするための大騒ぎだったかな、
などと、大組織NHKの、保安感覚を見たような思いをしながら、晩酌をしたのでありました。