漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

お早めに

2012年12月09日 | しみじみした話

私は以前、
日本で仕事をしているアメリカ人の男性からがこんなことを聞いたことがある。

「僕は日本で見合い結婚をしたのですが、
 見合いと云うのはとてもよい制度だと思います。

 それと云うのも、
 アメリカで生涯のパートナーを見つけるのは、本当にタイヘンなんです。

 中学、高校のころから、せっせとパーティーなんかに行って、
 積極的に女性に話しかけ、ダンスに誘い、ウイットに富んだ会話を心がける。

 そうやって早くから訓練をしておかないと、
 肝心の年ごろになっても相手を見つけられない。

 特に、 僕のような、真面目で内気な男にはつらいのです。

 その点、日本の見合いだと、
 学生時代に勉強やスポーツに熱中しすぎていても
 また、ダンスや女の子を喜ばす会話ができなくても結婚相手が見つけられる。

 とっても、僕に合ってる制度だと思いました。」

先日、久しぶりの友人と飲んだら、
「もういい年なのに、娘に結婚する気配がない」と嘆かれた。

その云わく、
母親や女友達との海外旅行経験は豊富だが、
三十代半ばの現在まで、恋愛の気配はまるで見えない。

見合いを勧めると、
「公務員なんかイヤ」だとか、
「顔が気に入らない」とか、身勝手に文句をつけて応じないと云うハナシ。

今や世間に良くある珍しくもない話だが、

そのクセ、当人にも結婚願望はあるらしく、
「いずれ子供も二三人」などとと云うのだから、分けが解からない」。

あんまり結婚結婚と急かして、
「妻子持ちの浮気男と不倫騒動になっても困るし」と悩みは尽きぬ様子。

世の、ややトウの立ちかけてる青年男女諸君よ、
もし、一生ひとり身で生きて行くと覚悟しているのでなければ、

年賀状と一緒、結婚はお早めに。








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