漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ロボット農業

2020年08月19日 | せけんばなし
今はもう引退したのですが、
私の親戚に梨を栽培してた農家がありましてね、

その方の話によると、

収穫や果樹の世話もタイヘンだが、
一番キツかったのは春の受粉作業だったそうです。

小さな筆の先で、
オシベの花粉をメシベに受粉させる作業は、

小さな花を覗き込むため、
中腰でやらねばならず、それを何千回と続けていると腰をやられる。

その親戚は、
「俺の腰が曲がったのはそのせいだ」と笑ってました。

処で先日の新聞に
こんな記事がありました。

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石川県にある大学の研究チームが、
シャボン玉を使って果実を付ける植物に人工授粉させることに成功した。

この技術を思いついたのは、
子供と遊んでいた時、

シャボン玉が、
子供の顔にくっつき破裂したのを見て、との事です。

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今の農業だと、
蜜蜂を使って受粉させるのが主流らしいのですが、

近年は、
その蜜蜂を飼育する養蜂業者が減っている。

そこで登場したのが、
このシャボン玉による人工授粉と云う分けですな。

現在、日本の農業従事者はどんどん減ってますが、
それはこう云った重労働のワリには金銭面で恵まれない、

従って若い人が敬遠すると云う事があります。

その対策のひとつとして、
国が外国人労働者を入れていたのですが、

この処のコロナ騒ぎで、それが難しくなって来た。

そこで注目されるのが、
こう云った最新技術による機械化で、

最近の記事には、
キャベツの自動収穫機が実用化された云うのや、

ミニトマト収穫ロボットの開発と云うのなんかもありました。

ただ、いかんせん、
まだその機械が高い、モノによっては何千万円とする。

しかし、と私は思うのですよ。

このまま農業人口が減り続けたら、
農産物の収量が減り価格も上がるだろうから自然農家の収入も増える。

そうなれば、
農家の機械化投資への意欲も上がるだろうし、

その結果として、
最新農業機械が今よりもっと普及し、

量産化が進めば、今は高価な機械も劇的に値段が下がる。

そうなれば収穫量も戻り、
自然、徐々に農産物価格も下がり、

農家にも消費者にも具合の好い社会となる・・・ハズ

まぁ、そうなればいいなと、
私なんかは以前から思っていたのですが、

コロナによる労働力不足で、
その流れが加速されるかも・・・しれませんぞ、

まぁ、宛てにはなりませんが。 (笑)



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