漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

飢饉と再生

2018年09月01日 | 国際情勢
先週だったかな、
「北朝鮮で食料不足か」と云う、ニュースを見かけました。

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北朝鮮が今年、
調達できている食料は480万トン余りで、

全体の需要の85%程度にとどまるとの見方を、
韓国の情報機関から受けたと同国の国会議員が明かした。

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北朝鮮で干ばつや水害、
あるいは食糧不足と云うのは、

毎年のように流れるニュースで、これも真偽のほどは不明。

ただ朝鮮半島には、
古くから「春窮」と云う言葉があるように、

初夏に麦が収穫できるまでの春、
飢饉が発生し、餓死者が出ることも多かったのは確か。

だから、
食糧不足と言えば春だろうと思っていたのですが、

今の時期も、
コメが収穫できる前で、飢餓の季節ではあるらしい。

ふつう、飢饉と云うのは、
大規模に起こると、大量の餓死者が出て、それで終る処がある。

日本の江戸時代、
何度も飢饉があったが、

それをくぐり抜けると、

次の年は、
同じ収穫でも生きられる人口しか残ってない分けで、

一応、餓死者はなくなる。

むしろ、
持ち主のない農地が余って、

それを耕すことで、
一戸当たりの取り分が増える、のだそうだ。

もちろん、そんなことを喜ぶわけにはいかないが、
厳然たる「事実」ではある、らしい。

北朝鮮も何十年か前は、
「餓死者が続出」と云う悲惨な記事を頻繁と目にしたが、

ここ数年、それほどひどいハナシは聞かない。

だから、収穫に見合う人口に、
減ってしまったのかな、と思っていたんですけどね。

まぁ、アチラの数字を、
丸のみに信用する分けにも行かない処もあるし、

「85%程度」と云うのは、
工夫次第でなんとかしのげる数字、

もっとも、かの国の独裁者に、
その「工夫があるかどうか」がモンダイですけどね。







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