漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ああ、民主主義

2018年10月30日 | 国際情勢
ブラジルで、
「極右のボルソナロ氏が大統領に初当選」と新聞の見出し。

右翼でなく「極右」とあるのが目を引きます。

私の若いころ、
新聞が右翼と書くのは、「愛国」を掲げる人たちの事だった。

浅沼氏暗殺で知られるテロリスト、
山口二矢が所属していたのは「大日本愛国党」だったし、

戦後突然のように現れ、
急速に支持を集めた「民主」に対する反感の意味もあったのかな、

他にも右翼団体で、
「愛国」を名乗る処は多かった。

処が、最近は、
性的少数者や女性への蔑視、無理解程度でも、

「右翼的」と書かれることが多いようです。

つまり、その時代その時代の、
正義とされることに反する思想を「右翼」あるいは右翼的とされる。

で、このボルソナロさん、
その過激発言を拾うと、スゴイですね。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~

女性議員に対し、
「あんたを強姦しないのは襲う価値がないからだ」。

黒人について、
「ヤツらは何もしないし、役にも立たない」

犯人を撃ち殺した警官に、
「彼には、裁判でなく、勲章をやるべきだ」。

  ~~~~~~~~~~~~~~~

なるほど、これでは、
日本の新聞として、

「右翼」ではおとなしすぎて物足らず、

「極右」と書きたくなるのも無理はない。(笑)

でもブラジルは民主主義国家ですからネ、
こう云う人が当選すると云うのは、

長く続いた左派政権が、
「汚職まみれ」と云うこともあるんでしょうけれど、

基本的には、

原油をはじめとする資源相場の暴落で、
ブラジル経済が失速し、

庶民の生活が苦しくなったことへの不満が爆発したんでしょうね。

国民の不満が、
そのまま選挙結果に直結すると云うことでは、

極右政権の誕生」と云う驚くべきニュースも、
「民主主義の発露」としての一断面でしかない、と云うことでしょうか。





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。