漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

それだけでも・・・

2017年12月10日 | 国際情勢
南米大陸にある大国ブラジル、
その北に接する国、ベネズエラ、

原油埋蔵量が世界一と云われるこの国で、
いま、経済は破滅状態、

食料や身近な医薬品さえ手に入らぬ暮らしに国民は絶望し、
続々と国を捨てている、と云うニュース。

ベネズエラと云えば、
反米で鳴らしたチャペス大統領が有名で、

『21世紀の社会主義』を掲げ、
貧しい人たちを優遇したその政策は、

国民、特に低所得者層に絶大な人気があり、
選挙をすれば必ず勝った。

ところが、その人気のタネとも云える原油が暴落したことで、
そのバラマキ政治が行き詰まりを見せ、

原油以外に産業を持たぬ経済は破たん寸前、と云うことらしい。

東南アジアの国、
タイは、比較的経済的に安定した国ですが、軍事政権下にあります。

この国も、、
一時は貧しい人たちを優遇する、

タクシンと云う政治家が人気を集めたのですが、
国内の混乱を招き、結局、軍部によるクーデターで落ち着きました。

タクシン首相も選挙に強いが、
その経済運営の能力には疑問があり、それが追放された一因のようです。

つまり、チャペスもタクシンも選挙に強い人たちですから、
民主的に選挙が行われたら国家権力を握れる人たちです。

実際、ベネズエラでは、
チャペス亡き後の後継者が権力を握りつづけ、

その結果が国の大混乱、となりました。

タイでは、クーデターと云う、
非民主的な強権処置で、タクシンを追い出し、

その結果、
今の処、国内は安定しています。

日本人は子どものころから、
「民主主義」を絶対の正義と教えられますが、

それだけでも、ダメなんだよ、と云うことなんでしょうね。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。