漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

敬意漸減の法則

2021年04月24日 | せけんばなし

子供のころの運動会で、
相手側からなんだか聞き慣れた節の応援歌が流れてきた。

「紅組勝ったら白負けた
 本気を出して頑張れば、今度の勝負も我らの勝ッち勝ち」

よく聞けば
耳に馴染んだ童謡「花咲かじいさん」の変え歌。

ノンビリした曲調が笑顔を誘った記憶がある。

元歌は、
「裏の畑でポチがなく・・・」の、

明治のころの唱歌「花咲爺(はなさかじじい)」

この曲ができたころ、
「ポチ」は犬の名前としてポピュラーであったらしい。

ちなみに、
去年2020年の犬の名前人気ベストスリーは、

ココ ムギ、ソラだそうな。

このごろは、
犬の名前を訊いたら、

「あら、ココちゃん、可愛いわね」と言わないといけないそうである。

つまり、呼び捨てでは相手が気を悪くする。

そう云えばいつぞや、
言葉の変遷を研究している学者さんが、

敬語には使い続けていくうち、
だんだんと敬意が減じたと感じてしまう「敬意漸減の法則」があるとか言ってた。

その例として、
「させていただく」などの使用例をあげて居られたが、

もはや犬の名前に、
「ポチ」などと付けてはいけないのかもしれない。

だってサ、
「ポチちゃん」とは呼びにくいものね。 (笑)

そう云えば、
「花咲爺」も、今では失礼に聞こえてしまいますなぁ。

 


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