未熟者武道記

空手徒然。
二つの戈を止める武を核とし、諸諸と調和して溶け込んで。(いけたらいいな)

肘打ちを考える

2016-04-12 16:22:36 | 稽古
身体を芯から使う為に少年部は肘打ちを練習。基本稽古は勿論、約束組手まで。組手では禁止(°ㅂ°)

さて、最近肘が疼くので考えるのですが肘は強力な武器となり得るのか?というところ。
私は実戦ではできるだけ使うべきではないと考えます。

何故なら傷めてしまうとその場ではまず取り返しがつかないからであります。硬い所に当てて肘を傷めると肘から先の動きに大きな制限が掛かってしまうのです。
一対一なら未だしも複数相手の場合は好ましくありません。捌き系流派の師範が約束組手で「ここで肘(ドヤ)」みたいにやってるのを動画投稿サイトで拝見する事がありますがその後に触れる人は見た事がありません。

考えても見てください。
大会等で見られる瓦割り。あの場面で選手(演者)はじっくり腰を落とし何度も軌道のシミュレーションをし、見る側が「まだやんのかい」と思い始めた頃に漸く気合いを上げてガッシャーンとやる訳です。
そこまでしても指定枚数割らない人は間々居ますからね。動かない物に対してその有様ですから人にはもっと難しい。自分が傷めなくとも相手に障害の残る可能性も大いにあり得ます。

とまあ膝も然り余り推奨出来ない一手であります。何れにせよ深刻。
生涯に一度有るか無いかの命のやり取り的な実戦を想定して肘打ちを熱心に練習するよりは肩から肘のリードによる突きや受けを身体に馴染ませる方が色んな意味で有意義だと思います。

使えるとするならどんな時でもリラックスした状態を保てる人でしょうが、そういう人は争いに巻き込まれそうにありません(笑)






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