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祖谷渓挽歌(いやだに・ばんか)~藍 友紀(あい・みゆき)著

「2007年自費出版文化賞」大賞受賞作品の紹介およびその周辺事情など。

5-12(原発1号機に何が!)

2011-05-12 22:10:04 | Weblog
<福島第1原発>1号機、燃料の大半「溶融」…冷却は維持
毎日新聞 5月12日(木)11時45分配信

 東京電力は12日、福島第1原発1号機で原子炉圧力容器内の水位計を点検、調整した結果、水位は燃料棒(長さ4メートル)の上部より約5メートル低かったと発表した。東電や経済産業省原子力安全・保安院によると、燃料の大半が溶融して圧力容器の底にたまっているとみられる。東電は、圧力容器の温度は120度以下に保たれており、炉心は引き続き冷却されているとみているが、枝野幸男官房長官は「原子炉の状態について再度調査する必要がある」と述べた。

 東電によると、調整前は燃料棒上部から1.65メートル前後低い水位を示していた。格納容器内は高温・高湿度が原因で数値にずれが生じているため、10日から原子炉建屋に作業員が入り計器の調整作業を行っていた。

 1号機では、原子炉格納容器を水で満たして原子炉を冷やす水棺作業のため、6日から原子炉への注水量を1時間当たり約6トンから約8トンに増やしている。原子炉内への注水にもかかわらず水位が上がっていない点について、二ノ方寿・東京工業大教授(原子炉工学)は「注入した水が蒸発し、圧力容器の配管の接続部などから格納容器内に漏れ出しているためではないか」と推測する。一方、原子炉圧力容器表面の温度は、給水ノズル付近で114.7度、下部で92.7度だった。

 保安院の西山英彦審議官は「圧力容器内の水位が正しいとすれば、燃料の一定部分は溶けて下にたまっている可能性が高い。残った部分は水蒸気で冷やされているのではないか」との見解を示した。【根本毅、日野行介】


5-12(家畜を安楽死)原発~

2011-05-12 17:38:33 | Weblog
家畜の殺処分を指示=原発20キロ圏内―政府
時事通信 5月12日(木)16時17分配信

 枝野幸男官房長官は12日午後の記者会見で、東京電力福島第1原発から20キロ圏内の「警戒区域」の家畜について、原子力災害対策特別措置法に基づき、所有者の同意を得た上で安楽死処分とするよう福島県知事に指示する意向を明らかにした。+
 
 * おお、むごいこと!

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2011年5月12日 (木)
「東電に入ればこの世は天国」東電救済策が固まる
東電に対する救済策案の骨格が政府によって決定された。

 予想された通り、原発事故を引き起こした東電に適正な責任を求めない、東電救済策が決定された。原発事故の損害賠償資金はいずれ料金引き上げで一般国民に転嫁される。それまでのつなぎ資金が足りなくならないように、政府は公的資金を5兆円も注ぎ込む。りそな銀行と同様の自己責任無視の不正救済が動き出す。
 
 政府による不正で不正義の民間企業救済では、今回の東電救済が東正横綱、りそな銀行救済が西正横綱になる。利権まみれの悪政で菅政権は小泉政権と並ぶ悪の両巨頭になる。
 
 原子力事業は米官業政電+学の利権複合体が、自らの利益のために推進してきた事業である。原子力事業の持つ無限のリスクを無視して、巨大な利権事業である原子力事業が推進されてきた。
 
 その中核に位置する東京電力が、人類史上最悪レベルの放射能放出事故を引き起こした。
 
 原子力事業は地球を滅亡してしまいかねない重大なリスクを内包している。このリスクを真摯に受け止めるならば、原子力事業から撤退するのが、人間の叡智である。勇気には前に進む勇気もあるが、もっとも価値のある勇気は、一歩退く勇気である。
 
 重大な原子力事故を引き起こしたとき、事故を引き起こした当事者に、適正に責任を求めれば、原子力事業から手を引く冷静な判断が働くようになる。
 
 東電のような大企業でも、ひとたび重大事故を引き起こせば、たちまち債務超過に陥り、会社が倒産する。それほどまでに、原子力事業に重大なリスクが内包されているのだ。
 
 だから、東電に対して、自己責任原則を軸にした厳しい対応が必要だった。



ところが、菅政権が決定したのは、適正な責任追及ではなく、東電に対する国民負担による救済策である。東電の株価が500円を回復したが、株価は東電に求める損害賠償負担が債務超過をもたらすものにはならないとの見通しを示している。
 
 電力の安定供給、社債市場の安定性確保などのもっともらしい理由が付せられているが、すべて、東電救済策を押し通すための方便にすぎない。
 
 東電社債の残高は5兆円あり、東電社債がデフォルトになると、社債市場が混乱するなどと、外資系証券会社のスタッフが東電救済を正当化する解説を示したが、まったく意味不明の説明だ。
 
 民間会社の発行する社債には、もとよりリスクが存在している。表面化したリスクを投資家に負わせずに、政府が尻拭いするのなら、市場の規律は緩み、責任ある経営は行われなくなる。
 
 このような不公正で不正義の東電救済策が通用するなら、この国は、そのことだけをもってしても、三流国であることが明確になる。
 
 米官業政電の利権複合体と御用学界が癒着して、原子力事業が推進されてきた。人類史上最悪の放射能事故が発生しても、利権複合体の結束は高く、東電の責任は問われず、原子力事業は今後も推進されてゆく。
 
 まさに東電天国の状況だ。巷間ではこうした現状を踏まえて、
「東電に入ろう」という替え歌が歌われている。これを菅政権のイメージソングにするとよいだろう。



以下のYOU TUBE 映像をご覧いただきたい。

「東電に入ろう(倒電に廃炉)」
 
 歌詞は以下の通り
 
《トーデンに入ろう》
 
 G      D7
1皆さんがたの 中に
 
 D7         C
東京電力に入りたい人は いませんか
 
 G        D7
ひと旗あげたい人は いませんか?
 
 G  C/D7 G
東電じゃ人材  もとめてます

 G  D7    G
※東電に入ろう  入ろう  入ろう
 
 G A7   D7
東電に入れば この世は天国
 
 C  G C  G   C/D7    G
男の 中の 男はみんな 東電に入って 花と 散る!
 
2スリルを味わいたい 人いたら
いつでも東電に お越しください
ウランでもプルトニウムでも なんでもありますよ
下請~け使えば 平気です
 
※くりかえし
 
3原発推進派の みなさんは
原子炉の真下に お集まりください
いますぐ体に悪い わけじゃありません
シャワーで洗えば 平気です
 
※くりかえし




4原発はクリーンな エネルギーです
プルトニウムはそんなに怖い もんじゃありません
放射能出すといっても 半減期は
たった~の2万と 4千年です
 
※くりかえし
 
5日本のエネルギーを 支えるには
原子力に頼らないと いけません
多少の被爆は やむをえません
イソジン飲んでおけば 平気です

※ くりかえし
 
6使用済みの核燃料は ぜんぶまとめて
ドラム缶に詰めたら だいじょうぶ
六ヶ所村のプールで 冷やしてます
たった~の300年の がまんです

※くりかえし
 
7水が漏れてるけど 騒ぐんじゃない
煙が出てるけど あわてるな
屋根が吹っ飛んだけど 全然だいじょうぶ!
とにかく塩水で 冷やしてます
 
※くりかえし
 
8いますぐ危険って わけじゃないけど
牛乳も野菜も 捨てましょう
政府のおエライさんが 言ってます
補償は税金で 払います
 
※くりかえし
 
9ガイガーカウンタは 売り切れてます
君たちそんなもの持っちゃ ダメですよ
放射線の値は こちらで発表します
信じる者は 救われる!
 
※くりかえし
 
 ニコニコ動画バージョンもあるのでご高覧賜りたい。
 
“too big to fail”(大きすぎるのでつぶせない)
 
はモラルハザードという、重大な問題を引き起こす。
この反省に立って確立されたのが、
 
“too big to close”(大きすぎるので閉鎖しない)
 
の原則である。
 
 しかし、菅政権は利権複合体の中核メンバーとして東電救済策を決めた。
 もちろん、天下り制度も温存したままである。
 
 日本国民はこんな悪代菅政治を容認してしまうのか。国民の判断力と矜持が問われている。